妊娠超初期の飲酒はダメ?アルコールが胎児に影響するのはいつから?
【医師監修】妊娠中の飲酒は流産や死産、胎児性アルコール症候群などを引き起こすリスクが高いとされています。妊娠超初期にアルコールを摂取した場合、胎児にどんな影響があるか、今回は妊娠超初期からの飲酒が胎児に及ぼす影響について、体験談も踏まえてご紹介します。
妊娠超初期(0週~4週)の飲酒による胎児への影響
これまでは妊娠超初期(0週から4週)にお酒を飲んでたとしても、お腹の赤ちゃんに影響はないといわれてきました。しかし最近の研究によって、赤ちゃんに悪影響があるのではないかという結果が出ています。
妊娠超初期(0週~4週)のアルコール飲酒による影響 今までの定説
これまでは、お腹の赤ちゃんにアルコールの悪影響が出るのがいつからなのかと言えば、妊娠12週頃(4ヶ月)以降とされてきました。なぜなら、この時期は胎盤が完成する頃だからです。このためこれ以前は、母親の飲酒は胎児にほとんど影響がないといわれていました。
妊娠超初期(0週~4週)のアルコール飲酒による影響 近年の研究結果
しかし最近、その定説をくつがえすフィンランドのヘルシンキ大学の研究結果が出てきました。胎盤が出来ていない妊娠超初期のマウスにアルコールを投与したところ、人間の胎児性アルコール症候群に似た「発育遅延」「頭蓋骨の骨格変形」「多動などの障害」が現れたのです。
アメリカの小児科学会も「妊娠中はどの期間でも(たとえ少量であっても)絶対にアルコールを飲んではいけない」と報告しています。(※2)
妊娠超初期(0週~4週)に気づかずお酒を飲んでしまった
もし妊娠超初期(0週から4週)に気づかずお酒を飲んでたのであれば、すぐにお酒をやめてください。いつからと言わずできる限り早めにやめることが大切です。お腹の赤ちゃんのために栄養に気を使いながら、健康で規則正しい生活を送りましょう。
増田陽子
内科医
妊娠していると分かったら一日でも早くお酒を止めましょう。アルコールは赤ちゃんにとって「百害あって一理なし」です!
(妊娠超初期の飲酒については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠初期(4週~15週)の飲酒は大丈夫?
妊娠初期(4週から15週)の頃になると、胸やお腹回りの変化が始まり妊娠に気がつく人も増え始めます。つわりがひどくなるのもこの頃です。この期間というのはお腹の赤ちゃんは受精卵から人間の形へと変化し、身体の様々な器官や臓器、骨格などが形成される大切な期間になります。
妊娠初期(4週~15週)の飲酒が胎児に与える影響は?
妊娠初期(4週から15週)にお酒を飲むと、赤ちゃんやお母さんの体にどのような影響が出るのでしょうか。妊娠初期にお酒を飲んでしまった人の体験談をご紹介します。
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