【医師監修】妊娠32週の妊婦・胎児の状態は?症状と注意点!前駆陣痛は?

妊娠32週はママの体つきもすっかり妊婦さんらしくなってきます。もうすぐ赤ちゃんに会える期待がつのる一方、様々なトラブルや早産にも注意が必要な時期です。妊娠32週の妊婦・胎児の様子と症状について、先輩ママの体験談とともに詳しく見ていきましょう。

( 7ページ目 )
Commentator
|
専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
> プロフィール詳細
Contents
目次
  1. 妊娠32週目の妊婦の状態
  2. 妊娠32週目の胎児の状態
  3. 妊娠32週目の胎児の体重や大きさ
  4. 妊娠32週目の症状
  5. 妊娠32週目の注意点
  6. 妊娠32週目の逆子について
  7. 妊娠32週目の胎動と羊水
  8. 妊娠32週目の前駆陣痛について
  9. 妊娠32週目の早産、切迫早産の注意
  10. 妊娠32週目はもうすぐ赤ちゃんに会える時期!

具体的な前駆陣痛の症状としては、お腹の張りや、お腹の痛みがあげられます。これは本陣痛でも感じられる痛みですが、前駆陣痛の場合は、痛みが長く続かず少し休めば収まることがほとんどです。

前駆陣痛と本陣痛の違い

前駆陣痛と本陣痛、違いはどのようなものがあるのでしょうか。まずは、前駆陣痛の場合、痛みが一定ではありません。お腹の張りを感じても、横になったら収まるようなら、前駆陣痛でしょう。

横になったり、休んだりしても、痛みが収まらない、一定して痛みがある、その痛みがどんどん強くなっていく、といった場合には、本陣痛を疑いましょう。前駆陣痛の場合は、痛みが来ても、すぐに収まりその後長い間痛みが来ない、というケースが多いです。陣痛の間隔が一定しているかどうか、時間を図ってみると、前駆陣痛と本陣痛の区別がつきやすいでしょう。

妊娠32週目の前駆陣痛の対処法

前駆陣痛が本陣痛に転じることもあります。痛みが収まらないようであれば注意が必要です。痛みの間隔を測ってみて、もし痛みの間隔がだんだんと短くなるようであれば、本陣痛を疑いましょう。出血があったり、激しい痛みを感じる、破水があるなどの症状が出た場合はすぐに病院に行ってみてもらいましょう。

(陣痛については以下の記事も参考にしてみてくださいね)

陣痛から出産までの流れ・平均時間は?初産と経産婦とでは違う?体験談も | AKANBO[あかんぼ]
陣痛はどんな痛み?陣痛の始まり方や長さは?和らげる方法はある? | AKANBO[あかんぼ]

妊娠32週目の早産、切迫早産の注意

エコーで赤ちゃんの様子を確認できるようになり、赤ちゃんに早く会いたいという気持ちも大きくなっていく時期ですが、妊娠32週の段階では、まだ赤ちゃんが外に出てくる準備が十分とは言えません。こんな時期に早産、または切迫早産になってしまっては大変。しっかりと予備知識をもって対策しましょう。

早産と切迫早産

早産とは妊娠22週から妊娠36週6日の間に出産となるケースを指します。早産となる時期に、赤ちゃんが生まれそうになることを切迫早産といいます。切迫早産になってしまうと、子宮が頻繁に収縮を繰り返し、子宮口が開き破水する、ということもあります。胎児がまだ生まれる準備の整っていないまま、生まれてきそうになっるのです。切迫早産と診断された場合は、早産を避けるため、入院をするか、または自宅安静が必要です。(※4)

妊娠32週目の切迫早産の原因

切迫早産の原因としては、多胎妊娠や、絨毛膜羊膜炎といわれる感染症、子宮の奇形等があげられます。また、妊娠高血圧症候群になってしまった妊婦さんも切迫早産になりやすいといわれています。他にも冷えやストレス、疲れからくることもあります。

切迫早産になってしまったら、医師の支指示に従いましょう。医師から入院が必要と診断されるケースもありますが、自宅安静をすることになるケースもあります。その場合は、トイレや食事などの最低限のこと以外は、立ち歩かず、横になっているようにしましょう。

カズヤ先生

産婦人科医

子宮の奇形、冷え、ストレス、疲れが切迫早産の原因になるということについて医学的エビデンスはあまりありません。あくまでこのように考えている方もいらっしゃる、という紹介になります。

妊娠32週目で切迫早産にならないようにするためには

妊娠後期には、切迫早産予防のために、日ごろから気を付ける必要があります。まずは体を冷やさないこと。体を冷やしてしまうと、血液循環が悪くなり、子宮を収縮させてしまうことがあります。

また、睡眠を十分にとり、疲れやストレスをためない生活を心がけましょう。適度な運動も、気分転換や血行促進にもなるためオススメですが、転倒などのリスクもありますから、注意しましょう。

妊娠32週目に入ったら早めの出産準備を