羊水混濁は危険?緑色に濁る原因や胎児に及ぼす影響は?予防・治療法についても解説

【医師監修】羊水混濁とはお腹の中の羊水が濁ることを言います。この記事では、羊水混濁の原因や、出産のリスク・胎児への影響の他に、治療法・予防法や、羊水混濁で出産した人たちの体験談も紹介しています。心配な人はぜひチェックしてみてくださいね。

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Contents
目次
  1. 羊水混濁とは?
  2. 羊水混濁の原因は?なぜ緑に濁る?
  3. 羊水混濁のリスクや胎児への影響は?
  4. 羊水混濁の治療法
  5. 羊水混濁は予防できる?
  6. 羊水混濁で出産した人たちの体験談
  7. 羊水混濁は心配しすぎないで!

羊水混濁により、胎児に悪い影響を及ぼすことがあると聞くと心配になるかもしれませんね。しかし、羊水混濁は出産時に起こることがほとんどです。そのまま出産できれば赤ちゃんに大きなリスクや悪い影響を及ぼすことはないでしょう。

羊水混濁は妊婦さんの1~2割に起こる、決して珍しいことではありませんので必要以上に心配しないでくださいね。

産後2ヶ月ママ

20代後半

自宅で軽い陣痛の後、まさかの破水で羊水混濁が発覚し緊急帝王切開で出産。娘も無事に誕生して、初めての出産がスピーディーに終わりました!

自宅で破水した場合はそれだけでも慌てますが、羊水が濁っているとなれば不安も増えるのではないでしょうか。破水した場合は落ち着て行動し、速やかに病院に連絡してくださいね。

2人目妊娠中

20代

羊水混濁って異常分娩になるけど、産まれる赤ちゃんの1~2割はこれになってるんだなぁ。いわゆる「よくあること」なんだって思う。

意外と発生割合の高い羊水混濁ですが、心配しすぎるとストレスになります。羊水混濁は知識として知っておく程度にしておくと不安にならずに済むのではないでしょうか。

(破水の種類については以下の記事も参考にしてみてください)

破水とは?種類がある?色・量・匂いでの見分け方!体験談も!

羊水混濁の治療法

羊水混濁は出産時に破水をして初めてわかることが大半です。そのため、出産時に赤ちゃんが胎便を飲み込んでいることがわかれば、適切な治療が必要です。

羊水混濁により胎便吸引症候群になっている赤ちゃんは、生まれてすぐにNICU(新生児特定集中治療室)で治療が行われます(※2)。飲み込んでしまった胎便を取り除いたり、人工呼吸器で酸素を供給したりなど、赤ちゃんが正常な状態に回復できるような治療を受けることができます。

羊水がお腹にある状態で行うような羊水混濁の治療法はありません。しかし、赤ちゃんが誕生してから適切な処置を受ければ、ほとんどの場合は回復に向かいます。

産後すぐのママ

30代後半

羊水混濁で生まれた我が子。現在低血糖もありNICUに入ってるけど元気そう!

適切な処置を受けて、元気な赤ちゃんを見るとママも安心ですね。

カズヤ先生

産婦人科医

胎便吸引症候群により呼吸器管理が必要になった赤ちゃんには、稀に肺が正常に機能するためにサーファクタントという物質が不足していることもあります。 この場合、期間内にサーファンクタントを投与することもあります。

(子宮頚管ポリープについては以下の記事も参考にしてみてください)

子宮頚管ポリープとは?症状は?妊娠中にできた時の治療法、その費用なども解説

羊水混濁は予防できる?

羊水混濁は珍しいことではなく、すぐに産めばリスクもなく問題がないとわかりました。しかし、できれば赤ちゃんに苦しい思いはさせたくないと思うママも多いでしょう。羊水混濁が予防できればママも安心できますので、ここからは羊水混濁の予防方法を紹介します。

健康的な生活を送る

羊水混濁の原因は低酸素状態になったストレスによるものであると紹介しました。特に出産時には、ママも赤ちゃんも苦しくストレスがかかるものです。しかし、ママが健康的な生活を送り余計なストレスを無くすことで、出産時におけるストレスも少なくできるのではないでしょうか。

具体的には、バランスの取れた食生活と適度な運動、睡眠を十分にとったりリラックスできることを見つけるなどです。健康的な生活は赤ちゃんにとっても良い影響を与えます。妊娠中はゆったりとした気分で過ごし、出産時はできるだけ気を楽にしてのぞむことで、羊水混濁を予防できるでしょう。

また喫煙は、赤ちゃんへの血液が十分行き届かずに低酸素状態になる原因にもなります。ママだけではなく喫煙習慣のあるパパにも、赤ちゃんにストレスがかからないように喫煙する時は気を付けてもらうと良いでしょう。

健診をきちんと受ける