マタニティブルーズ・産後うつの原因は?予防法はある?症状をチェックしてみよう

【医師監修】産後、急に気持ちが落ち込んだり、可愛いわが子なのに育児に気持ちが入らなくなったりしませんか。誰にでも起こりうるマタニティブルーズや産後うつについて、原因、症状、予防・解消法、相談できる場所などを先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて説明します。

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Contents
目次
  1. マタニティブルーズ・産後うつとは?
  2. マタニティブルーズの原因は?
  3. マタニティブルーズの症状をチェック!
  4. 症状が1週間続いたら「産後うつ」の可能性も?
  5. マタニティブルーズはいつからいつまでなりやすい?
  6. マタニティブルーズの予防・解消法
  7. マタニティブルーズの疑いがある場合に家族ができることは?
  8. マタニティブルーズの症状を相談できる場所
  9. 産後はマタニティブルーズに気をつけよう!

家事を分担しましょう。食後の食器洗い、お風呂掃除など些細(ささい)な事でもいいので少しでもママの負担を軽くしてあげましょう。少し家事の負担が減るだけで、ママの気持ちも軽くなります。

育児に積極的に参加する

YOTSUBA専属ライター

(30代後半)

育児に参加しない夫に一度不満が爆発し、もっと協力してほしいと伝えました。それからは平日は仕事が遅いので、週末だけは夫が子どもをお風呂に入れてくれるようになり、少し負担が減って気持ちも落ち着くようになったと思います。

パパも育児に積極的に参加しましょう。仕事から帰宅した後は赤ちゃんのオムツ交換やお風呂に入るなど、積極的に育児を手伝ってください。ママが自分1人で頑張らなくてもいいと思えることが大切です。

外食や宅配弁当を利用する

外食や宅配弁当を利用することでママの負担を減らしましょう。仕事帰りにお弁当を買って帰ったり、デリバリーで食事を頼んだりするのもサポートの1つです。マタニティブルーズで落ち込んでいる時は、ママは夕食のメニューを考えるだけでもストレスになります。そんな時は、何か買って帰ろうかと一言声をかけてみましょう。

マタニティブルーズの症状を相談できる場所

身近に話を聞いてくれる人がいない場合は、専門の施設などに相談窓口があります。無料で相談することができるので、気軽に連絡してみましょう。

自治体の子育て支援センター

自治体の子育て支援センターがあります。専門の知識を持った保育士や保健師が無料で話を聞いてくれます。ほとんどの場合、子どもが遊ぶことのできるキッズスペースが併設されていますので、子連れでも安心して行くことができます。

ママさん110番に電話する

「ママさん110番」もあります。「社会福祉法人 日本保育協会」が運営している組織で、気軽に電話をして相談することができます。相談に乗ってくれるのは小児科医や保健師なので、適切にアドバイスをしてくれるでしょう。

精神内科やメンタルクリニック

精神内科やメンタルクリニックもあります。なかなか精神科に電話をするのは勇気がいることかもしれません。しかし、マタニティブルーズの症状が気になる場合は、専門の病院を受診して症状を相談することをおすすめします。いつから症状が出ているのかなど、具体的に自分の症状をチェックして話してみましょう。

いつまでも症状を放置していると、マタニティブルーズが悪化して産後うつになり、症状が長引いてしまうことがあります。

リエ先生

産婦人科医

産後うつから児童虐待やネグレクトに発展する例があります。産後うつには薬物治療が必要となるケースがあります。楽観視せず病院を受診することが大切です。また、1人で頑張り過ぎず、周囲に頼ることも大切ですね。

産後はマタニティブルーズに気をつけよう!

産後はホルモンバランスの急激な変化や出産でのダメージがあります。慣れない赤ちゃんのお世話で、多くの人が情緒不安定になります。マタニティブルーズや産後うつは、誰にでも起こりえることです。自分でも気付かないうちにマタニティブルーズにかかっているかもしれません。

家事も育児も1人で頑張りすぎず、周囲の家族に話を聞いてもらいサポートしてもらうことが予防法になります。赤ちゃんと笑顔で過ごすためにも、自分の状態を常にチェックして、マタニティブルーズにならないように気を付けていきましょう。