一人称が『自分』な男女の心理や特徴は？周りからの印象や適切な使い方も！

前項とは反対に、自分に自信のない男性や内気な男性でも、一人称「自分」を使うことがあります。自分の意見はあまり発言しない寡黙なタイプの人であることが多いでしょう。この場合は、自分を守りたいという心理のために「自分」を一人称に選んでいることが考えられます。

一人称の「自分」から受ける硬派な印象が、その人の自信のなさをカバーしてくれるのです。自分へのコンプレックスの意識が強ければ強いほど、一人称に「自分」を選ぶ傾向にあるでしょう。

一人称「自分」からは力強さを感じさせると前述しました。力強さを感じる人には、同時に頼り甲斐を感じますよね。一人称が「自分」な人は、この頼り甲斐を周囲にアピールしたい場合があります。誰からも必要とされる存在やリーダー的な存在となって、周囲の人々を引っ張っていきたいと考えているタイプです。

また、ビジネスシーンにおいての「頼り甲斐」を考えると、真面目さや硬派な印象が信頼へと繋がることが多くあります。このことから、仕事ができる人物像をアピールしたいという心理がある場合も、一人称に「自分」を選ぶことが考えられます。

どんな人とも対等な関係で接したいと考えている男性も、一人称に「自分」を選ぶことがあります。これは、他の一人称と比較すると分かりやすいでしょう。一般的に多く使われている男性の一人称といえば、「俺」と「僕」ですが、この2つにはどのような印象を抱きますか？

「俺」は、上から物を言っているように聞こえる人が多いのではないでしょうか。上司や取引先との会話では「俺」を使うのは避ける場合がほとんどですよね。「僕」はというと、幼さや弱さをイメージする人が多いでしょう。少年が使う一人称として馴染みがあるので、甘えていたり媚びていたりするように聞こえると言う人もいます。

「俺」は「相手より上」、「僕」は「相手より下」の立場を連想させる中、「自分」はこれら2つの中間に位置する一人称のように感じられるでしょう。このことから、相手と対等な立場で話をしたいと考えたとき、「自分」を一人称に選ぶのです。特に恋愛関係において対等に付き合いたい場合に、恋人に対して「自分」を使うことが多くあります。

日本語には様々な一人称があり「私」「俺」「僕」の3つがよく使われる中、自分の呼び方が「自分」の人は、多くの思考を経て一人称に「自分」を選んだ可能性があります。実は、ビジネスシーンにおいては、マナーとして一人称「自分」は良しとしないとする考え方が多くあるのです。

それでも一人称に「自分」を選んだのは、これまでに紹介してきた一人称の「自分」への印象について考えを深めた結果、メリットの方が大きいと判断したからではないでしょうか。このように、一人称を何にするか悩んで「自分」に決めた人は、慎重に考えてから行動に移すタイプと言えるでしょう。

尚、ビジネスシーンにおける一人称「自分」のマナーについての詳細は、「ビジネスで「自分」呼びは正しい？自分以外の呼び方は？」にて後述します。

続いて、一人称が「自分」な人の恋愛傾向を見てみましょう。主に男性の恋愛傾向について、3つ紹介します。