産後の外出はいつから？後遺症の可能性など時期別の影響や注意点を解説！

女性は妊娠すると、10ヶ月間という長い妊婦生活を過ごします。妊娠が分かった時から妊婦生活が始まるのです。そして、妊婦生活を終え、出産して待望の赤ちゃんを胸に抱きます。晴れてママデビューした人にとって、毎日の赤ちゃんのお世話は初めてのことばかりでとても大変です。

赤ちゃんのお世話で思うように外出することができないことに、ママは少しストレスを感じるかもしれません。産後のママの身体はすぐに回復するものなのでしょうか？ここでは、産後ママの身体や、いつどんな時期なら外出することができるのかなどくわしく紹介していきます。

産後のママの身体は出産によってどのような影響を受けているのでしょうか。また、ママの外出時期はいったいいつからならOKなのか、疑問に感じる人も多いのではないでしょうか？ここからは、産後ママの身体にはどんな影響があるか、後遺症が残ってしまうのかについて、産後「1週間」「2週間」「1ヶ月」に分けて紹介します。

妊娠が分かると、ママの身体にはさまざまな変化が起こります。赤ちゃんを出産するまでの10ヶ月間という長い妊婦生活を送ることになります。

無事に出産を終えたママの子宮は、再び卵くらいの大きさの子宮に戻ろうと子宮収縮が起こります。そのときに起こる後陣痛や会陰切開の痛みもあり、身体に大きな負担がかかるでしょう。

さらに、子宮が元通りに戻ろうとする自然な身体の働きによって、産後1ヶ月は悪露が続きます（※1）。このように、産後のママの身体にはさまざまな変化が起こるため、身体を労わる必要があると言えるでしょう。産後「1週間」「2週間」「1ヶ月」はまだ妊娠前の身体ではないため、外出時期ではないと言えます。

出産直後の時期にあたる産後1週間は、ママの身体は疲労困憊の状態です。そのため、産後1週間は食事やトイレ、また赤ちゃんへの授乳など以外は身体を横にして休むことが大切です。ママは出産で想像以上の体力を消耗しています。産後1週間はゆっくりと過ごし、家族やパートナーからのサポートを受けて過ごすようにしましょう。

また、産後1週間は子宮収縮や後陣痛などの影響で、急な体調の変化が起こることがあります。産後のママは心身共に疲れやすく、感情の浮き沈みが起こるなど情緒不安定な状態です（※2）。赤ちゃんのお世話に慣れない毎日で、子育てに不安を感じたり自信がなくなり、涙が出ることもあるかもしれません。

産後1週間は、ママの身体に起こるさまざまな変化の影響が大きいのです。心も身体もゆったりとした気持ちで過ごすことができない人が多いかもしれません。そのため、産後1週間ではママの外出はまだまだ難しいでしょう。

出産で身体を支えている骨盤は産後2週間経ってもまだ正常位置に戻っておらず、開いたままの状態です。その影響で腰痛を感じるママが多くなります。（※3）

そのため、この時期に無理に外出すると骨盤が歪んだままとなります。骨盤の歪みは、さまざまな身体の不調に影響するです。骨盤の歪みによる影響は腰痛だけではありません。子宮下垂や子宮脱などの後遺症が残る可能性があるため、骨盤の歪みには注意が必要です。

産後2週間が経つと、ママもようやく赤ちゃんとの生活のリズムがつかめ始めた頃でしょう。しかし、まだ産後2週間しか経っていないため身体を回復するためにゆっくりと穏やかに過ごすことが大切です。そのため、どうしてもという用事以外は外出は控えることが無難です。

産後1ヶ月経ったママの身体は、まだ産後に起こる変化の影響を受けやすい状態です。特に細菌感染への抵抗力が低下しているため注意が必要です。産後1ヶ月すると赤ちゃんの体重は平均して約1kg増加しています（※4）。赤ちゃんの体重が増えると、ママの授乳の体勢や抱っこの姿勢によって、腱鞘炎を起こすことがあるため注意しましょう。

産後1ヶ月頃は、ママと赤ちゃんの1ヶ月健診を受ける時期です。産後1ヶ月健診でママの身体に大きな問題がないと診断を受ければ、少しずつ外出しても良いでしょう。しかし、本格的に外出するのは赤ちゃんが生後2〜3ヶ月くらいからがいいですね。

産後1ヶ月でも悪露が続いている場合、入浴はシャワーのみにしましょう。中には出産の影響で産後の体調がすぐれず、しばらく通院が続くママがいます。赤ちゃんはまだ免疫力が弱く、さまざまな病気にかかる恐れがあります。そのため、不必要な外出は控えましょう。