内診グリグリって何？痛いの？陣痛がこない時の効果や出産までの時間など詳しく解説！

妊娠初期の内診を終えると、中期以降は腹部エコーのみで内診はありません。妊娠後期の臨月に入ると、内診が再開します。後期の妊婦検診や内診について調べていると「内診グリグリ」という言葉が出てきます。「内診グリグリ」とは何なのでしょうか。

「内診グリグリ」とは、医学的には「卵膜剥離（らんまくはくり）」と言います。卵膜剥離とは、赤ちゃんと羊水を包んでいる卵膜と頸管の間を医師が指ではがす方法です（※1）。

内診グリグリをされた後に、痛みを感じたり、おしるしという出血が起こることもあります。人によっては内診グリグリの後に痛みが続き、そのまま陣痛が来たり、破水する場合もあるのです。

内診グリグリは、卵膜剥離以外の目的でも行われます。出産に向けて子宮口を柔らかくするためや、子宮の開き具合を確認するために行われるのです。

子宮の開き具合や赤ちゃんがどれだけ下がってきているかを確認するためには、子宮の中の方まで指を入れないと分かりません。子宮の奥まで指を入れる様子から「内診グリグリ」と言われています。

妊娠37週からの正期産に入ると、粘液に混じったおしるしという出血があります（※2）。これは、子宮の出口付近の卵膜が子宮壁からはがれたときに起こるものです。

おしるしは、血がまじったようなおりもの状です。血が鮮やかな色の場合は早急に病院へ連絡をしましょう。また、痛みを伴う場合やいつまでも出血がとまらない場合も病院に連絡をしましょう。

（おしるしについては以下の記事も参考にしてみてください）

内診グリグリによる陣痛効果はあるのでしょうか。人によって、内診グリグリから数時間後に陣痛が来たという方もいれば、内診グリグリをしても痛みがない・陣痛が誘発されず出産予定日を超過した方もいます。内診グリグリによる陣痛効果は、個人差があります。

内診グリグリにより、医師から「子宮が何センチ開いているので、いつくらいに出産するだろう」と言われるので、そちらを目安にしましょう。

内診グリグリは、一般的には臨月から行われます。臨月のなかでも、37週からの正期産はいつ陣痛が来て出産しても良いため、切迫早産と診断された方も行われる場合があります。初期の内診同様、分娩台で内診をするため、内診のしやすい上下分かれている服で診察に行きましょう。

病院によっては、臨月に入っても内診グリグリをせず、出産予定日を過ぎてから内診グリグリを行うところもあります。妊娠中の状態や、その病院の方針によっても違いますので、焦らず気長に待ちましょう。

内診グリグリをした後から出産までの時間も、陣痛が来るのと同様個人差があります。内診グリグリから考えるのではなく、おしるしや陣痛が来てから出産までの時間を考えた方が良いです。早く出産したいのであれば、できるだけ動くようにし、まだ出産まで時間が欲しいのであれば安静にしている方が良いでしょう。

落ち着かない気持ちになりますが、あせらずリラックスして、赤ちゃんが出てくるのを待ちましょう。ただ安静にして待つのではなく、散歩やウォーキング、こまめに掃除をするなど1日1時間は体を動かすのも効果的です。焦るとストレスになり、お腹の中の赤ちゃんにも良い影響を与えません。

予定日ぴったりに出産することは少ないため、検診で異常がなければのんびり待ちましょう。予定日を過ぎると検診の回数が増え、胎盤機能や赤ちゃんの状態をチェックします。検診は欠かさず受けるようにすれば、安心です。

陣痛が来て、病院に到着してからも内診を行います。子宮口の開き具合や赤ちゃんの下り具合を見て、いつ頃産まれそうか判断します。その時も、今までの内診グリグリ同様に、内診されることがあるので、頑張りましょう。陣痛が来れば、赤ちゃんに会えるまであと少しです。

