臨月って苦しい？息苦しい・吐き気・動けないなどの症状に効く対策を紹介！

妊娠10ヶ月（36週）以降のことを臨月といいます。臨月に入れば、医学的に「赤ちゃんがいつ生まれて来てもOK」と言われる正産期ももうすぐです。臨月になると「早く赤ちゃんに生まれて来て欲しい」と思う女性は多いです。もちろん「赤ちゃんと早く会いたい」という期待も大きいはずですが、以下のような切実な苦しみを抱えているケースが多いでしょう。

・お腹が苦しくて動けない
・息苦しい
・お腹が張っていたい

夜中だけお腹の苦しさが軽くなるということはないので「呼吸が苦しくて眠れない」と、疲れを溜めてしまう妊婦さんも多いです。（正産期については以下の記事も参考にしてみてください）

臨月に息苦しさを感じたり、激しい動悸を感じる理由を紹介します。

臨月に呼吸の苦しさ・動悸を感じる理由の1つは、循環血液の増加です。妊娠すると赤ちゃんに栄養を行き届かせるため血液の量が増加します。特に臨月の妊婦さんの血液量は、妊娠していない時と比べて40％から45％も増えると言われています。

循環血液が増えると、心拍数や血圧は上がってしまいますね。循環血液の増加は、臨月に動悸や息切れを感じる大きな原因になります。

妊娠して女性のホルモンバランスが大きく変わることも息苦しさの原因です。妊娠中は、特に黄体ホルモン（プロゲステロン）と卵胞ホルモン（エストロゲン）の分泌量がとても多くなります（※1）。妊娠している時に呼吸が増えるのは、黄体ホルモンが呼吸をする器官に作用するからだと言われています。

たくさん呼吸をすると「何となく呼吸が苦しい」と感じてしまいますね。黄体ホルモンが呼吸する器官に作用をしている一方で、卵胞ホルモンは眠気を抑制する働きをもっています。特に臨月になると卵胞ホルモンがたくさん増えるので、寝付けない・寝苦しい…という症状を感じることになります。

「臨月までの10ヶ月で子宮が大きくなっている」ということも、妊婦さんの呼吸が苦しくなる原因の1つです。

妊娠初期の子宮の大きさは鶏の卵程度の大きさですが、臨月には30センチ前後になっています（※2）。ここまで子宮が大きくなれば、どうしても他の内臓を圧迫してしまいますね。子宮が心臓や胃を圧迫することで、つわりのような吐き気を感じ、食事を満足に摂れないと感じる妊婦さんはとても多いです。

臨月も終わりに近づき出産目前になれば、子宮の位置が下がるので他の内臓への圧迫感が軽くなりますよ。

精神的ストレスも、臨月の妊婦さんの呼吸の苦しさ・吐き気の原因になります。

「帝王切開にならないか」「逆子ではないか」など、妊娠初期よりも、出産間近になった臨月の方が心配ごとが多いものです。出産が初めての女性なら、陣痛や出産の時の痛みを想像して、ナーバスになってしまうこともあるかもしれません。

1度出産を経験しているママも「上の子の心配・家事・育児」など心配やストレスを抱え込んでしまいがちです。強いストレスを感じると、吐き気・息苦しさ・寝苦しさだけではなく、いろいろな不調を抱え込んでしまう危険性あります。特に臨月は、なるべくリラックスして生活しましょう。