妊婦は氷を食べたくなる?妊娠中の『氷食症』の原因は?胎児への影響も!
【医師監修】妊娠をすると氷を食べてしまうことがやみつきになるママが多くなっています。ママたちが悩んでいる氷食症(ひょうしょくしょう)の症状と妊婦さんや胎児への影響などを紹介していきます。妊婦さんが氷食症にならないためにできる予防法や、どうしても氷を食べることが我慢できない時の対処法なども紹介しています。
妊娠中に氷を食べ過ぎると、どのような影響があるのでしょうか。ここでは氷の食べ過ぎによる妊婦さんの身体への影響、お腹の胎児への影響をそれぞれ紹介します。
氷の食べ過ぎによる妊婦さんへの影響
氷の食べ過ぎは、身体を冷やす原因となります。身体を冷やしすぎると血流が悪くなることで、つわりが悪化したり、下痢や便秘になりやすくなります。その他にもお腹が張りやすくなったり、身体がむくみやすくなったりとさまざまな影響が現れるでしょう。また氷の食べ過ぎによる身体の冷えは、早産や流産の危険性が高まるので注意が必要です。
氷の食べ過ぎによる胎児への影響
氷の食べ過ぎでママの貧血が悪化すると、赤ちゃんにうまく栄養が送られないため、発育の遅れや低体重になる可能性が高くなるでしょう。
その他にもママが氷を食べ過ぎることで身体が冷えて体温が低下し、同時にお腹の赤ちゃんの体温も低下していきます。赤ちゃんは体温を上げようと、身体に胎脂と呼ばれているクリーム状の脂肪を正常時よりも多く蓄えてしまいます。その結果、赤ちゃんが逆子になり、難産になるなどの影響が出るので注意が必要となるでしょう。
(貧血による胎児への影響については以下の記事も参考にしてみてください)
妊婦さんが氷食症にならないためにできる予防法
妊婦さんがなりやすい氷食症ですが、氷食症にならないための予防法はいくつかあります。氷食症になると、お腹の赤ちゃんも母体にも悪い影響を与えてしまいます。妊娠中にさまざまな問題を抱えないで済むように、氷食症の予防法をできる範囲で試しておきましょう。
バランスの取れた食事を摂る
氷食症は、鉄欠乏性貧血が原因だと言われているので、食事に鉄分の多い食材を意識して摂ることが予防に繋がります。鉄分の多い食材にはレバーやほうれん草、あさりなどの食材があります。また鉄分を多く摂ればいいという訳ではありません。鉄の吸収を助ける栄養素であるたんぱく質やビタミンCもバランスよく一緒に摂取することが大切です。
バランスの取れた食事を1日3食しっかり食べて、貧血を改善し氷食症を予防しましょう。しかし妊婦さんの中には、つわりでなかなか食事を摂れないというママもいます。鉄分やビタミンCはサプリメントからも摂取できるので、サプリメントからも栄養を補うといいでしょう。
(妊婦さんの鉄分補給については以下の記事も参考にしてみてください)
生活習慣を整える
氷食症は、生活習慣を見直すだけでも予防法になります。氷食症の原因でもある貧血は、悪い生活習慣によっても身体の血液循環が悪くなるからです。そのため今の生活習慣を見直し、適度な運動や十分な睡眠時間を取るようにすることで予防ができます。
運動が苦手なママは、散歩しながらのウォーキング、家ではストレッチなど簡単な運動でも血流が良くなるので、おすすめです。でも貧血がひどいママは、長時間のウォーキングは貧血で倒れる心配があるため無理のない程度で進めていきましょう。
ストレスを溜めない
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