HELLP（ヘルプ）症候群とは？症状・原因は？診断基準や胎児への影響など解説

HELLP症候群に似た病気には血小板減少が見られる病気もあります。特発性血小板減少性紫斑病や再生不良性貧血、全身性エリテマトーデスなどの病気で血小板の数値がHELLP症候群と同じように減少しています。各病気に沿った治療法が必要なので、しっかりと検査して適切な治療をしましょう。

HELLP症候群に似た病気に妊娠に関連する病気もあります。肝酵素の上昇する急性妊娠脂肪肝や妊娠性血小板減少症、溶血などです。妊娠中の体の異変は適切な診断と治療法が大事です。まずはきちんと病院で相談しましょう。


（妊娠後期の吐き気については以下の記事も参考にして下さい）

HELLP症候群を経験したママ達の体験談を紹介します。怖い病気ですが、きちんとした知識と早めに兆候をつかむことができれば乗り越えていくことができるでしょう。体験談を参考に、思い当たることがあれば早めに受診しましょう。

HELLP症候群と診断される妊婦さんは全体の0.2～0.6%です。決して多いとは言えないため、医師でも判断ができない場合もあるのかもしれません。我慢できない症状や不安な症状があったら、きちんと伝えてください。

1回目の血液検査で兆候がなくても、2回目で異常がでる場合もあります。HELLP症候群は急変する危険もあるので疑わしい場合はしっかりと経過観察をして、何度でもチェックしてもらいましょう。

妊娠高血圧症候群とHELLP症候群の関連性は否定できません。妊娠後期は思わぬ体調の変化がある恐れがあります。出産までの間、さまざまな状況に対応できるように準備を整えておきましょう。

HELLP症候群は、放っておくと恐ろしい病気です。HELLP症候群の症状である胃の痛みや吐き気、だるさなどは妊娠後期には珍しくないので、兆候を感じるのが難しい面もあります。

しかし、いつもと違う症状を感じたり、不安に思った場合は、きちんと医師に相談しましょう。早めに兆候に気付くことで、少しでもリスクを回避して、ママにも赤ちゃんも元気に過ごせるようにしていきましょう。