微弱陣痛とは?原因は?対処法や、体質との関係性、分娩へのリスクなど解説
【医師監修】陣痛には2種類あることをご存知でしたか。通常の陣痛のほかに、さまざまな問題を抱える微弱陣痛があります。微弱陣痛の原因、対処法、ママの体質との関係性、分娩へのリスクなどについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。参考にしてください。
微弱陣痛とは?弱い陣痛?

微弱陣痛という言葉を聞いたことがありますか?もうすぐ赤ちゃんに会える楽しみと出産に対しての不安とでママは落ち着かないかもしれません。普通の陣痛と微弱陣痛との違いをきちんと理解しておくことで、お産に対しての不安を少しでも取り除いておきましょう。
微弱陣痛とは
微弱陣痛とは、子宮が赤ちゃんを押し出そうとして収縮を始めるとき、痛みが弱かったり、陣痛の間隔が長かったりすることを言います。反対に、規則的に起こる痛みが通常の陣痛と言われるものです。
微弱陣痛になるとお産が進まないため、陣痛が長引いてしまう可能性があります。個人差はありますが、長ければ数日間に渡って微弱陣痛に苦しむこともあるのです。ママの体力がなくなってしまったり、お腹の赤ちゃんに悪影響が出ることも考えられます。
リエ先生
産婦人科医
微弱陣痛は痛みそのものが弱まったり、陣痛と陣痛の間隔があいてしまいます。しかし、痛くないわけではなく、お産を進めるには弱いということです。微弱陣痛でそのまま様子を見てもいいことは全くありません。
微弱陣痛と本陣痛の違い
微弱陣痛と本陣痛の違いは次の通りです。
まず、微弱陣痛の場合は子宮の収縮が弱いためなかなか痛みが強くならず、間隔も短くならないままです。お産がすすまないことで母体の体力の消耗や胎児の機能不全など、さまざまな症状のリスクが考えられるようになります。
一方、通常の陣痛は、はじめは痛みがあまりなく陣痛の間隔も長いですが、だんだんと痛みが強くなり陣痛の持続時間も長くなってきます。規則的な間隔で痛みが繰り返されるようになると本陣痛と考えられます。お産がすすむにつれて痛みが10分間隔以内で繰り返されるようになると、いよいよ分娩が始まります。
(陣痛のはじまりについては以下の記事も参考にしてください)
微弱陣痛の種類別に原因を解説

そもそもなぜ微弱陣痛になってしまうのでしょうか?微弱陣痛には二つの種類があります。それぞれの原因を紹介します。
原発性微弱陣痛
分娩の最初から微弱陣痛の場合を、原発性微弱陣痛と言います。羊水過多や双子などで子宮で収縮がしにくくなり、微弱陣痛になります。また、子宮筋腫やもともと子宮に何か問題があった場合なども微弱陣痛になる場合が考えられるでしょう。(※1)
前回のお産が帝王切開であったり、分娩回数が多い妊婦さんなども微弱陣痛になりやすいでしょう。また、妊娠時に肥満になっていたり、慢性的な睡眠不足、疲れなどが原因の場合もあります。(※1)
リエ先生
産婦人科医
微弱陣痛の原因としては母体の疲労、肥満の他、妊娠中に子宮収縮抑制薬を使用していたり、多胎妊娠、子宮筋腫がある場合にも起こることがあります。妊娠中も体力をつけるようにと指導する理由には体重管理の他、微弱陣痛の予防があります。
続発性微弱陣痛
お産の途中で陣痛が弱い、間隔が縮まらないなどの症状がでると続発性微弱陣痛と診断されます。原因はさまざまですが、胎児がうまく産道を通れないことで微弱陣痛になることが考えられます。また、母体の疲労、衰弱などが原因で微弱陣痛を引き起こす可能性もあるでしょう。
ママの骨盤を胎児の頭が通らない(児頭骨盤不均衡)や赤ちゃんが大きくなり過ぎている場合、産道に問題がある場合なども微弱陣痛になる可能性が高いでしょう(※2)。
微弱陣痛になった場合の対処法は?

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