化学流産する原因は?症状は?その後の妊娠への影響や妊娠検査薬を使うタイミングも解説

【医師監修】妊娠検査薬は陽性なのに、化学流産になってしまったというケースは少なくありません。改めて化学流産の原因、症状、その後の妊娠への影響、妊娠検査薬を使うタイミングなどについて、体験談やドクターの助言を交えて解説します。妊活中の方はぜひ参考にしてください。

( 2ページ目 )
Contents
目次
  1. 化学流産とは?症状は?
  2. 化学流産はいつからいつまでの期間に起こる?
  3. 化学流産する原因は?
  4. 化学流産を予防することはできる?
  5. 化学流産後の妊娠・生理への影響は?
  6. 妊娠検査薬を使うタイミングは?
  7. 化学流産を経験した人たちの体験談!
  8. 化学流産のことを知っておこう!

妊娠検査薬で陽性を確認して喜びを感じたのもつかの間、化学流産だと診断されると、妊娠前の生活や受精してからの生活に原因があったのではないかと自分を責めてしまう女性は多くいます。しかし、化学流産のほとんどは、母体側に原因はないのです。

OL

20代

先日、化学流産をしました。仕事がずっと忙しかったし、まともな食生活もしてなかったし、自分を責めてしまってやりきれない思いでいます。

(妊娠初期の立ち仕事については、以下の記事も参考にしてください)

妊娠初期の立ち仕事は胎児に悪影響?流産するリスクが高まる?腹痛などの症状に要注意!

化学流産のほとんどは受精卵の染色体異常

化学流産が起きた場合、そのほとんどは受精卵の染色体、つまり赤ちゃんの染色体に異常があるといわれています。赤ちゃんの染色体に異常があった場合、うまく着床することができなかったり、たとえ着床まではできても発育がうまくいかなかったりするのです。(※2)

最初から妊娠が継続できないような受精卵だったということです。このような場合には、どんなに生活などに気をつけていても化学流産は起きてしまいます。

カズヤ先生

産婦人科医

妊娠初期の流産の原因は、ほとんどが胎児側の染色体異常が原因です。 ですので、母体の年齢にもよりますが、ごく健康なご夫婦であっても10〜20%は流産する確率になっています。 1、2回の流産は医学的に問題なく、3回目からは習慣性流産と診断され、様々な精査が行われます。

化学流産を予防することはできる?

化学流産を一度経験すると、また起きるのではないかと不安になる女性は多いでしょう。できれば化学流産を予防したいと思うでしょう。しかし、実際には化学流産は受精卵の異常の場合がほとんどなので、一定の割合で起きるとされており、予防することはできません。

専業主婦

30代

化学流産を2回しています。化学流産なので流産としてカウントされないとはいえ、続いてしまうと何か私に原因があるのでは?と思ってしまいます。化学流産を予防する方法ってあるんでしょうか?

ただ、体が妊娠しやすい状態になるように、生活面、精神面を整えることが、次の妊娠への近道になるでしょう。その心がけを以下に紹介していきます。

適正体重のキープ

適正体重のキープしましょう。体重が少なすぎたり、あるいは多すぎたりするのであれば、まずは適正体重を目指すことが妊娠しやすい体づくりにつながります。たど、急に完璧な食生活を目指すのは負担になるかもしれません。毎食は難しくても、まずは1日1食からバランスを考えた食生活を意識してみるのもいいでしょう。

ストレスを上手に発散

ストレスを上手に発散しましょう。ストレスを感じると、自律神経の乱れやホルモンバランスの乱れを引き起こす場合があります。過剰なストレスは、妊娠中にもお腹の赤ちゃんの成長を阻害してしまうともいわれています。

ストレスを溜(た)め込みやすいところがあるのなら、次の妊娠に向けて、上手に発散できるような方法を見つけていくのがいいでしょう。

過剰な飲酒・喫煙は控える

過剰な飲酒・喫煙は控えましょう。もし飲酒や喫煙の習慣があるのであれば、その習慣の見直しも妊娠しやすい体づくりには大事です。子供を望んでいる女性で、喫煙の習慣がある場合には、禁煙を試みるのも妊娠しやすい体づくりの一歩となります。飲酒も喫煙も、体にとっては負担となる行為ですので、習慣を見直すことで体が整っていきます。

体を冷やさない