【助産師監修】臨月の便秘の解消法は?妊娠後期の腹痛は陣痛かも?

妊娠後期(臨月)によくおこる便秘の症状。妊娠中に便秘に悩む人は多く、妊娠後期(臨月)ともなると「もしかして陣痛?」と不安になりますよね。ここでは、便秘の解消法や、腹痛と陣痛の見分け方について紹介していきます。

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専門家監修
守行 亜梨沙
2013年畿央大学助産専攻学科卒業。近畿大学医学部奈良病院にてNICU、産婦人科病棟にて勤務を経て、現在は地域のクリニックに勤務しています。分娩だけでなくマザークラス、育児指導、・・・
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Contents
目次
  1. 臨月に便秘になる妊婦さんが多い理由とは?何が原因なの?
  2. 赤ちゃんが心配、早めに便秘を解消する方法ってあるの?
  3. 臨月の便秘の症状はどんなのがあるの?病院へ行く目安が知りたい
  4. 臨月の腹痛はもしかしたら陣痛?どうやって見分けるの?
  5. 臨月に便秘でいきむのは危険?
  6. 便秘の時に知っておきたいトイレでのいきみ方と座り方
  7. 妊娠後期の便秘は出産の兆候でもあるってホント?
  8. 出産のためにも便秘を解消し、心晴れやかに赤ちゃんを迎えましょう

便秘は、早く治るのが一番良いですよね。しかし、解消法を試したからといって、すぐ治るわけではありません。治るまでに数日間かかることもあり、時間がかかりますよね。トイレでは便を出そうと頑張って、ついいきみ過ぎてしまうことがありますよね。

臨月のときに、いきみ過ぎたことが原因で現れてしまう症状のひとつに、血圧の上昇があります。それが原因で、脳卒中になってしまう例もあるのでとても危険です。したがって、トイレに行っても、いきみ過ぎないよう気をつけて用を足すようにしましょう。

妊娠後期に便秘でいきむ時、赤ちゃんへの影響は?

臨月でいきむと早産や破水の可能性があるのではと、不安になる方もいらっしゃいますよね。でも、赤ちゃんは、多少のいきみでは問題ありません。便秘の時のいきみは、赤ちゃんを産む時のいきみに比べ弱いので、それで子宮が開くといったことはないのです。

しかし便秘になると、腸内に不純物を溜めてしまいます。最悪の場合、流産や破水、早産につながってしまうため、便秘は早めに治すように心がけましょう。

便秘の時に知っておきたいトイレでのいきみ方と座り方

便秘の時に、効果的なトイレでの姿勢を知っていますか?便秘の時の、便の出の状態をスムーズにしてくれる解消法をご紹介いたします。

お通じに良いポーズ

ロダンの考える人をご存知でしょうか。この姿勢が、便秘の時にトイレでいきむ際のベストな体勢なんです。腸に負担がかからず、お通じの手助けをしてくれます。

●姿勢は肘を太ももにつけ前屈姿勢
●かかとを浮かすようにする

上記の体勢で便をいきむと、腸への負担が少なく、子宮を圧迫しません。便の出が悪いなと感じた時「考える人のポーズ」を思い出してください。このポーズで、便の出がスムーズになり治る人はとても多いのです。

実はこのポーズは、妊娠中ではない便秘の時にも効果があります。便秘で便の出が悪い時は、是非、この姿勢を試してみてくださいね。

妊娠後期の便秘のいきむ時に良い呼吸方法

トイレで便をいきむ時に、良い呼吸法があります。便をいきむ時に、息を長く吐き出してしまう人が多いのではないでしょうか。ですが、妊娠後期の妊婦さんには、便通が治るどころか身体に負担がかかってしまいおすすめできません。

妊娠後期にトイレでいきむ時は、短く息を吐くようにしてください。また、1分近くトイレでいきんでも便が出ない場合は、一旦トイレから出て休んでから試すようにしましょう。

妊娠後期の便秘は出産の兆候でもあるってホント?

妊娠後期の便秘は、出産が近づいているサインかもしれません。どうして便秘の症状が、出産のお知らせになるのかをご説明いたします。

臨月の時の便秘はもう少しで赤ちゃんに会えるサイン

臨月の時に便秘になりやすいのは、赤ちゃんが成長して、腸を圧迫しているからなのです。赤ちゃんが徐々に下へと降りてきて出産となります。便秘の症状は、大きくなった赤ちゃんに、もうすぐ会える兆候でもあるのですね。