【助産師監修】陣痛の前兆は？腰痛が出る？最初の痛みはどんな感じ？

陣痛の始まりの痛みは下痢の痛みに似てることをお伝えしましたが、実際に下痢をしてしまう場合があります。下痢が治まらない場合は別の要因や病気を疑いましょう。妊婦前には無かった様々な体の変化とともに、体質も変わったり、便秘症だったのが下痢症になったり、これまでなかった事が起こることも多いのです。

正産期に入ったら、これまで以上に体調の変化に敏感になっておきましょう。

赤ちゃんはお母さんのお腹の中でキックやパンチを繰り出して活発に動きます。時には痛みを感じるほどの力で蹴られるときもありますよね。その衝撃で腸や胃が痛くなることがあります。その刺激で下痢を起こしてしまう場合もあります。

赤ちゃんが元気な証拠ではありますが、痛みが継続し治まらない場合や何度も吐き気を伴うなどの症状に悩むようでしたら、産院へ相談しましょう。

陣痛の始まりの痛みは、腹痛だけではありません。「下痢のような痛みから始まった」「生理痛かと思った」「腰が痛くなった」「つわりのような吐き気から始まった」など、様々なのです。逆にそのような痛みは何も起こらなかった、という人もいます。陣痛の始まりにはどんな前兆が他に起こるのか知っておきましょう。

陣痛は子宮収縮が起こるために感じる痛みで、下痢の痛みと間違いやすいのは確かですが、誰もがその痛みから陣痛が始まる訳ではありません。陣痛かと思ったらただの下痢だった、なんていう場合も。それくらい陣痛の前兆は、やんわりしたものなんですね。では腹痛以外に起こる前兆とは、どんな症状があるのでしょうか？

子宮はご存知の通り下腹部にあるため、生理痛や下痢の痛みと間違いやすいですが、その痛みが無く腰痛から始まる人がいます。子宮口が開いて赤ちゃんが下がってくるために骨盤に負担がかかってくるため、腰痛を感じるのです。また、ホルモンバランスの影響で吐き気を感じる人もいます。

陣痛だと気づかなかった場合、ちゃんと産院で出産ができるのか心配になりますね。でも安心してください。始まりの痛みだと気付かなくても、出産までにはまだまだ遠い段階です。思っているよりも、陣痛が始まってから出産までには時間がかかります。特に初産の場合は産道や子宮口が堅いので、そう簡単に赤ちゃんが産まれてくるわけではないのです。

前兆は、日常よくある体に感じる痛みから始まる事が多いです。下腹部痛、腰痛、胃痛など。そのため、陣痛だと気づかなかったという人も少なくありません。しかし陣痛が徐々に本格的になれば必ずわかる痛みです。前兆には気づかなかったけれど陣痛に気づいてから産院に向かっても、出産には間に合います。

初産の場合、規則的な陣痛が始まってから出産に至るまでの時間は10～16時間程度と言われています。慌てて準備をして転んでしまったりすることの方が危険を招きます。パニックになる必要はありません。落ち着いて行動してくださいね。

前兆に気付かなかったということはよくある事ですが、前兆が全く無かったという人もいます。それでも問題はありません。痛みの感じ方が人それぞれですし、本陣痛になって10分おきの痛みが始まっていても、出産までには猶予があります。

必ずしも前兆があるとは限らないので、覚えておきましょう。