【医師監修】妊娠28週の妊婦・胎児の状態は?症状と注意点!妊娠後期の体験談も!
妊娠後期に入った妊娠28週は妊娠後期に入り、いままでなかったむくみやお腹の張りなどの症状が出る時期です。お腹の中の赤ちゃんは、体が完成してきて胎動も活発になります。妊娠28週を安全に楽しく過ごすために、妊婦・胎児の状態や症状・注意点、体験談を紹介します。
向きが逆で、頭が上になっている状態を逆子と呼びます。逆子のまま出産の時期を迎えると、破水のリスクが高まったり、自然分娩にリスクが伴うことから帝王切開になるケースがあります。妊娠32週ごろまではまだ向きが変わる可能性が充分にあるので、焦る必要はありませんが、産院から逆子体操など対策を教えてもらっている場合はできる範囲で行っていきましょう。
ただし、お腹が張ったら休むことが大切です。また、切迫早産などで自己判断で体操をしてはいけない人もいますので、産院に相談しましょう。
妊娠28週ごろに出やすい症状
妊娠28週になると、体が出産に向けて変化を始めることから、今まだなかった症状が現れることがあります。次に紹介する症状も、人によって強く出たりあまり感じなかったりするものではありますが、多くの人が経験するものですので、対策などを知っておいて慌てないようにしたいですね。
妊娠28週のむくみ
妊娠中は体内の水分量が増加すること、血管透過性が亢進すること(血管外に水の移動が多くなること)などから、むくみが起きやすい状態です(※2)。さらに、妊娠28週目となり、大きな子宮は妊婦さんの体の中でさまざまな器官を圧迫して、体の不調などを引き起こすことがあります。むくみも子宮によって血管が圧迫されることが原因で、心臓へとつながる下大静脈の血流が滞りやすくなることで、下半身のむくみが起こりやすくなります。手もむくみやすい部分です。
一日過ごした夕方や夜にむくみが気になる場合でも、朝に解消しているならば問題ありません。解消していなかったり、頭痛やめまいを伴う場合には妊娠高血圧症候群のおそれがあるので、健診で相談しましょう。むくみがつらいときは、お腹の張りが出ない範囲で、マッサージやむくみ対策の靴下などを試してみましょう。横になる際に足を高くするのも効果的といわれています。
妊娠28週のおりもの増加
妊娠28週目ごろからはおりものが増えるので、おりものシートや通気性の良い下着、スカートの着用などでムレを防ぎましょう。この時期のおりものの増加は、出産に向けてホルモンバランスが変化していることが原因です。
おりものが増えるのは自然なことですが、かゆみを伴ったり白ぽいカスのような固まりになっていたり、黄色や緑色であったり、生臭いようなにおいがする場合には要注意です。なんらかの菌による感染症かもしれません。不快な上に出産時に胎児にうつるケースがあることから、早めに産院で相談し、完治させましょう。また、早産の兆候としておりものがいつもと違うことがあります。おりものの状態に気をつけるようにしたいですね。
妊娠28週のお腹の張り
お腹の張りがよく起こるようになります。お腹の張りとは子宮収縮が起きている状態です。臨月に前駆陣痛といって、陣痛のような子宮収縮がときどきあることがあります。陣痛であれば出産になりますが、前駆陣痛はそれとは違って規則的でなく痛みや張りも弱いことが多いです。この前駆陣痛を妊娠28週目ごろなど早い時期からある人もいます。
ところで、そもそも「お腹の張り」がどういうものか、特に初産ではわかりにくいですよね。お腹は張りとは、経験しているひとによれば「下腹部が硬くなる」「子宮のあたりがキューっと緊張する感じ」などといわれます。胎動を感じた後にお腹が張る人もいるようです。お腹の張りを感じたら、座ったり横になったり楽な体勢で休むことで、落ち着いてきます。無理は禁物です。痛みが強い場合や固いままの状態が長く続いて不安な場合は産院に相談してください。
人によって違ういろいろな症状も
ここまでに紹介したむくみやおりものの変化、お腹の張り以外にもいろいろな不調が体に現れる場合があります。たとえば、肺が圧迫されて呼吸がしづらかったり、血液量が増えて心臓がドキドキする動悸を感じたり、つわりが復活したかのような吐き気や胃痛があったりします。
また、肛門にいぼができたり切れたりする痔(じ)になりやすいのも妊娠28週目からの妊娠後期の特徴です。出産まではなかなか完治は難しいこともありますが、経過を見て薬の処方などもしてもらえるので健診で相談してみましょう。
人によってお腹の大きさや胎児の大きさ、胎動の様子が違うように、どんな症状が現れるかやどの程度つらいかは異なります。いずれも、大きくなった子宮によってさまざまな器官が圧迫されることや、ホルモンバランスの変化など体が出産の準備をしていることが原因になっています。
(妊娠28週ごろの症状については以下の記事も参考にしてみてください)
妊娠28週の注意点!こんなときは病院へ
お腹の中の赤ちゃんの様子は、胎動で動いていることがわかるくらいで、健診で見てもらわなければはっきりとはわかりません。そのため、赤ちゃんは元気なのかとかちゃんと育っているかとかいろいろと不安になることもあります。妊娠28週目からの時期には、早産の兆候が現れたときは妊婦さん自身が異変に気付けることもあります。こんなときは危険がある可能性があるので病院に行ったほうがいいという症状を解説します。
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