微弱陣痛とは?原因は?対処法や、体質との関係性、分娩へのリスクなど解説

【医師監修】陣痛には2種類あることをご存知でしたか。通常の陣痛のほかに、さまざまな問題を抱える微弱陣痛があります。微弱陣痛の原因、対処法、ママの体質との関係性、分娩へのリスクなどについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。参考にしてください。

( 2ページ目 )
Contents
目次
  1. 微弱陣痛とは?弱い陣痛?
  2. 微弱陣痛の種類別に原因を解説
  3. 微弱陣痛になった場合の対処法は?
  4. 微弱陣痛になりやすい体質がある?
  5. 微弱陣痛の分娩におけるリスクは?
  6. 微弱陣痛について理解しておこう!

微弱陣痛になってしまっても、基本的にママの健康状態に問題がなければ、赤ちゃんの心音を確認しながら本陣痛になるのを見守るという対処法をとります。待機中は、可能ならば食事や水分、睡眠をきちんととってお産本番へ向けて体力を蓄えましょう。

もしも、微弱陣痛でお産が長引けば、ママの体への負担はかなり大きくなります。また赤ちゃんへの影響も考えられますのでしっかりと経過を見ながらお産に備えましょう。

体を動かして陣痛を促すことも

微弱陣痛になった場合の対処法として、体を動かして陣痛を促すこともあります。

子育てママ

30代

1人目出産の時、微弱陣痛で丸1日つらい思いをしました。二人目の時は、もうあんな思いはしたくない!と、病院に入った時から院内をうろうろしたり、スクワットをしたりしてとにかく体を動かしました。おかげですんなり本陣痛がきて、あっという間に出産できました。

とくに問題のある症状がなければ、院内を散歩したり、階段を上り下りしたりするといいでしょう。スクワットなども陣痛を促してくれます。また、陣痛を促すツボをおしたり、リラックスできるように足を温めるなども効果的です。

陣痛促進剤で陣痛を促す

微弱陣痛でお産が長引いてしまい、ママの体力がなくなってしまった時や、破水してしまっている場合は陣痛促進剤で陣痛を促すこともあります。母体と胎児の状況を観察したうえで医師の判断に任せましょう。促進剤を使うと急激な痛みがくるなどと言われていますが、効果や痛みには人それぞれの個人差があります。必要以上に不安がることはありませんよ。

(陣痛促進剤についてはこちらの記事も参考にしてください)

陣痛促進剤とは?副作用やリスクは?保険はきくの?費用はどのくらい?

微弱陣痛になりやすい体質がある?

最初の出産で微弱陣痛になった人は、次の出産も同じ症状になる傾向があります。骨盤の形や子宮に問題がある場合は微弱陣痛を繰り返すこともあるでしょう。しかし、陣痛が弱いなどの症状は、妊娠中の生活で予防につなげていくこともできます。

主婦

30代後半

2人出産して2人とも微弱陣痛でした。1人目の時は促進剤を使って出産しました。2人目の時は本陣痛が来るまで2日間もかかりましたが、なんとか無事に出産。もう1人子供が欲しいとは思いますが、あの時のつらい思いがよみがえって躊躇(ちゅうちょ)してます。

出産は毎回違うと言いながらも、微弱陣痛になりやすい人は少なからずいます。長い陣痛に苦しんだことがあるために、なかなか次の妊娠に踏み切れないというママも少なくありません。

微弱陣痛になりやすい体質:肥満傾向がある

BMIが25.0以上の肥満であったり、妊娠してから急に体重が増加するなど肥満傾向の人は、子宮や産道に脂肪がついて狭くなり微弱陣痛になりやすいといえるでしょう(※1)。太りやすい体質の人は、妊娠が分かったら食事などの内容を見直して、少しでも微弱陣痛にならないように注意しましょう。

主婦

30代後半

臨月に入って急激に体重が増えしまいましたが、どうせもうすぐ出産だからとあまり深刻に考えていませんでした。ところがいざ陣痛がきたと思ったら、微弱陣痛でなかなかお産が進まず、看護師さんにスクワットさせられました。結局、破水が先におきたため促進剤で本陣痛を誘発しました。

臨月は体重の増えやすい時期です。出産に備えて心も体も整えておくことが大事です。もうすぐかわいい赤ちゃんに会えることを想像して、しっかり体調を管理しましょう。

微弱陣痛になりやすい体質:産道や骨盤が狭い

もともと、産道や骨盤が狭い人は微弱陣痛になる可能性が高くなります。また、体力があまりない人や身長が低い人なども微弱陣痛になりやすい体質だといえます。体の作りなどは自分ではどうにもならないことですが、普段から体力をつけておく、睡眠をたくさんとるようにするなどの対処法で、少しでも微弱陣痛になるリスクを減らしましょう。

(妊娠中の体重管理についてはこちらの記事も参考にしてください)

妊婦の体重管理を時期別に解説!妊娠中の体重増加の目安は?体験談も!