【医師監修】妊娠後期の出血は危険！？少量の鮮血、茶色いなどの症状と原因について

ここで注意したいのが、出血の血の色が鮮血だったときです。茶色ではなく鮮血でさらっとした出血の時は、破水がはじまっているかもしれません（※1）。鮮血の場合は少量でも通っている産婦人科に連絡して受診しましょう。

破水に出血がまじってしまった場合は、おもらししたような水が流れ出てきます。そこに鮮血や少量の出血がみられることが多いです。破水の出血の時に、もっとも注意したいのは感染症です、破水してしまうと感染症になる確率があがってしまいますので、早めに病院を受診しましょう。

一般的に妊娠後期におこる茶色やピンク色の出血は、おしるしといわれています。これはおりものに少量の出血がまじることで色がつくもの。そのため薄いピンクや茶色い出血という状態になります。

このおしるしはおりものが混ざっていることで粘度があり、ドロっとしているのも特徴のひとつです。おしるしがあるといよいよあと数日で陣痛がくるかもしれません。妊娠後期にはいったら出産準備用品をもう一度確認するなどし、出産に備えましょう。

ここで、妊娠後期におこりやすい出血症状から危険が高い症状とその原因についてご説明します。

妊娠後期は、もうすぐ赤ちゃんに会える楽しみと出産の不安で複雑ですよね。妊娠中の出血の症状はどんなのがあるのか知っておくだけでも安心につながることもあります。出血への対処法を知って残りの妊娠生活を心おだやかに過ごしましょう。

まず一番注目してもらいたいのは、出血の量です。出血が少量か大量かにより大きく異なります。大量の出血は緊急なのですぐに病院へ連絡するか、意識が朦朧とした場合は救急車を呼び、身体はできるだけ安静にしてください。

少量の出血が数日続いている場合も注意が必要です。この場合も病院へ受診しましょう。また生理の時のような出血の量でも大量の出血ということになります。妊娠後期としては注意すべき出血症状なので病院に連絡しましょう。

妊娠後期に出血したとき、その出血は一時的な出血か何日も続いてしまうものかで危険度が違ってきます。すぐに止まるような一時的であればおしるしの可能性が高いのですが、だらだらと続く出血や、何度も少量の出血をするといった場合、また、一度に大量の出血がある場合はさまざまな危険をはらんでいるかもしれません。早めに病院に連絡しましょう。

妊娠後期の出血の原因としては以下のようなものが挙げられます。

●おしるし
●内診出血
●便秘
●感染症
●常位胎盤早期剥離
●前置胎盤
●早産・切迫早産

詳しくは後述しますが、いずれも出血量やどれくらい続くかにより危険度が変わってきます。少しでも異変を感じたら病院に連絡をして症状を説明することで早めの対処が可能になります。