妊婦は辛いものはNGは「ウソ」!ただ注意点も!胎児や流産に影響は?
【医師監修】妊娠中は食べたいけど食べたらいけないのではないかと気を使う一方で、妊婦になると辛い物が無性に食べたくなる人は多くいます。でも、辛いものって刺激があるから妊婦が食べてはいけないイメージがありますよね。そこで、妊娠中に辛いものを食べた時の影響をご紹介いたします。
香辛料だけなら料理の塩分を減らすために役立ちます。食べ過ぎると胃痛を起こしてしまいますが、塩分が含まれていない香辛料で味付けをすれば大丈夫。それだけで妊婦の一日の塩分摂取量をコントロールし、妊娠高血圧症候群の予防にも繋がります。
妊婦に嬉しいサポート効果のあるメニュー1
妊娠中にオススメの辛いものは、やはりカレーです。カレーはクミン・コリアンダーというものが含まれていて、妊娠中の食欲増進、辛さや量に気を付ければ胃腸を活発かせて便秘解消にもなります。朝食として食べれば基礎代謝もアップするので体重をキープしたい人にも嬉しい食べものです。
またカレーには妊娠中の妊娠糖尿病を予防してくれるサポニンという成分が含まれています。糖質や脂肪を分解し燃焼するサポートが期待できるでしょう。
そしてカレーにはインドのハーブの一種であるターメリック、日本では別名うこん、という栄養価が高い成分が含まれています。癌予防も期待できると言われているほど抗酸化作用が強いため、妊娠中のお悩みである肌荒れやニキビを綺麗にする女性に嬉しいサポートも得られるでしょう。
妊婦に嬉しいサポート効果のあるメニュー2
辛い食べものとして人気なキムチですが、キムチは発酵食品です。発酵しているからこそ、実はヨーグルトのように乳酸菌が豊富。乳酸菌は腸内に善玉菌を作り出してくれ、悪玉菌に負けないように腸内環境を整えてくれます。妊娠中にキムチを食べると便秘解消に良いとされているのはこのためです。
韓国の妊婦さんたちが妊娠中も食べているキムチパワー。日本の妊婦さんは辛さ控えめのキムチを選び、うまく取り入れましょう。キムチ鍋を豆乳を加えて食べれば辛さが和らぐのでおすすめです。
(その他おすすめメニューについては以下の記事も参考にしてみてください)
妊婦は辛いものと上手な付き合い方を
あれは食べちゃダメ、これもダメ、と妊娠中は色々と食べ物に対して過敏になってしまいますよね。妊婦さんは辛いものを食べても問題ありませんが、一番大切なのは塩分や食べ方を気にして妊娠高血圧症候群を予防し、母子共に健康でいることです。食べたいときにはちょっと気を付けて、辛い食べ物を上手に利用していきましょう。
カズヤ先生
産婦人科医
塩分の取りすぎは妊娠中毒症のリスクが高まってしまうので注意が必要ですが適量であれば問題ありません。 ストレスを溜め過ぎないためにも、しっかり塩分コントロールして食事を楽しみましょう。
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