妊婦のダイエット!妊娠中でも安全に体重を減らす方法を解説!

【医師監修】妊娠中の定期的な妊婦検診では医師から体重の増加を注意されることがあります。その際に痩せたい気持ちを優先して無理なダイエットを行えばお腹の赤ちゃんに悪影響を与えてしまいかねません。妊婦はどういった方法でダイエットすれば良いのでしょうか。ここでは運動や食事の面から妊娠中の正しいダイエットについてご紹介します。

( 4ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊婦のダイエット!どれくらいが理想的?
  2. 妊娠中のダイエットの影響
  3. 妊娠中は体重管理が大切
  4. 妊娠中に太りすぎることの危険性
  5. 妊娠中に痩せすぎることの危険性
  6. 妊娠中に食べないダイエットは絶対にダメ!
  7. 妊婦におすすめのダイエット方法・運動メニュー
  8. 妊婦におすすめのダイエット方法・食事メニュー
  9. 妊娠中のダイエットはストレスにならない方法を
臨月の運動は安産に効果的?おすすめの体操や散歩のやり方を紹介!
安定期はいつからなの?仕事しても良い?運動は?過ごし方教えて!

妊娠中は激しい運動は禁物

妊婦はお腹の赤ちゃんに負荷をかける激しい運動はできません。そもそも妊娠中期以降はお腹が重いため運動どころか身体を動かすこと自体したくないという人もいるはずです。妊娠中は体重の減量に励む人たちとは異なる専用の運動に取り組みましょう。

運動は肩こりやストレスの解消、つわりやむくみの緩和、便秘解消に役立ちます。その日のお腹の張り具合や体調を見極めつつ無理のない軽い運動メニューを取り入れていきましょう。運動によって代謝が上がることからエネルギーを消費しやすくなり、体重管理が容易になったり分娩の時間が短くなったりするとされています。

運動をして良い時期は安定期である16週から28週、つまり約5ヶ月から7ヶ月の間です。なかには妊娠4ヶ月から安定期とする医師もいます。この時期は赤ちゃんの成長のための準備がお腹の中で整っていて、流産の可能性が低下した状態です。もちろん絶対に流産をしないというわけではありません。

軽いウォーキングやラジオ体操

安定期に入ったらウォーキングに取り組んでみましょう。エスカレーターではなく階段を使う、30分程度のウォーキング、その場での足踏みといった軽い有酸素運動でも妊婦の悩みである腰痛や便秘の解消効果が期待できます。ただし必ず医師と相談してから取り組んでください。切迫早産や切迫流産の可能性がある人はやめましょう。

切迫早産は、赤ちゃんがまだお腹の中で育たなければいけない状態なのに生まれてしまいそうな状態を指します。切迫流産は、赤ちゃんの心音は確認できますが流産をしかけている状態です。どちらも絶対安静が必要となります。

自宅でも簡単にできるラジオ体操も妊娠中におすすめの有酸素運動です。身体がほぐれてリラックスできるでしょう。しかしラジオ体操のなかでも避けるべき動きがあります。第一の両足でジャンプする運動やラジオ体操第二の駆け足飛びは止めておきましょう。力みすぎたり腰やお腹に負荷がかかったりしないための注意が肝心です。

ウォーキングもラジオ体操もこまめに休憩を入れて無理せず取り組むことが大切です。

医師と相談の上で、妊婦用の運動でダイエット

マタニティヨガはゆっくりと負荷のない運動ができる妊婦用のメニューで痩身目的のヨガとは異なるものです。気持ち良くストレッチができるためリラックス効果がありストレス解消にもなります。身体のバランス調整もでき安産への効果も期待できるでしょう。DVDがあれば自宅で気軽に取り組むことができます。ただし医師の許可を必ず事前に取りましょう。

安定期に医師の許可が出ればマタニティスイミングもおすすめしたい運動メニューです。水の中で行うエクササイズのため水の浮力によってお腹の重さによる負荷を低減できます。血行が促進されるので肩こり、腰痛、むくみ、ストレス解消に効果的です。ただし水の中は体を冷やしやすいので長時間水の中に入らないようにしましょう。

リズムに合わせて軽いステップやストレッチをするマタニティービクスも妊婦に適した運動メニューです。身体が温まりほぐれるため肩こり、腰痛、便秘の解消効果が期待できます。さらには出産時の呼吸訓練まで可能です。こちらも医師の許可を必ず貰うようにしましょう。

妊婦ダイエット時に、必ず持っていくもの

運動のために外に出る時は必ず母子手帳と携帯電話、お財布、健康保険証、診察カードを携帯するようにしましょう。いつどこで何があるか分かりません。

また体力維持のために臨月時も運動は続けましょう。出産に備えて股関節などを柔らかくすることも大切です。初産の人は体重増加によって難産になりやすい傾向があります。積極的かつ無理なくダイエット運動をしていきましょう。