妊婦が電車に乗る時の注意点！酔い・貧血の対策、周囲とのトラブルについても

マタニティマークを着けていれば緊急時に判断しやすいのは、大きなメリットです。口頭で妊娠中だということを伝えられなくても、マタニティマークがあればすぐに気付いてもらえます。マタニティマークがあることで、緊急時の対応も妊婦として受けることができます。

マタニティマークには、妊婦さんにとって優しい環境作りを推進する目的もあります。医療機関や飲食店、交通機関などはポスターで妊産婦さんにやさしい環境づくりを推進しています。妊婦さんがマークをつけるだけでなく、公共の場でもマタニティマークを使った呼びかけがされているのです。

マタニティマークは、お腹の目立たない妊娠初期から中期に使用するとよいでしょう。妊婦であることをひけらかすようにつけると、周囲の反感を買いかねません。さりげなくバッグ等につけるのがおすすめです。特に、つわりがひどい日や体調が優れない時に見えるようにつけると安心できますよ。

妊婦さんが電車に乗ることで起こった事件やエピソードは多く、ネットやニュースで見たという方もいるでしょう。妊婦さんの電車での事件やエピソードをいくつか紹介していきます。

妊婦さんがお腹をさすっていたので席を譲ったら、座った直後にスマホをいじり出したというエピソードです。このエピソードはツイッターで話題となり、大激論となりました。「スマホをいじるくらい元気なら席を譲らなければよかった…」と思う人も世の中にはいます。

妊娠中に席を譲ってもらったら、その後の行動にも注意したいですね。譲ってもらって当たり前という態度には気をつけた方がよいでしょう。

妊婦さんが電車の優先席に座ったら、隣の男性から「邪魔だ」と言われてお腹を殴られたという事件もあります。妊娠中というだけで、思いがけない暴力を目の当たりにすることもあるのです。妊娠中に電車に乗る時は、お腹の赤ちゃんと自分自身を守るためにもいつも以上に周囲の人の様子にも気をつける必要があります。

妊婦さんが電車で立っていると、見知らぬ男が優先席に座る男性に「おい！妊婦！わかんないのか！」と恫喝（どうかつ）して、男性を無理に立たせて席を譲らせたというエピソードもあります。優先席に座る男性もヘルニアを患っており、優先席に座る必要があったのですが、その譲らせた男は誇らしげに電車を降りていきました。

このように、妊婦さん自身が何もしなくても、周囲がトラブルを起こしてしまうこともあるのです。

妊婦さんが優先席に座ってスマホを見ていると、中年女性に「携帯をいじっているなら席を譲って」と言われ、妊婦さんが泣き出すと、「それならもっと気分悪そうにしてなさいよ」と言い捨てて去って行ったというエピソードもあります。妊婦さんはまだお腹が大きくなっていない時期でしたが、マタニティマークは狙われやすいためつけていなかったということでした。

このように、妊婦なら気分悪くしていろという難癖をつけてくる人も中にはいるのです。

気分が悪くなった妊婦さんがホームでしゃがみこみ、そのまま線路へ転落してしまったという悲しい死亡事故もあります。電車に乗っていて体調が悪くなる妊婦さんは多くいますが、電車を降りて休む時は安全な場所に移動することも大切です。移動できないほど苦しい時は、周囲に助けを求めましょう。