微弱陣痛とは?原因は?対処法や、体質との関係性、分娩へのリスクなど解説

【医師監修】陣痛には2種類あることをご存知でしたか。通常の陣痛のほかに、さまざまな問題を抱える微弱陣痛があります。微弱陣痛の原因、対処法、ママの体質との関係性、分娩へのリスクなどについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。参考にしてください。

( 3ページ目 )
Contents
目次
  1. 微弱陣痛とは?弱い陣痛?
  2. 微弱陣痛の種類別に原因を解説
  3. 微弱陣痛になった場合の対処法は?
  4. 微弱陣痛になりやすい体質がある?
  5. 微弱陣痛の分娩におけるリスクは?
  6. 微弱陣痛について理解しておこう!

微弱陣痛の分娩におけるリスクは?

出産は、本陣痛から子宮口が開き分娩開始になる第1期、産道を通って胎児がでてくる第2期、子宮から胎盤が剥(は)がれ出てくる第3期に分かれています。微弱陣痛はどこで起こるかによってもそのリスクは変わってきます。

分娩第1期:陣痛促進剤や帝王切開

お産の始まる分娩第1期から微弱陣痛の場合は陣痛促進剤や帝王切開が考えれます。

問題がなければ経過を見守りますが、母体の健康状態が良くなかったり破水してしまった場合などは陣痛促進剤を使用します。破水後は、子宮内の感染などの恐れがあり胎児にも危険な場合があるので、できるだけ早めに出産へと促します。もし、緊急を要する事態になった時は帝王切開を行うこともあります。

分娩第2期:吸引分娩

赤ちゃんが産道を通る分娩第2期に子宮の収縮が弱いと、赤ちゃんが降りてこれずに窒息状態になるリスクがあるため吸引分娩などで赤ちゃんが出てくるのを手助けします。

働く主婦

40代

長女を産む時、陣痛が弱く、しばらく経過を見てましたが結局促進剤を点滴しました。急に激しい陣痛が間隔もあかないくらいできて、それなのに子宮口がなかなか開かず、ひたすら耐える。しかも、娘がうまく降りてこられず、吸引から鉗子分娩へ切り替えてやっと出産となりました。

分娩中の微弱陣痛は危険が伴います。吸引分娩などになるとママは驚いてしまうかもしれませんが、分娩を速やかに行うための処置です。

分娩第3期:弛緩性出血

分娩第3期、産後の微弱陣痛は胎盤が外へ出る妨げになります。うまく胎盤が排出されないことで弛緩(しかん)性出血が起こりやすくなるリスクが考えられます。貧血などの症状がある妊婦さんは、慎重に経過を観察する必要があるでしょう。

微弱陣痛について理解しておこう!

お産は人それぞれで、始まってみないとどうなるか分かりません。不安や緊張はストレスになり、微弱陣痛の原因になることもあります。微弱陣痛について理解することで少しでも不安をなくしておきましょう。できるだけリラックスして赤ちゃんに会える日を楽しみに待ちましょう!