ドイツ人の名前＆愛称110選を読み方付きで！〈男女別〉かっこいい〜かわいいまで！

かつてのドイツではInge(インゲ）やGeorg（ゲオルグ）など、日本語にすると濁点で表記されるような名前が多い印象でした。現在では、日本と同じように「ラ」行から始まる優しい響きの名前や、ドイツ以外の国でも通用するような名前が増えてきました。

ドイツで7年暮らした筆者の実体験も交えながら、ドイツの名前を男性・女性別に、由来や読み方、ミドルネームの付け方などもご説明します。ドイツの苗字も面白い由来がありますのでお楽しみに。

ドイツ語で名前はNameと書きます。英語のネームと同じ綴りですが”ナーメ”と発音します。姓はNachname（ナハナーメ）またはFamilienname（ファミーリエンナーメ）、名はVorname（フォアナーメ）、ミドルネームはMittelname（ミッテルナーメ）と言います。

ドイツは日本に比べて命名の自由度は低め。戸籍局という所に認められる名前でないと付けられず、様々な決まりがあります。決まりは全て「名づけられた子供が苦労したり、名前のことで苛められたりしないように」という配慮から考えられています。以前は男女どちらにも使える名前は付けられませんでしたが、最近は可能になりました。

「アルプスの少女ハイジ」というアニメをご存知でしょうか？主人公の名前Heidi（ハイディ）は愛称で、本当の名前はAdelheid（アーデルハイド）と言います。ドイツでは、長い名前を短くして愛称として呼ぶことがよくあります。

ミドルネームを持つのはハーフの人が多く、日独のハーフであればドイツ名・日本語名（ミドルネーム）・苗字（例：ラウラ・花子・ミュラー）となります。他には家族と同じ名前をつけたい時に、個人を区別するためにミドルネームをつけます。

また貴族や上流階級の人達もミドルネームを持つ人が多く、オーストリア人ですが音楽家モーツアルトを見てみるとヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトとなり、アマデウスがミドルネームです。

ミドルネームを持つドイツ人の中には、2つ3つと沢山のミドルネームを持つ人もいます。ミドルネームの数に制限は無いようで、名前の候補が沢山ありすぎて妥協できなくてすべてをミドルネームにしてしまう場合もあるそう。また、ミドルネームに特別な意味を込めたり、血縁者の素晴らしい人にあやかって同じ名前をミドルネームにすることもあるようです。