ラマーズ法とは?呼吸法のやり方・効果は?ヒッヒッフーだけじゃない?

【医師監修】ラマーズ法って聞いたことありませんか。出産時の緊張を和らげて早期の分娩を促す呼吸法です。ヒッヒッフーだけじゃありませんよ。呼吸法のやり方や効果などラマーズ法について先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて説明します。妊婦さんはぜひ練習してください。

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Contents
目次
  1. ラマーズ法とは?ヒッヒッフーだけじゃない?
  2. ラマーズ法の効果は?
  3. ラマーズ法の呼吸法のやり方!
  4. ラマーズ法の練習方法は?
  5. ラマーズ法で出産する際の注意点!
  6. ラマーズ法は効果あり?〜先輩ママの体験談〜
  7. ラマーズ法とソフロロジーの違いは?
  8. ラマーズ法で出産に臨もう!

妊娠6、7カ月になったら、準備期から娩出期までの一連の呼吸法を繰り返し練習してみてください。ラマーズ法の練習をするなら、基本的に吸うよりも息を吐くことに意識を集中させることも大切なポイントになります。

ラマーズ法の練習をする時は、まず楽な姿勢になりましょう。目を少し開いて1点を見つめるようにしてから、上半身、下半身の順番に全身の力を抜きます。お腹を少し膨らませるように鼻から息を吸ったあと、長く静かに息を吐きます。

以上がラマーズ法の基本的な呼吸法の練習方法です。とても簡単なので、ぜひ試してください。

リエ先生

産婦人科医

呼吸法を無理に行う必要はありません。お産に大切なことは、指示があるまでは、陣痛中は長く息を吐くこと、そしていきむ時は数回息を整えた後に、大きく息を吸って止めていきむことです。いきむ時に目を閉じてはいけません。力が逃げてしまうからです。

ラマーズ法で出産する際の注意点!

ラマーズ法で出産する時の注意点は「呼吸法をしっかり練習して身に付けておかなければいけない」ということです。ラマーズ法のやり方を知っていても、いざ陣痛が来ると痛みや苦しさでやり方を忘れてしまうケースが多くあります。出産の時にラマーズ法を取り入れたいのであれば、妊娠中から繰り返し練習をしておきましょう。

妊婦さんが陣痛の痛みで息を止めてしまうと、赤ちゃんにも酸素が行きわたらず、苦しい思いをさせてしまいます。ラマーズ法で子宮の収縮を利用し自然に赤ちゃんを産むことで、赤ちゃんに苦しい思いをさせたり、出産を長引かせたりするリスクを軽減することもできます。ラマーズ法の効果を信じて前向きに呼吸法の練習をしてください。

リエ先生

産婦人科医

様々な呼吸法がありますが、呼吸法というものは力を入れてはいけない時には、できるだけ力を入れないようにして、力を入れなければいけない時には、できるだけ力を入れやすくするためのものです。そうすることで、少しでもお母さんと赤ちゃんの負担を和らげるようなものです。

(出産時の注意点については以下の記事も参考にしてください)

里帰り出産はいつからいつまで?帰省・病院予約の時期や準備などの注意点も解説

ラマーズ法は効果あり?〜先輩ママの体験談〜

ラマーズ法は実際、出産をする妊婦さんに効果があるのでしょうか?先輩ママの体験談を紹介していきます。

先輩ママ

32歳

子宮口が全開になって陣痛もマックスの時に看護師さんに「はい、ヒッヒッフー」と言われ「それどころじゃない!」と叫びそうになりましたが、息をしないと赤ちゃんが危ないと聞いていたので、看護師さんの声にしがみついていきました。ラマーズ法、夫と一緒にもっと練習しておけばよかったです。

先輩ママ

27歳

ラマーズ法、無理です!いや、練習不足だったのかもしれませんが、子宮口全開になった時点で呼吸法なんて頭から消えました…

看護師さんが「上手に息できないね~、陣痛来そうだったらウーって声出してみてね」というので、看護師さんのいうことを素直に聞いてました。

会社員

30代

ヒッヒッフーの呼吸法と、フーウンの呼吸で何とか乗り切りました!どうしても苦しい時は「ウー」ってうなって、基本的には「ヒッフー」「ヒッヒッフー」と呼吸をしてました。

立会いの旦那と看護師さんが「吸って、吐いて~」と呼吸の方法を教えてくれたので、大分リラックスできていたと思います。

子宮口が開き、陣痛の痛みが激しくなるとついラマーズ法の呼吸法が頭から抜けてしまう妊婦さんは多いようです。しかし、痛みに息を止めてしまうと赤ちゃんに苦しい思いをさせてしまいますし、出産の時間も長引きます。出産の時に自然にラマーズ法ができるように、妊娠6カ月頃からこまめに呼吸法の練習をしてください。

(出産に関する体験談については以下の記事も参考にしてください)

お迎え棒とは?妊娠中の性行為は陣痛の促進効果がある?注意点・体験談も紹介!

ラマーズ法とソフロロジーの違いは?

出産の時の呼吸法として有名なのは、ラマーズ法とソフロロジー出産の2つでしょう。ラマーズ法が痛みと戦う呼吸法といわれることに対し、ソフロロジー出産は痛みを受け入れる呼吸法といわれています。

戦う呼吸法というのは、一体どういう意味なのでしょうか?ラマーズ法ではいきみを逃がし、痛みを感じながら出産します。それに対し、ソフロロジー出産ではリラックスをして、痛みを感じさせないホルモンを分泌させながら出産します。陣痛の痛み以外のことに意識を向けて、出産を「痛い」と感じさせないのです。

最近は医療技術が発達し、いろいろな出産方法が生み出されています。妊婦さんが安心できる分娩の方法を、自分で選ぶことも大切かもしれません。