陣痛って生理痛のような痛みなの？始まりの感覚・時間など判断する基準を詳しく解説！

妊娠〜出産の中でも陣痛が怖いと感じている人は多いのではないでしょうか。特に初産の人は、陣痛を体験したことがなく、陣痛がどんなものかわからないのは当たり前ですよね。また、初産ではなく2回目の出産だからといって同じような陣痛が来るかとは限りません。

「陣痛は生理痛の痛みに近い」と言われていることを知っていますか（※1）？生理中には、女性の体内でプロスタグランジンという子宮収縮を促すホルモンが分泌されます。陣痛の際にも同じホルモンが多く分泌されます。このことから、陣痛は生理痛のような痛みと言われることが多いのです。

しかし、陣痛の痛みは徐々に強さや間隔が短くなります。そのため、生理痛と区別できる場合がほとんどです。

（妊娠初期の腹痛と生理痛の違いについても以下の記事を参考にしてください）

陣痛には前駆陣痛と本陣痛の2つがあります。順番としては前駆陣痛がきてから本陣痛といった形で進んでいくのです。前駆陣痛と本陣痛の痛みの特徴やその違い、前駆陣痛と本陣痛の違いの判断の仕方を紹介します。

前駆陣痛とは本陣痛の前にくる陣痛のことです。この前駆陣痛は、生理痛のような鈍い痛みが10分から20分間隔ほどでやってきます。前駆陣痛はいずれ消えてしまい、ずっと続かないのが特徴です。また、前駆陣痛を「お腹が張る」と感じる人もいます。痛みはそこまで強くはありません。

また、初産婦の場合、前駆陣痛の痛みを本陣痛の痛みと間違えることもあり「陣痛が来た！」と思うことがあります。しかし、すぐに痛みが引いてしまうことで、前駆陣痛だったと気づくでしょう。

本陣痛とは前駆陣痛のあとにやってくる陣痛のことです。前駆陣痛のように痛みが消えてしまうとか、ずっと続かないということはありません。また、本陣痛の痛みは規則的になもので、時間が経つにつれて痛みがどんどん強くなります。また間隔も短くなっていくのが一般的です（※1）。

人によっては陣痛の痛みを「立っていられないほどの痛み」「子宮が締め付けられて痛い」と表現する人もいます。前駆陣痛と違い、確実に痛みを感じ、規則的にずっと続くのが本陣痛です。

前駆陣痛と本陣痛の判断の仕方は、陣痛の始まりから痛みの間隔の時間を計ることが大切です。本陣痛は、痛みの始まりから10分間隔、5分間隔など規則的な間隔でずっと続きます。本陣痛だと感じたら、時間の間隔と痛みの程度をしっかりと記録しましょう。最近では、陣痛の計測用アプリなどもあり、活用してみるのもおすすめです。

（陣痛が5分間隔で来る場合については以下の記事も参考にしてください）

生理痛がない人は陣痛の痛みが軽いともわれています。最初に紹介したように陣痛の痛みが生理痛と似ているといわれるのは、プロスタグランジンというホルモンが分泌されるためです。生理痛が少ない人はこのホルモンの分泌量が少ないということになります。

陣痛の際に分泌されるホルモンも通常よりも少ないため、痛みが軽いといわれているのです。しかし、陣痛は生理痛とは異なり、その時の胎児の状況などによっても痛みの強さが変わってきます。生理痛が軽い人は痛みが少ない可能性はありますが、必ずとはいえないのです。

（陣痛が10分間隔で来る場合については以下の記事を参考にしてください）