【医師監修】妊娠32週の妊婦・胎児の状態は？症状と注意点！前駆陣痛は？

体重増加で、歩くのも一苦労、という妊婦さんも出てきます。疲労がたまると、余計におなかが張ったり、気持ち悪くなったりすることもあります。また、寝ても寝ても眠気を感じてしまう人もいる一方で、寝たくても眠れないという不眠に悩まされる人もいるようです。どちらにしても、とても疲れやすい時期ですので、適度に横になったり、座って休憩したりと、無理をしないようにしましょう。

（妊娠後期の眠気については以下の記事も参考にしてみてください）

立って歩くことの多い妊婦さんであれば、お腹が大きくなるにつれて、足への負担が大きくなってきます。足の付け根が痛んだり、足がつるような感覚になったりします。足への負担を軽減できるよう、家事を家族に手伝ってもらったりして、休み休み生活しましょう。

妊娠32週目は、お腹の赤ちゃんの胎動を感じられ、もうすぐ会える期待と出産への不安が入り混じった時期でしょう。この時期には、妊婦さんと胎児の安全のために注意すべき点がいくつかあります。出産までの時期をスムーズに乗り越えられるよう、以下注意点を見ていきましょう。

妊娠32週目になると、妊婦さんの体は、出産に備え、造血が盛んになります。そのため、妊娠高血圧症候群になる可能性が高まってしまいます。また、高齢出産や、もともと肥満であったり、高血圧、糖尿病のある妊婦さんは、妊娠高血圧症候群になりやすいと考えられています。妊娠高血圧症候群になってしまうと、早産、母体の脳出血、胎児の発育不全、出産時の酸欠などのリスクが考えられます。

日本産婦人科学会が発行している、「妊娠高血圧症候群の生活指導および栄養指導」では、妊娠高血圧症候群を発症した際には、一日の塩分の摂取量を7～8ℊに抑える、発症予防には、一日に10ℊ以下としています。塩分摂取量に気を付け、バランスの良い食生活を心がけましょう。（※2※3）

（妊娠中の食事については以下の記事も参考にしてみてください）

胎児の体重増加に合わせて、妊婦さんの体重増加も顕著になってくる時期です。しかし、急激に体重増加してしまうと、様々なトラブルのもととなります。厚生労働省の定めている妊娠中期から後期の1週間あたりの推奨体重増加量は以下の通りです。（※1）