帝王切開の手術時間はどれくらい?手術前検査〜術後までの流れ、回復時間などを解説

【医師監修】現在では、妊婦の4~5人が帝王切開で待望の赤ちゃんと対面すると言われています。帝王切開の手術前検査の内容や、前日から当日までの流れ、手術時間などを解説していきます。また、麻酔の効果が続く時間や、手術後の痛み・かゆみなどの回復時間についても紹介します。

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Contents
目次
  1. 帝王切開と自然分娩は分娩時間に違いはある?
  2. 帝王切開が決まる時期や手術前検査の内容は?
  3. 帝王切開の手術の前日から当日の事前準備はある?
  4. 帝王切開の手術の流れや所要時間は?
  5. 帝王切開で使う麻酔の持続時間は?
  6. 帝王切開の手術後の流れは?
  7. 帝王切開の手術後の痛み・かゆみなど、回復までの時間は?
  8. 帝王切開について理解しよう!

帝王切開手術の開始から赤ちゃんがお腹から取り出されるまでの時間は約5分ほどです。麻酔からお腹の縫合までの手術の合計時間としては、30~60分程度で手術室から出られると考えていいでしょう。出血が多かったり、避妊手術をするなどの処置が必要であれば、さらに時間がかかる場合もあります。

帝王切開で使う麻酔の持続時間は?

帝王切開手術では、全身麻酔もしくは腰から下のみ効かせる局部麻酔のどちらかを使用します。全身麻酔は完全に眠っている間に赤ちゃんが生まれますが、局部麻酔は意識があり下半身の痛みがないだけです。ママも手術の様子や赤ちゃん誕生の瞬間もわかります。帝王切開には欠かせない麻酔ですが、持続時間はどれくらいなのでしょうか。

全身麻酔の持続時間

帝王切開手術の全身麻酔は出産時のトラブルなどの緊急時に多く使われ、点滴に麻酔を入れるので効果が早くあらわれます。ママが完全に眠っている状態での出産となるため、取り出された赤ちゃんも眠った状態で生まれることもあるのです。

麻酔自体は手術が終わってからもしばらく持続するので、目が覚めたら大きかったお腹がぺったんこだったという声もあります。生まれた赤ちゃんとはその日のうち、もしくは翌日に対面できるケースがほとんどでしょう。

カズヤ先生

産婦人科医

全身麻酔で帝王切開を行うことは、ほとんどありません。 胎盤を通して赤ちゃんに麻酔薬が移行し、sleeping babyといって生まれたのちに呼吸障害を合併する確率が高くなるからです。

腰椎麻酔の持続時間

一般的な帝王切開手術には、腰から下の下半身だけに効く脊椎麻酔が多く使われます(※2)。背中の脊椎から麻酔を注射し、10~30分ほどで効果があらわれ、持続時間は45~120分程度です。麻酔の効果や持続時間には個人差がありますが、意識はあるものの下半身の痛みはまったく感じなくなります。

痛みはなくても押されたり引っ張られたりする感覚は残っているので、もちろん産声を聞くこともできます。術後3時間もすれば麻酔は切れて次第に感覚が戻ってくるでしょう。

帝王切開の手術後の流れは?

自然分娩のママの出産後の入院期間は4~5日前後です。昔からお産は病気ではないと言われていますが、帝王切開での出産はお腹にメスを入れる手術をしているため、退院までは6~10日が目安となります。帝王切開手術後、入院中のママの体の回復や赤ちゃんのお世話について見ていきましょう。

術後のママの体の回復

帝王切開の手術後、翌日までは尿道に通した管はつけたままの状態でトイレには行けません。経過が良ければ2時間後くらいから飲水が許可され、翌日から重湯(おもゆ)などの消化の良いものから食べられるようになります。

お腹の傷口を溶ける糸で縫合していないママは、術後5~8日後頃に抜糸や縫合した医療ステープラーの針を外します。抜糸するまでシャワーは禁止の場合もありますが、術後の経過が良く歩けるようになったら傷口に防水シートをつけた状態でのシャワーの許可が出る病院も多いでしょう。

入院中の赤ちゃんのお世話

出産の時間にもよりますが、赤ちゃんとの面会は当日のうちにできます。産後24時間ほどで母乳が出てくるので、術後の経過が良ければ、帝王切開手術の翌日にはベッドの上でおっぱいをあげることができるママもいるでしょう。歩けるようになったら、おむつを替えるなどの赤ちゃんのお世話が始まります。

入院5日目頃に調乳の仕方や沐浴、退院後の生活の指導が始まり、いよいよ始まる帰宅後の育児について考えるようになるでしょう。