妊娠初期の立ち仕事は胎児に悪影響?流産するリスクが高まる?腹痛などの症状に要注意!

【医師監修】妊娠初期の立ち仕事による悪影響はあるのでしょうか?この記事では、妊娠初期に立ち仕事をすることのリスクや対策を紹介します。さらに、妊娠初期に立ち仕事をする場合に注意するべき兆候や、実際に立ち仕事をしていたママの体験談もあわせて紹介します。

Contents
目次
  1. 妊娠初期はリスクがたくさん?
  2. 妊娠初期の立ち仕事の胎児への影響は?流産のリスクが高まる?
  3. 妊娠初期に立ち仕事をするなら…6つの対策
  4. 妊娠初期に立ち仕事をする際の注意点
  5. 妊娠初期の立ち仕事、大丈夫だった?〜ママの体験談〜
  6. 妊娠初期の妊婦さんは無理な立ち仕事に気を付けて!

妊娠初期はリスクがたくさん?

妊娠初期とは、妊娠4ヵ月までのことをいいます。安定期に入っていないこの時期は、流産の確率も1番高く妊婦さんにとって心配が多い時期でもありますよね。妊娠初期の流産は、胎児側に問題がある場合がほとんどで妊婦さんが防ぐことは難しいと言われています。そうは言っても、妊娠したからには出産まで無事に過ごしたいですよね。

そこで気になるのが、妊娠初期の立ち仕事ではないでしょうか。妊娠初期の身体にリスクはないのか気になりますよね。この記事では、妊娠初期の立ち仕事について、そのリスクや影響から対策方法までをくわしく解説していきます。

(妊娠初期については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期の過ごし方とは?食生活やつわり、流産など9つの注意点!

妊娠初期の立ち仕事の胎児への影響は?流産のリスクが高まる?

妊娠初期の立ち仕事は、妊娠中の身体や胎児へどんな影響があるのでしょうか。まずは、妊娠初期の立ち仕事で考えられる影響やリスクについて解説していきます。

リエ先生

産婦人科医

立ち仕事をすること自体が一概に問題ではありません。しかし、同じ時間立ち仕事をしても何もない人もいれば、切迫早産になる人もいます。検診で特に問題がなければ、立ち仕事だからと気にする必要はありません。

(妊娠初期の仕事については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期の仕事での注意点!つわりや流産の対策も!職種別の体験談多数!

1. 妊娠初期の立ち仕事の胎児への影響・リスク【ストレスや疲れの蓄積】

妊娠初期の立ち仕事は、ストレスや疲れが蓄積しやすいという影響が考えられます。妊娠していなくても、長時間の立ち仕事は重労働の場合が多いため疲労が溜まる原因になりますよね。そのため、妊娠中ともなると疲れやストレスはさらに強く感じやすくなります。ママが常にストレスを感じていたり疲れている状態は、お腹の赤ちゃんにもあまり良いとはいえません。

また、妊娠初期はつわりなどで体調が優れない時期でもあります。体調が優れなくても立ち仕事をしなければいけない、そんな状態がさらなるストレスへ繋がる原因にもなります。ストレスや疲労は直接的に流産の原因になることはありませんが、あまりに強いストレスや疲労があると母体や胎児に悪影響を及ぼしかねません。

ただでさえ、妊娠初期は通常の状態ではないため体も心もバランスを崩しやすい時期です。いつも以上に、疲れやストレスが身体に影響を与える可能性が大きいことを知っておきましょう。

サービス業

20代

妊娠したばかりの時も仕事を休むことができず、立ち仕事を毎日こなしてました。つわりと体調不良に加えて、ストレスと疲れも重なって、さらに上の子のお世話に家事もやないといけないし、本当に情緒不安定になったよ。辛かったな…。

2. 妊娠初期の立ち仕事の胎児への影響・リスク【身体が冷えやすい】

妊娠初期だけに限りませんが、長時間立ち仕事をしていると身体が冷えやすくなる影響も考えられます。長時間立ちっぱなしでいることで血行が悪くなり、結果として冷えへと繋がってしまうのです。血行が悪くなると、冷えるだけでなく足がむくんだり疲れやすくなったりと悪影響は多くなります。症状が悪化すると静脈瘤になる恐れもあるため注意が必要です。

また、妊婦さんの身体は基本的には冷やしてはいけないと言われていますよね。身体が冷えることが原因で、つわりが悪化したり便秘になったりと、つらい症状が多くなることも考えられます。

妊娠期間中は、ホルモンバランスの影響でただでさえ冷え性になりやすいと言われています(※1)。そのため、立ち仕事が原因で普段以上に身体が冷えてしまうこともあるのです。

パート

30代

妊娠初期はとにかく体の冷えに悩まされたよ。レストランで立ち仕事してたのもあって、むくむし冷えるし本当に大変だった。仕事中に少量出血することもあって、先生からは仕事を休むように言われたことも。これが原因かは分からないけど、なかなかの難産だったよ。

3. 妊娠初期の立ち仕事の胎児への影響・リスク【胎児の発育に影響がある場合も】

妊娠初期の立ち仕事により、下半身が冷え子宮の血の巡りが悪くなると、胎児へ酸素や栄養が十分に送られなくなることも考えられます。そうなると、胎児の発育に影響が出てくる可能性もあるのです。ただし、妊娠初期の立ち仕事が直接胎児へ影響があるという科学的なデータはないので、過度に心配する必要もありません。

しかし、休まず立ち仕事をし続けたり身体に異変を感じているのに我慢をするなど、無理をしすぎることが妊婦さんの身体や胎児へのリスクに繋がる可能性は考えられます。立ち仕事に関わらず、我慢をしながらの重労働は避けた方が良いといえるでしょう。妊娠初期は、普段以上に自分の身体を気遣い体調の変化に十分注意する必要があるのです。

リエ先生

産婦人科医

立ち仕事そのものが、流産の原因になることはありません。しかし、立ち仕事をしていて転倒したり、お腹をぶつけたりといったことがあると大変です。疲れを感じた場合には早めに休憩をとりましょう。