ラマーズ法とは?呼吸法のやり方・効果は?ヒッヒッフーだけじゃない?

【医師監修】ラマーズ法って聞いたことありませんか。出産時の緊張を和らげて早期の分娩を促す呼吸法です。ヒッヒッフーだけじゃありませんよ。呼吸法のやり方や効果などラマーズ法について先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて説明します。妊婦さんはぜひ練習してください。

Contents
目次
  1. ラマーズ法とは?ヒッヒッフーだけじゃない?
  2. ラマーズ法の効果は?
  3. ラマーズ法の呼吸法のやり方!
  4. ラマーズ法の練習方法は?
  5. ラマーズ法で出産する際の注意点!
  6. ラマーズ法は効果あり?〜先輩ママの体験談〜
  7. ラマーズ法とソフロロジーの違いは?
  8. ラマーズ法で出産に臨もう!

ラマーズ法とは?ヒッヒッフーだけじゃない?

ラマーズ法というのは、昔ソビエトで行われていた精神予防的分娩をフランスのラマーズ博士が改良した分娩の方法です。ラマーズ法というと「ヒッヒッフー」という呼吸法を思い浮かべる方も多いかもしれませんね。

しかし、本来のラマーズ法には呼吸法だけではなく、出産の仕組みをしっかり学び筋肉のコントロールや呼吸法などを練習するという目的があります。

パートナーと一緒に呼吸法を練習をするのも、本来のラマーズ法の特徴です。出産の時にパートナーに付き添ってもらい、妊婦さんの緊張や不安を取り除くという目的があります。ラマーズ法の「ヒッヒッフー」という呼吸法は、出産の段階別に少しづつ変化します。段階別に呼吸法を紹介していきます。

ラマーズ法の効果は?

ラマーズ法は、出産時にリラックスするために有効です。「出産、陣痛が怖い」と緊張をしていると、体がこわばって分娩に長い時間がかかってしまいます。出産の進行に合わせた呼吸のやり方を取り入れれば、緊張を和らげることができます。

出産には予行練習をする機会がありません。初めてのことに取り組む場合は誰でも緊張をしてしまうでしょう。しかし、ラマーズ法を練習すれば「呼吸法を練習した」ということが自信につながり、気持ちに余裕ができるでしょう。もし完全にマスターしていなかったとしても、気持ちの余裕が出産の痛みを軽くしてくれる場合もあります。

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ラマーズ法の呼吸法のやり方!

ラマーズ法というと「ヒッヒッフー」の呼吸法を想像される方が大半でしょう。しかし、ラマーズ法を行う場合、最初から最後まで「ヒッヒッフー」という呼吸を続けるわけではありません。子宮口の開き具合や陣痛の間隔などによって、意識する呼吸のリズムは変わります(※1)。

陣痛が10分間隔になる準備期から赤ちゃんが生まれる娩出期まで、時期ごとに呼吸のやり方を紹介していきます。

(陣痛の間隔については以下の記事も参考にしてください)

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準備期:子宮口0~3cm

子宮口の開きが0~3cmで陣痛の痛みもまだそれほど強くない準備期には、3秒かけて鼻から息を吸い、3秒かけて口から息を吐くというやり方をします。陣痛の痛みに耐えられる間はこの呼吸法を続けましょう。ゆったりした呼吸でリラックスをし、体の力を抜きます。

進行期:子宮口4~7cm

子宮口が4~7cm開く進行期には、陣痛が強くなってきます。準備期の呼吸がつらくなってきたら「ヒッ、フー」というリズムの呼吸に変えていきましょう。最初に鼻から息を吸い、口から「ヒッ、フー」と息を吐きます。ヒッの時は短めに、フーの時は長めに息を吐きだすことがポイントです。

「フー」の時にしっかり息を吐き切れば、次の呼吸の時に「空気を吸おう」と意識しなくても息を吸うことができます。

極期:子宮口8~9cm

子宮口が8~9センチ開く極期には、陣痛の痛みがかなり強くなるでしょう。しかし、まだいきんではいけません。

極期になったら、陣痛の波に合わせて「ヒッ、ヒッ、フー」という風に呼吸をします。短く「ヒッ、ヒッ」と吐いたあと「フー」と長めに息を吐きだすことがポイントです。「ヒッヒッフー」の呼吸のやり方がしっかりとできていれば、いきみを呼吸で逃がすことができます。リラックスすることを意識しつつ呼吸を整えましょう。

しかし、陣痛の痛みが激しい時に呼吸を整えることはとても大変です。「フー」の時に上手にいきみを逃すことができなかった場合は「フー」と息を吐いてから「ウン」と軽くいきんでみましょう。この時「ウーン!」と、思い切りいきまないように気を付けてください。

娩出期:子宮口10cm

子宮口が10cmになる娩出期には、子宮口が全開になります。もう少しで赤ちゃんが生まれます。陣痛の波に合わせて、医師や看護師から「いきんで」という合図が来ますので、陣痛の波を感じたら2回深呼吸しましょう。3回目の呼吸で息を止めて、1~2秒いきんでください。

そのあと赤ちゃんの頭が完全に出ると、医師から「いきむのを止めて」という指示が出ます。「いきむのをやめて」と言われたら「ハッ、ハッ、ハッ」という短い呼吸をしましょう。「ハッ、ハッ、ハッ」という短い呼吸で上手に体の力が抜けると、スルッと赤ちゃんが出てきます。

ラマーズ法の練習方法は?