妊娠超初期の飲酒はダメ?アルコールが胎児に影響するのはいつから?

【医師監修】妊娠中の飲酒は流産や死産、胎児性アルコール症候群などを引き起こすリスクが高いとされています。妊娠超初期にアルコールを摂取した場合、胎児にどんな影響があるか、今回は妊娠超初期からの飲酒が胎児に及ぼす影響について、体験談も踏まえてご紹介します。

( 3ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊娠中お酒を飲んでも大丈夫?
  2. 妊娠中お酒を飲んではダメと言われるのはなぜ?
  3. 妊娠超初期(0週~4週)の飲酒は大丈夫?
  4. 妊娠超初期(0週~4週)の飲酒による胎児への影響
  5. 妊娠初期(4週~15週)の飲酒は大丈夫?
  6. 妊娠中期(16週~)以降の飲酒は大丈夫?
  7. 胎児性アルコール症候群とは?
  8. アルコールは飲料以外にも
  9. ノンアルコール飲料なら大丈夫?
  10. 赤ちゃんの健康のためしばらくお酒は我慢しましょう

女性

20代

妊娠する前まではほぼ毎日晩酌を飲んでたの。妊娠がわかってからしばらく我慢したけど、つわりがひどい時にどうしても爽快なビールが飲みたくて…、少し飲んでみたんです。そしたら、つわりが急に悪化...ゲーゲー吐いちゃった。体がアルコールを受け付けなかったみたい。

妊娠中というのは、お母さんの体質も変わり、アルコールに対する感受性なども変わるようです。

女性(妊活経験有)

30代

妊娠初期はおなかも目立たないし「お酒の影響もあんまりないかな?」とつい大好きなお酒を飲んじゃった。でも味覚が変わったのか全然おいしくなくて、結局一杯でやめた。次の日から急につわりがきて「お酒がつわりの引き金になったんじゃないか」と主人に言われました。

妊娠中に母親がお酒を飲むと母体の血管と胎盤を通してアルコールが赤ちゃんに摂り込まれ、長時間お酒に酔っている状態になります。(※1)

増田陽子

内科医

ツワリがアルコールで軽くなるという説がありますが、それは全くのデマであり間違いです。ですので出来るだけお酒を妊娠中は飲まないようにしましょう。

(その他妊娠初期については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠初期に気をつけること20選!過ごし方の注意点や中期以降の準備など!

妊娠中期(16週~)以降の飲酒は大丈夫?

妊娠中期に入るとつわりも徐々になくなり、安定期といわれる期間に入ります。お母さんの体はふくよかになり、お腹もますます大きくなる時期です。胎児は骨格がしっかりし筋肉もついてきます。成長と共に胎児の動きも活発になり、胎動を感じる期間になるでしょう。

妊娠中期から後期(16週以降)の飲酒が胎児に与える影響は?

妊娠中期から後期の飲酒も、赤ちゃんの成長や脳の障害に大きな影響を与えると考えられています。妊娠全期間の飲酒は、お腹の赤ちゃんにさまざまな悪影響が出る可能性が高いと考えられますので、禁酒しましょう。(※1)

女性

30代

妊娠5ヶ月から胎動が始まって、毎日ぽこぽこ元気に動いていたの。あるとき我慢できずにビールを飲んじゃったら、胎動が止まってしまって焦った!赤ちゃんは特に問題なかったんだけど、もう飲まないと誓ってやめた。

お腹の中の赤ちゃんというのは、アルコールには大変敏感です。

先輩ママ(妊活経験有)

40代

ひとり目の妊娠中にほんの少しお酒を飲んだら、体じゅうがかゆくなってしばらく大変だった…。アレルギーとか全くなかったのに。妊娠中だからうかつに薬も飲めないし、アルコールが何か悪影響を及ぼしたのか。神様が警告だと思って、それからはアルコールは飲んでいません。

いつから禁酒ではなく「妊娠したらお酒は飲まない」と事前に決めておくとスムーズに禁酒できるかのではないでしょうか。(※1)

胎児性アルコール症候群とは?

妊娠中の母親が飲んでたお酒によって産まれてくる赤ちゃんにおこる障害を「胎児性アルコール症候群」といいます。母親の飲酒によってお腹の赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか。(※1)