げっぷもつわりの一種?妊娠中にげっぷが増える原因と対処法9選

【医師監修】妊娠初期につわりとあわせてげっぷが増える人がいます。思っているよりもげっぷは不快感が強い半面、つらくても相談しにくい妊婦さんも多いようです。つわりによってげっぷが増える原因とその対処法について紹介していくので、妊娠初期のげっぷ対策にぜひ役立ててください。

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専門家監修
リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
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Contents
目次
  1. つわりでげっぷが出るって本当?
  2. げっぷってどんな現象?
  3. つわりの時にげっぷが出やすい原因は?
  4. つわりによるげっぷの対処法9選
  5. つわりやげっぷがひどい時は妊娠悪阻(にんしんおそ)にも注意
  6. つわりによるげっぷは我慢せず相談しよう

食前に少量の乳製品をとることで胃に粘膜が作られ、妊娠初期のげっぷを抑えることができます。また、乳製品に含まれる乳酸菌は腸内環境を整える作用があるので、妊娠中の消化不良を起こしやすい胃腸にはぴったりの食材です。ヨーグルトやチーズ、牛乳などを食事に取り入れてみましょう。

5. 就寝の3時間前までに食事を済ませる

睡眠中は胃腸の働きが鈍くなっているため、胃酸の分泌も少ない状態です。食事のすぐ後に眠ってしまうと妊娠中は消化不良を起こしやすくげっぷが増える原因となります。妊娠初期はげっぷ以外にも胃もたれや胃痛など、吐き気を引き起こすような症状も出やすいので食後すぐの就寝は避けるようにしましょう。

胃で食べ物を消化するのに最低でも3時間はかかってしまうので、就寝の3時間前までに食事は済ませておくと良いでしょう。胃腸が休まった状態で就寝すると、体がしっかりと休まりリラックスできます。

6. 食後すぐに横にならない

妊娠初期でも子宮は大きくなり始めているので、胃腸など周辺の内臓を圧迫している状態です。食後すぐに横になると食べた物が胃から食道へと逆流しやすく消化不良を起こしたり、胃のむかつきなど妊娠初期特有の不快な症状も出やすくなります。妊娠中は食後は横にならず、座ってリラックスすることで対処しましょう。

7. 体の右側を下にして寝る

胃の出口(幽門)は体の右側にあります。体の右側を下にして横になると胃から十二指腸へと食べ物を運びやすくなり、消化が早くなります。妊娠初期に食べ過ぎて苦しくなってしまった時にはこのような姿勢でリラックスすると良いでしょう。ただし、眠ってしまうと胃腸の働きが弱くなって逆に消化不良を起こしてしまうので注意してください。

8. 背中や胸をたたいてげっぷを促す

妊娠初期のげっぷの悩みは「たくさん出て困る」というだけではありません。空気がたまって胃が苦しかったり「出そうで出ない」という不快感に悩まされている妊婦さんも多くいます。

授乳後の赤ちゃんの背中をトントンと叩いてげっぷを促している姿を見たことがあるでしょうか?大人の場合も胸や背中を下から上へ空気を押し出すイメージで軽くたたくことで、げっぷを促すことができます。うまくげっぷが出せず苦しい場合に試してみてください。

9. リラックスする

出典:https://www.pinterest.jp/pin/806144402041399854/

妊娠初期に喉の奥が詰まった感じがするのは、ストレスで自律神経が乱れているのかもしれません。体をリラックスさせることもひとつの対処法です。妊娠初期の妊婦さんの体には想像以上の変化があり、負担もかかっています。体の意外なところがこったり疲れたりしているので、マッサージで筋肉の緊張をほぐすのもリラックスするのに効果的です。

散歩などで気分転換すると、体も心もリラックスすることができます。妊娠初期は体調も不安定なので心地良いと感じることを自分の体と相談しながら取り入れましょう。

つわりやげっぷがひどい時は妊娠悪阻(にんしんおそ)にも注意

妊娠初期につわりやげっぷがひどくなると、食べても吐いてしまったり充分な食事や水分が摂取できずひどい脱水症状を起こす妊婦さんもいます。これを妊娠悪阻といい、つわりが重症化した状態です(※2)。お腹の赤ちゃんにも、妊婦さん自身の体にも危険な状態となるので、妊娠初期につわりやげっぷで悩んでいる方は妊婦健診の時に伝えるようにしましょう。

この方のようにつわりの症状が重いようであれば妊娠初期でも入院の指示が出る場合があります(※2)。妊娠悪阻になってしまう前に対処できる方法がないか相談してみましょう。

(妊娠悪阻やつわりでの入院については以下の記事も参考にしてみてください)