正産期とは?正期産・臨月との違いは?過ごし方や注意点!体験談も!

【医師監修】初めての妊娠の場合、分からないことがたくさんありますよね。正産期(せいさんき)もその内のひとつでしょう。今回は、正産期はいつからいつまでなのか、正期産(せいきさん)・臨月との違いや正産期の過ごし方などについてご説明します。

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専門家監修
カズヤ先生
現在11年目の産婦人科医です。国立大学医学部卒業。現在は関西の総合病院の産婦人科にて勤務しています。本職の都合上、顔出しできませんが、少しでも多くの方に正しい知識を啓蒙していきたいと考えています・・・
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Contents
目次
  1. 正産期はいつから?
  2. 正産期と正期産・臨月の違いは?
  3. 正産期の過ごし方
  4. 正産期の注意点は?
  5. 正産期の運動は大丈夫?
  6. 正産期はリラックスしてお産に備えよう

赤ちゃんを出産してからの1ヶ月間は、出産により受けたダメージでボロボロになった体を休める期間です。そのため、外出は控え、体を休めるようにしましょう。それだけでなく、産まれたての赤ちゃんは外の世界に慣れていません。風の音、車の音、ママやパパ以外の声など、それらの刺激は赤ちゃんにとって強すぎるものです。

そのため旦那さんや家族と一緒にゆっくりと外食できるタイミングは、妊婦である最後の期間、正産期までです。赤ちゃん連れでは入店しづらいようなオシャレなカフェやレストランで食事を楽しむのも、正産期の過ごし方のひとつですよ。

まったりとした時間を過ごし、心身ともにリラックスすることも、妊娠中にできるお産の準備です。もちろん、臨月の大きいお腹を抱えての食事ですから、座席やお手洗いの形式もあらかじめチェックしておきましょう。

2. 正産期の過ごし方【作り置きのおかずを作る】

自然分娩なら会陰の傷、帝王切開ならお腹の傷による痛みがあります。また、妊娠~出産によりホルモンバランスはガタガタに崩れますから、頭痛や倦怠感も悩みのひとつ。さらに、出産により開いた骨盤は徐々に元の形に戻ろうとするため、激しい腰痛が起こる場合も。そんな状態で1日三食の食事を作る体力や気力は、おそらく無いでしょう。

臨月を迎え、大きいお腹での生活に苦しむ妊婦さんからすると、「早く走り回れるくらい身軽な体になりたいのに」とガッカリするかもしれませんね。そんな身動きがとりにくい体であるうちは、少しでも家事の負担を減らすためにも、作りおきのおかずを作っておくことをおすすめします。

作り置きのおかずレシピは覚えておくと出産後も役立ちます。臨月の散歩中に書店に寄り、レシピ本を買いに行くのもよいですね。里帰りのあり・なし関係なく、妊娠期間最後の正産期では作り置きおかずを冷蔵庫や冷凍庫にストックしておくと便利ですよ。

3. 正産期の過ごし方【たくさん睡眠を取る】

出典:https://www.pinterest.jp/pin/602497256383277727/

「オムツが濡れた」「眠たいのに眠れない」「お腹が空いた」など、赤ちゃんは不快な気分を泣いて表します(※1)。泣くことで体力を消耗したり、肺の成長をうながしたりなど「赤ちゃんは泣くことが仕事」と言われることにも頷けますね。そんな赤ちゃんに振り回される生活では、とにかく眠る時間があまりとれません。

臨月の場合、思うように寝返りが打てずにイライラしてしまうこともあるかもしれません。しかし、好きなタイミングで眠れるのは妊娠中が最後です。正産期を迎えた妊婦さんは、今のうちに睡眠をたくさん取っておくことをおすすめしますよ。

(臨月の睡眠については以下の記事も参考にしてみてください)

臨月に眠れない!原因は?妊娠後期の不眠や不安の解消法!

4. 正産期の過ごし方【思い切り趣味を楽しむ】

読書・映画鑑賞・ゲーム・手芸など、熱中できる趣味はありますか?妊娠するまでは仕事漬けの毎日で趣味の時間なんて無かったけれど、産休を機に新しい趣味ができた妊婦さんもいるかもしれませんね。赤ちゃんを出産してすぐは趣味の時間なんてとれません。おそらく、趣味に費やす体力・気力は無いでしょう。

出産後は母体の回復と赤ちゃんのお世話に努める必要があります。正産期である今は、産後数ヶ月分の趣味を楽しむつもりで、思い切り熱中できることに時間を費やすのもいいでしょう。旦那さんと共通の趣味がある場合は、産後に必要な夫婦の結束力を高めることができるかもしれませんね。

5. 正産期の過ごし方【出産準備品や入院準備品を確認する】

赤ちゃんを迎えるための出産準備品は整っていますか?産院で数日間過ごすための入院準備品はバッチリですか?現代は通販がありますから、出産後に足りないと感じたものをネットで注文することも可能です。ただ、出産後は忙しい上に非常に忘れっぽくなります。準備できるものは妊娠中である今のうちに準備しておくことをおすすめします。

カズヤ先生

産婦人科医

正期産に入れば、陣痛が来た時に、すぐに入院ができる準備をしておく事は最も重要です。 特に、経産婦さんの場合は陣痛開始からものの数時間で分娩に至る例がしばしばあります。 お腹が痛みだしてから準備をしていたのでは到底間に合いませんし、できるだけ緊急で産婦人科に行けるように 前もって入院に必要な物品の準備はしておきましょう。