妊婦が明太子や生たらこを食べたら?加熱すれば食べていいの?

【医師監修】妊娠中に妊婦さんは、妊娠前に何気なく食べていた明太子、たらこでも「食べてもいいのかな?」と心配になってしまいますよね。この記事では、妊婦さんが「明太子やたらこを口にしても心配はないのか」「どの程度口にしても大丈夫なのか」について、ご紹介します。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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目次
  1. 妊婦は明太子やたらこを口にしても大丈夫なの?
  2. 妊婦は生の明太子やたらこを食べていい?
  3. リステリア菌に気を付けて!妊婦が明太子を食べるとき
  4. 妊婦は明太子やたらこを加熱しましょう
  5. 妊婦が明太子やたらこを食べてしまった後は?
  6. 妊婦が明太子やたらこを食べていい量は?
  7. 妊婦の明太子やたらこの選び方
  8. 妊婦は明太子やたらこを食べても大丈夫!

妊婦は明太子やたらこを口にしても大丈夫なの?

「ホッカホカのご飯と一緒に食べる」「スパゲティ等の味付け」など、日本人に明太子は人気の高い食材のひとつです。しかし「カラダの免疫力がダウンする妊娠中は、生ものや刺激物は少し不安だ」という妊婦さんもいますよね。「塩分の心配」や「魚卵はコレステロールが高めという話」を聞いたことがある方も多いでしょう。

さて、妊娠中の明太子やたらこは食べても問題ないのか?またどの程度までなら摂っても問題ないのでしょうか?

妊婦は明太子やたらこを食べる危険性は?

明太子やたらこには塩分が沢山入っており、魚卵は総合的にみても「コレステロールやプリン体が多くあるもの」になります。さらに、たらこは粒が小さいですので、プリン体を大量に吸収することになってしまうでしょう。したがって、日常的に摂取し続けることは「妊娠高血圧症候群(※1)」や「高脂血症」「高尿酸血症」「痛風」になる起因になってしまいます。

でも明太子は栄養満点!

●ビタミンA:目の健康に効き目がある
●ビタミンB6:妊娠中に必要な栄養成分
●ビタミンC:女性の方は摂らないと損する美肌効果の栄養成分
●ビタミンD:アレルギー対策に効果が見られる
●ビタミンK:活き活きとした骨をつくる
●たんぱく質:健やかな骨をつくる、免疫性を強める
●ビタミンB1:疲労回復を促進する
●ビタミンB2:成長にいい働きをする栄養素
●ビタミンE:血行を活発にする、冷え症に効果がある、年齢対策にも効果的

明太子は栄養がたっぷりあり、あの小さい粒にビタミン、ミネラル、カリウムが沢山入っています。したっがって、正しい調理方法で明太子も安全に食べていきたいですね。

妊婦は生の明太子やたらこを食べていい?

一般的に「妊婦さんは生ものを口にするべきではない」と言われていますよね。生肉や生野菜だけに限らず、魚卵もそれらの中に含まれると言えます。しかし、明太子やたらこは、和食にも洋食にもピッタリなので「食べられないのは辛いなぁ」と感じている妊婦さんも多いですよね。

妊婦が明太子やたらこを生で食べることは避けましょう

「生の明太子やたらこ等の魚卵は妊婦さんが口にしても良いのか?」と疑問に思う妊婦さんも多いですよね。明太子やたらこは、生のままで口に入れるものが大半なので、避けるべきです。生ものを食べた場合、リステリア菌に感染する可能性があるでしょう。

(生ものの影響については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦は生卵を食べちゃダメ?影響と注意点!食中毒などの実体験も
妊婦は生ハムに注意!?加熱すればOK?国産なら大丈夫?

リステリア菌に気を付けて!妊婦が明太子を食べるとき

リステリア菌は世界的に昔から存在します。その理由として「4°Cより下の低温であろうとも10%程の塩分濃度内でも繁殖する」という特徴があげられるでしょう。したがって冷蔵庫でストックしている、塩漬けした明太子や生ハムであろうともリステリア菌の増殖の可能性があります。

リステリア菌に感染すると「発熱」「筋肉痛」「嘔吐」といった病状があらわれるため「風邪やインフルエンザ等と間違われる場合」や、ときには「それほど病状が現れない場合」もあります。