ロシア人の名前＆愛称110選を読み方付きで！〈男女別〉かっこいい〜かわいいまで！

愛称に「〜チカ」や「〜シュカ」がつく場合は、性別は関係なく、小さい子への親愛のこもった呼び方で、日本では太郎ちゃんと「〜ちゃん」をつけて呼ぶことと同じような意味になります。思春期の頃になると、今まで「ナターシェチカ」と母親に呼ばれていたのに「ナターシェンカと呼んで！」と急に大人ぶって言うことがあります。

ロシア人の名前には使い回しが多いです。他のヨーロッパ諸国と同じように新たに名前が創作されることはありません。ロシアには「ロシア人のイーミャ辞典」があり、その中には3000以上の名前が収録されています。

現在は一般的に使われている名前は男性で30～40、女性はもっと少ないと言われています。一般的に女性の名前の語尾は母音ア・ヤで終わり、男性の名前の語尾は子音で終わります。

語源的にロシア人が好んで使う名前は、ヘブライ語、ギリシャ語、ラテン語起源が多く、聖書の登場人物や聖者の名前を起源として利用しています。ヨハネ→イヴァン、パウロ→パーヴェル、アンデレ→アンドレイなどです。

スラブ系の名前は男性ですとヴラジーミル、フセーヴォロドなどがあり、女性ですとリュドミーラやスヴェトラーナなどがあり、ロシア語の普通名詞からできたヴェーラなどもあります。スカンジナビア語起源の名前にはグレーブやイーゴリがあります。

ロシア人の愛称はどうやって付けるのでしょう。実は愛称は決まっているんです。名前を見れば愛称はわかるし、愛称を見れば名前がわかるのです。例えばプーチン大統領の場合はどうでしょう。名前はヴラジーミルなので愛称はヴォロージャと決まっています。

アレクサーンドルの語源はギリシャ語の「護る」と「男性的な」という2つから成り立っています。愛称はサーシャ、サニュータ、サニューハ、シューラ、アレクサーンドルシュカです。

アレクサーンドルが人気の理由は、マケドニア王アレクサンドロス3世や、国民的英雄ネーフスキイや国民的詩人プーシュキン、そして帝政時代、ソ連時代を通して最高の軍人と言われたスヴォーロフらにあやかって、この名前を付けているロシア人は多いです。