おりものが黄色の原因と対処法！病気の可能性も？かゆみを伴うと危険？

おりものとは、子宮頸部や子宮内膜からの分泌液と、膣から剥がれ落ちた古い細胞の一部などが混ざり合ったものです。おりものが出ること自体は生理現象なので特に問題ありません。おりものは個人差が大きく、出る量や粘りの程度は人によって違います。日々の体調によっても変化するので、正常かどうかの判断が難しいと感じる方が多いようです。

おりものは生理周期によっても状態や量が変化します。生理前には量が増えたりにおいがきつくなったりするので不快に感じる方も多いでしょう。しかし、おりものには多くの役割があり、膣の乾燥を防いで粘膜を守ったり細菌などが子宮内に侵入するのを防いだり、排卵期には量が増えることで精子の子宮内への移動をサポートし受精しやすくしています。

下着が汚れるなど何かと気になるおりもの。生理周期によって状態が変わることを知っておくと、正常なおりものなのか、異常なのかを見つけやすくなります。まずは正常な状態のおりものとはどんなものかを知ることからはじめましょう。（※1）

（おりものについては以下の記事も参考にしてください）

通常、正常なおりものの色は無色から白っぽい色をしています。おりものの匂いは健康なときは無臭ですが、少し酸っぱい臭いがする程度なら問題ありません。おりものは女性ホルモンと密接な関係があるため、生理の周期によって色や状態が変わります。生理前には血液が混じることもありますが、これも心配することはないでしょう。

また、おりものは年齢によって変化するものです。生理が始まる１０代頃は周期も不安定なため増えたり減ったりします。だんだん生理周期が安定して妊娠に適した体の状態になる２０代前後は、おりものの量も増えていくでしょう。

生理周期にそって、おりものの状態を確認してみましょう。生理前になるとおりものは量が増え、臭いが強くなってきます。生理が終わった直後はおりものの量は少なく、さらっとしているのが特徴です。

生理周期のなかで、おりものの量が最も多いのは排卵期です。状態は粘り気が出て少しドロッとしています。指でつまむとおりもの同士がくっついてプヨプヨしたゼリー状のかたまりになるでしょう。糸を引くように伸びるのも特徴です。臭いはほぼ無臭。その後、妊娠の準備を始める時期である黄体期になると、おりものの量はだんだんと減り、粘りも少なくなります。

（おりものと生理周期については以下の記事も参考にしてください）

生理の周期によって多少の色や量、匂いに違いはあるものの、身体が健康なときのおりものは色はなく無臭です。もし黄色いおりものが出ている時は病気が原因の可能性があります。黄色いおりものの中には放っておくと不妊症や子宮外妊娠など、妊娠に影響が出てくるものもあるので注意が必要です。

トイレに行った際、トイレットペーパーについたおりものの色をチェックしてみてください。病気が潜んでいる場合、一般的には黄色いおりものが出てきます。生理前でもないのに量が多い、臭いが強くなった、膿っぽく粘りがあるようなかたまりが出てきたなどの場合は何かしらの異変が起きてるサインと考えられるでしょう。

黄色いおりもの、といってもどれくらいの色が黄色と判断すればよいのかわからないという人もいますよね。たとえば、やや黄かかっていてもクリーム色程度の黄色みであれば、正常なおりものの範囲です。やや茶色かかっているような黄色は異変が起きているサインと判断しましょう。