着床出血の確率ってこんなに低いの!?実際にあった人の体験談も!

【医師監修】妊娠を待ち望んでいるとき、出血があると生理なのか着床出血なのか気になりますよね。いつもと違う生理の量や期間だった場合は着床出血の可能性があります。着床出血はどのくらいの確率で起こるものなのでしょうか。着床出血の確率を実際の体験談を交えてご説明します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 着床出血が起こる理由
  2. 着床出血が起こる時期
  3. 着床出血と生理の判別方法は?
  4. 着床出血が起こる確率は?
  5. 着床出血の経験がある先輩ママ
  6. その出血、着床出血ではない可能性も?!
  7. 着床出血していても妊娠確認できない確率もある?!
  8. 着床出血の確率は低いからといって油断しないで!

胞状奇胎の確率

約400〜500人のうち1人の確率でおこる珍しいケースですが、胞状奇胎の場合も茶色いおりものや少ない量の出血がみられます。つわりが通常よりひどいのが胞状奇胎の特徴になります。胞状奇胎はエコーで診断ができますのできちんと病院で妊娠確定してもらうようにしましょう。胞状奇胎は妊娠継続できないため、残念ながら子宮内容除去手術が必要となります。(※5)

絨毛膜下血腫の確率

絨毛膜下血腫は妊娠超初期によくある症状で、受精卵が子宮の内膜に胎盤を形成する際に血の塊ができることを言います。小さい血の塊であれば自然吸収されるのですが、大きい塊になると不正出血を引き起こします。(※6)

子宮膣部びらんの確率

女性ホルモンの増える若い女性の8割にみられるもので、子宮膣部がふくらんでびらん状に見える症状のことを言います。少しの刺激で出血がおこるため、着床出血によるものと勘違いしやすいものです。(※7)子宮膣部びらんは特に赤ちゃんに悪影響のあるものではありませんので心配は要りません。

カズヤ先生

産婦人科医 

子宮腟部びらんがあった場合、子宮頚部の細胞診(がん検診)が行われます。 前癌病変である異形成が隠れていることもあるので、定期的ながん検診はしておきましょう。

着床出血していても妊娠確認できない確率もある?!

妊娠超初期の段階で市販の妊娠検査薬を使用して陽性反応が出ていても、病院のエコーで確認する頃には化学流産してしまっているケースもあります。近年では生理予定日から妊娠判定できる早期妊娠検査薬もあるため、うっすらと陽性反応があってもいつもより遅れた生理がくることもあります。

化学流産では特に医療行為は必要ありませんので次の妊娠の機会を待ちましょう。

(早期流産については以下の記事も参考にしてみてください)

早期流産(妊娠初期の流産)とは?原因や確率、予防策は?手術は必要?

着床出血の確率は低いからといって油断しないで!

「着床出血がおこる確率は低いのだから今回の出血もきっと生理だろう」と油断は禁物です。いつもの生理とは違う出血だった場合、妊娠の可能性もありますので、薬を服用したり喫煙・飲酒を行う際には注意が必要です。

もしも着床出血のような少量の出血があったり、妊娠超初期みられるような症状があった場合は、まず市販の妊娠検査薬で妊娠しているかどうか確認してみると良いでしょう。妊娠が発覚したら、きちんと病院で胎嚢の確認もしてもらいましょう。