羊水混濁は危険?緑色に濁る原因や胎児に及ぼす影響は?予防・治療法についても解説
【医師監修】羊水混濁とはお腹の中の羊水が濁ることを言います。この記事では、羊水混濁の原因や、出産のリスク・胎児への影響の他に、治療法・予防法や、羊水混濁で出産した人たちの体験談も紹介しています。心配な人はぜひチェックしてみてくださいね。
羊水混濁とは?

羊水混濁とは、妊娠したママののお腹の中で赤ちゃんを守るために満たされている羊水が濁ることをいいます(※1)。羊水は弱アルカリ性で透明または白っぽくなっており、正常の状態では濁っていません。赤ちゃんはお腹の中で、羊水を飲んだり排出したりしています。なぜ羊水が濁ってしまうことがあるのでしょうか。
羊水混濁の原因は?なぜ緑に濁る?

羊水混濁は、赤ちゃんの便(胎便)が混じってしまうことが原因とされています。大人の便の色は茶色ですが、赤ちゃんの胎便は緑色をしているので、羊水も緑色に濁ってしまうのです。(※1)
しかし、赤ちゃんは生まれて1~2日後に胎便を排泄するのが通常で、お腹の中の胎児が便を排泄することはありません。
女性
30代前半
妹が生んだ子は羊水混濁だったけど、赤ちゃんがうんちした羊水は緑色に濁るって妹から聞いて「へ~!」ってなってる。
赤ちゃんの胎便の色によって羊水の濁る色も変わりますが、ほとんどの場合は緑色に濁るようです。
お腹の中で胎児が排泄するのはどうして?
通常はお腹の中で排泄をしない胎児ですが、胎児の胃や腸が十分に発達している場合は、この限りではありません。胎児がお腹の中で刺激を受けたり低酸素状態になったりすると、ストレスがかかります。それによって胃腸の動きが活発になり、お腹にいながら胎便を排泄してしまうと考えられているのです。
産後すぐのママ
30代前半
羊水混濁によってドロッとした緑色のような黒っぽい羊水になってた。赤ちゃんに相当ストレスかかってたのかな…。
破水することで初めて分かる羊水混濁ですが、胎便が多い場合はドロッとすることもあるようですね。
(陣痛前の破水については以下の記事も参考にしてみてください)
羊水混濁のリスクや胎児への影響は?

羊水混濁はエコーなどでも見つけにくく、ほとんどの場合、破水時に羊水が緑色になっていることで初めてわかります。羊水混濁は胎児にとって悪い影響を与える場合もあります。どのようなリスクや影響があるのか、詳しく紹介しましょう。
胎便吸引症候群
羊水混濁のリスクに、胎便吸引症候群というものがあります(※2)。これは、胎児が胎便で濁る羊水を飲み込んでしまい呼吸に問題が生じる病気です。主な症状としては、呼吸機能の低下や細菌性肺炎などがあげられます。他にも皮膚や爪の色が胎便の色と同じような色になったり、命に関わるケースもあるので注意が必要です。
しかし、胎児が羊水を飲み込んでから時間が経っていないうちに出産すれば、リスクはないと言われているので安心してくださいね。胎便吸引症候群は、妊娠後期に陣痛が起きている時に低酸素状態になったことが原因とされ、分娩中に起こることがほとんどです。
カズヤ先生
産婦人科医
特に予定日を過ぎてから生まれる赤ちゃんに羊水混濁は多いです。 また、胎便を多く含む羊水から生まれる赤ちゃんはMAS(meconium aspiration syndrome 胎便吸引症候群)を合併することがあり 赤ちゃんに呼吸障害などが起こる可能性があります。
羊水混濁でも問題ない場合がほとんど
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