子宮口が開かない・硬い原因は?妊娠中にできる対策、陣痛〜出産の流れも!

【医師監修】出産の際に子宮口が開かない・硬い原因や、陣痛〜出産の流れなどを紹介します。スムーズな出産ができるよう、妊娠中にできる自分で柔らかくする方法や、子宮口が開かない場合の処置、帝王切開の可能性についても詳しく紹介しますので参考にしてくださいね。

Contents
目次
  1. 子宮口が開かないとは?
  2. 子宮口が開かない・硬い原因は?
  3. 子宮口が開かない状態で陣痛はくる?
  4. 子宮口の開き具合と出産までの流れ
  5. 子宮口が開かない・硬いときに自分で柔らかくする方法!
  6. 子宮口が開かない場合の処置は?帝王切開の場合も?
  7. 無痛分娩で子宮口が開かない場合どうなる?
  8. 子宮口がなかなか開かなかった人たちの体験談
  9. 子宮口が開かなくても焦らないで!
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子宮口が開かないとは?

臨月に入り子宮口が少しずつ開いてくるのが一般的な出産の流れです。しかし、出産予定日が近づいているに関わらず、がっちりと子宮口が閉まったままの状態という場合もあります。

そもそも、子宮口とは大きく分けて「外子宮口」と「内子宮口」の2つがあります(※1)。「子宮口が開かない」と言われるときは、この2つの子宮口がどちらも開いていない場合を指すことが多いのです。

子宮口が開かないと、出産予定日を過ぎても赤ちゃんが出てこられずに過期産となる可能性があります。また、陣痛が来ても子宮口が開かないことによって難産になることもあるのです。

(陣痛が遠のく原因については以下の記事も参考にしてみてください)

陣痛が遠のく原因って?経産婦・初産婦で違う?促進させる対処法も紹介!

子宮口が開かない・硬い原因は?

子宮口が開かない原因や硬い原因には何があるのでしょうか。出産予定日が近づいているにも関わらず、なかなか子宮口が開いてこない・硬いまま閉じている原因について詳しく紹介します。

初産婦

子宮口が開かない・硬い原因として、初産婦であることがあげられます。初産婦とは、妊娠・出産が初めての女性のことを指します。初めての妊娠・出産のときは、子宮口が硬い人が多いといわれているのです。また、何度かお産をしたことがある経産婦と比べると、子宮口が開きにくいともいわれています(※2)。

実は、初産婦と経産婦の出産にかかる時間は2倍近く差があることが知られています。もちろん、妊娠・出産は個人差が大きいので必ずとは言えません。一般的に、初産婦であれば陣痛が始まってから10~12時間で出産となります。しかし、経産婦の場合は陣痛が始まってから5~6時間で出産となるのです。

(初産の人は以下の記事も参考にしてみてください)

初産の予定日は超過する?早まる?高齢出産の場合など先輩ママの体験談も紹介!

高齢出産

経産婦より初産婦の方が子宮口が開きにくいといわれていますが、例外もあります。それは高齢出産の場合です。高齢出産とは、35歳以降で出産する人のことを指します。年齢を重ねるとともに子宮口が硬くなってくるため、開きにくい傾向があるといわれています。

年齢が高齢出産の部類に入るからといって、必ずしも子宮口が硬く開かない・開きにくいということではありません。心配しすぎないようにしましょう。

(初産婦の平均年齢の推移については以下の記事も参考にしてみてください)

初産の平均年齢の推移はどれくらい?高齢出産のリスクや出産の限界年齢は?

精神的な不安やストレス

臨月が過ぎているのになかなか子宮口が開いてこない・硬い原因として、精神的な不安やストレスがあります。特に、初産婦の人は初めての妊娠・出産で戸惑うことも多いでしょう。そうした不安や精神的なストレスから、うまく子宮口が開かないこともあります。

不安があるようであれば、医師に相談したり母親学級などで悩みを共有してみるのもいいかもしれません。すでに出産を終えたママが友達などにいれば、臨月の時にどのように過ごしたかなど聞いてみるのもいいですね。

増田陽子

内科医

女性の体は自分で思っている以上に繊細です。ですので、不安や心配で妊娠中は体調がおかしくなる人もかなり多いです。ですので、子宮口が開かない、硬いという状態も精神的な原因で起こる場合も多いです。

子宮頸管を損傷したことがある

過去の出産で子宮頸管を損傷したことがある場合は、子宮口が開かない原因や硬い原因になることがあります。子宮頸管は、子宮と膣をつなぐ細い管のことです。一般的には、臨月になり出産が近づくと、ホルモンが分泌され子宮頸管がマシュマロのような柔らかさに変化していきます。

子宮頸管が柔らかくなることで、赤ちゃんが少しずつ子宮口におりてきて陣痛となるのです。子宮頸管を損傷している場合は、柔らかくなりにくいためなかなか陣痛が起こらないことがあります。