（陣痛の前兆については以下の記事も参考にしてみてください）

病院で内診グリグリをした後、どのような症状が出るのでしょうか。体験談とともに出血や陣痛など、内診グリグリによって起こる症状を紹介します。

内診グリグリ後、すぐ出血をする場合もあれば、1日あけてから出血する場合もあります。出血については事前に病院から説明を受けている場合もあるでしょう。生理2日目のような大量の出血でなければ、心配いりません。どうしても不安な場合は、病院に電話して指示を仰ぎましょう。

内診グリグリによる出血は、おしるしの場合と刺激を受けたための出血の場合があります。出血がおしるしの場合でも出産までには時間がかかる人もいます。

内診グリグリが終わった後も痛みを感じることがあります。内診グリグリによる痛みは陣痛とは異なり、痛みが続きます。そのため、陣痛ではないと分かるでしょう。無理をせず、できるだけ安静にして過ごすことが大切です。今まで感じたことのない痛みであれば、無理をせず病院に連絡しましょう。

内診グリグリによって、前駆陣痛が起こることもあります。前駆陣痛は、陣痛と違い痛みの感覚がバラバラなので、時間をはかって見分けることが大事です。臨月であれば頻繁に前駆陣痛が起こる方もいるため、不安にならず、赤ちゃんが頑張っているんだなと考えるようにすると気が楽になります。こちらも不安を感じる痛みであれば、病院に連絡しましょう。

内診グリグリにより、本陣痛が来ることがあります。前駆陣痛と違い、痛みの間隔が短くなり痛みも強くなっていきます。陣痛の間隔が長い間は、会話する余裕もありますが、間隔が短くなりお産が進むと会話するのも辛くなることもあります。痛みが弱いうちに入院の荷物確認をしたり、陣痛の時間の間隔をはかり、病院に電話しましょう。

（陣痛については以下の記事も参考にしてみてください）

（陣痛については以下の記事も参考にしてみてください）

出産するまで、おしるしがある人もいれば無い人もいます。また陣痛から出産する人もいれば、破水から始まり出産する人もいます。

内診グリグリにより、刺激を受けて破水をすることもあります。大量に破水する人もいれば、ちょろちょろと少量しか羊水が出ない高位破水もあるのです。いつもと何か違うと感じた場合はすぐ病院に電話しましょう。

（破水については以下の記事も参考にしてみてください）

鋭い痛みや多量の出血など、少しでも不安に思えば病院に連絡しましょう。もし何かあって後悔するよりも、異常ではなかったと安心する方がいいですよね。また何か起こっても早めに対処することが大切です。

内診グリグリは痛いという人もいれば、痛くないという人もいます。実際はどうなのでしょうか。内診グリグリについて、出産を促す効果があった・痛くないなど先輩ママの体験談を紹介します。

こちらのママは、痛くないと思って内診を受けたらまさかの痛みに驚いたようです。臨月で内診を受けるママは、心の準備をして診察に臨みましょう。

先ほどの体験談のように痛いという人もいれば、痛くないという人もいます。こちらのママは先生曰く、痛みに強く、あまり痛みを感じなかったそうです。もともと痛みに強い人は、内診だけでなく、陣痛もあまり痛みを感じない場合もあります。

内診グリグリが痛いというママもいれば、痛くないというママもいます。子宮口の開き具合や固さによって、痛みには個人差があります。

内診を受ける前から不安になったり、過度に身構えると、実際にあまり痛くなくても痛く感じることがあります。内診中はリラックスすることが大事です。痛いからといって力を入れたり、息を止めたりすると、より痛みを感じてしまいます。力を抜いて息を吐きながら、内診を受けましょう。

内診グリグリは痛いと感じるママもいれば、痛くないと感じるママもいます。痛みには個人差がありますが、内診グリグリが痛いと聞くと、不安になるかもしれません。

しかし、内診グリグリは赤ちゃんがいつ産まれるのかを確認するための必要な処置です。過度に身構えず、リラックスして内診受けましょう。かわいい赤ちゃんに会えるまであと少しの妊娠生活を楽しんでくださいね。