【医師監修】妊娠15週の妊婦・胎児の状態は？症状や注意点！お腹の大きさは？

妊娠中はホルモンのバランスや体の状態が変わるため様々なトラブルがあります。トラブルによって不快な思いをする妊婦さんもいるでしょう。どんなトラブルが妊婦さんにはあり、どんなことに注意したらいいのか説明します。

妊娠中は、口内環境の変化が起こりやすくなります。唾液の分泌量が減ったり、口の中の粘膜が充血したりということがホルモンバランスの影響によって起こることがあります。つわり中は特に口内の手入れが不十分になりやすいです。そうなると、虫歯や歯周病などになりやすくなるので普段以上に歯磨きをしっかりしたりして口内の環境を悪くしないようにしましょう。それでも、治療が必要になった時には我慢せずに受診しましょう。

妊娠中は皮膚のトラブルも多いので注意が必要です。ホルモンバランスの変化や、内分泌代謝機能の亢進で汗をかきやすくなって、肌がかゆくなる妊婦さんが多くいます。かゆくなる部分は様々で、お腹や胸、足、背中などです。全身がかゆくなってしまう妊婦さんもいます。かゆみには肌が乾燥することも良くないですから、保湿クリームを塗ったりして乾燥を防ぎましょう。

かゆみがひどい時は、検診の時に先生に伝えると塗り薬を出してくれたりもしますから相談してみるといいでしょう。また、妊娠中にかゆみがあっても出産すると症状は落ち着きます。

妊娠すると、増加したエストロゲンによる血管の怒張やうっ血の影響で、メラニン色素が増えて色素沈着が起こりやすくなります。そのため、シミやそばかすが気になるという妊婦さんもいるでしょう。シミやそばかすを増やさないためにも、外出するときは日焼けしないように紫外線対策をしっかりしましょう。

産後に抜け毛がひどくなるということを聞いたことがある人は多いと思いますが、妊娠中も抜け毛や髪のトラブルには注意が必要です。妊娠中は、赤ちゃんに栄養を送ることが優先されるためや、内分泌の環境の変化でホルモンバランスが乱れ、抜け毛が増えたり、髪がパサついたり、髪のコシがなくなったりしてしまいます。一時的なことでありますが、産後も続くことなので髪ケアはしっかりしておきましょう。

妊娠中は膣内の環境が酸性化し、外部からの感染を防ぐ役割を果たします。そのため膣内の分泌物や頸管の粘膜が増えおりものが増えます。おりものが増えるのは普通のことですが、おりものの状態は常にチェックするようにしましょう。おりものに色が付いたり、血が混ざっていたり、かゆみがあったりした場合は医師に相談しましょう。おりものシートを使い下着を汚さないようにしたり、こまめにシートを替えるなどして清潔にしましょう。

（おりものについては以下の記事も参考にしてみてください）

妊娠してから妊娠21週目までは流産する可能性があります。妊娠15週目は胎盤が完成したり、赤ちゃんの体の器官が完成したり、流産の可能性は低くなってきますが、それでも可能性は0ではありません。

この頃の流産は「後期流産」と言い、原因は母体側にあることが多く、子宮筋腫や子宮の異常によるもの、子宮頚管無力症などが原因です。早い段階で分かり対応出来れば流産を防げる可能性もあります。エコー検査など妊婦検診はしっかり受けましょう。（※7）