妊婦の「鉄分」補給!不足しない取り方は?食事やサプリで貧血対策!

【医師監修】妊娠中、妊婦の体にはさまざまな変化が起こりますよね?中でも多くの妊婦に見られるのが鉄分不足による貧血です。妊娠中の鉄分摂取には「どんな食材がおすすめなのか?」「どんな料理があるのか?」などの疑問から、サプリを飲む時の注意点など鉄分補給について説明していきます。

専門家監修 | 産婦人科医 カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています...
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています。よろしくお願いいたします。

目次

  1. 妊娠中の妊婦には鉄分の補給が必要?
  2. 鉄分には2つの種類があります
  3. 妊娠中に鉄分が不足しない食事の取り方は?
  4. 妊娠中の妊婦はサプリで鉄分摂取をする方法も
  5. 妊娠中の妊婦の貧血対策!鉄分が取れるレシピ紹介
  6. 妊娠中の妊婦は鉄分だけでなくバランスのとれた食生活を

妊娠中の妊婦には鉄分の補給が必要?

妊娠中の妊婦の体はホルモンの変化もあり、さまざまな体調不良に見舞われがちでしょう。妊娠中の妊婦の不調で最も多いとされるのが「鉄欠乏性貧血」という、鉄分が不足することによる貧血です(※1)。どうして妊娠中の妊婦は貧血になりやすいのでしょうか?

妊娠中の妊婦には鉄分の補給【妊娠中の妊婦は貧血になりやすい】

妊娠中の妊婦の体内では血液量が増加しています。胎児に栄養や酸素を運ぶため、全身に酸素を送るヘモグロビンよりも血漿の方がたくさん増えるてしまいます。したがって血液量は増えるものの、血液が薄まり貧血が起こりやすい状態が起きてしまうのですね。

また血液が増えることによって赤血球のもととなる鉄分がより必要になり、妊娠の前の時と同じ量の鉄分だと不足してしまうこともあるでしょう。胎児が大きくなってくる妊娠中期以降になると特に鉄分が不足することによる貧血が起きやすくなってきます。

妊娠中は妊婦が摂取する栄養は赤ちゃんに優先的に回されがちなので、必要な栄養分をはじめ、貧血の原因ともなる鉄分の不足を補うことが大切です。

カズヤ先生

産婦人科医

妊娠中は、循環血漿量の増加に伴って、鉄代謝が逼迫しますので、鉄分不足が起こりやすくなります。 ですので、妊婦健診中に何度か貧血の検査を行い、貧血であれば、かかりつけ医に鉄剤の内服を補充していただくようにしましょう。

(貧血については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦の貧血!妊娠中の貧血の原因・対策を時期別に解説!胎児への影響は? |
妊娠初期は貧血を起こしやすい?症状は?原因と対処法!体験談も

妊娠中の妊婦には鉄分の補給【妊娠中の妊婦が貧血だとどんな悪影響が?】

妊娠中の妊婦が重度の貧血の場合、出産時に胎盤が剥がれた時に出血が止まらない「弛緩出血」が起きたり、産後に抵抗力が落ちることで「産褥熱」にかかることもあります。軽い貧血の場合でも貧血症状でよくあるだるさや疲れやすさ、動機・息切れ・めまいなどを感じることがあるようです。

妊娠中の妊婦には鉄分の補給【妊娠中の妊婦が貧血だと胎児に影響はあるの?】

妊娠中の妊婦の貧血がひどい場合、胎児に送られるはずの酸素が足りずに正常な成長ができず、未熟児や虚弱児などになる可能性もあります。また出産の際に妊婦が微弱陣痛になりやすく、難産になってしまい胎児に影響が出る恐れもあるため注意していきたいですね。

鉄分には2つの種類があります

不足する鉄分は食事やサプリで補給できますが、特に食事の場合には吸収されやすい鉄分を効率よく取る必要があります。鉄分には肉・魚などの動物性の食品に含まれる「ヘム鉄」と、野菜・海藻などに含まれる「非ヘム鉄」という2つの種類があります。

「ヘム鉄」の方が体に吸収されやすいため、肉や魚を食べるとよいのですが、量を食べるには取り方を工夫する必要がありますし、カロリーも気になりますよね。「非ヘム鉄」は野菜や海藻類から取れるので、カロリーの心配はなく、取り方によって量も食べられます。しかし、吸収率が「ヘム鉄」に劣るので、他の食材と組み合わせて食べたいですね。

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