妊娠初期で太る原因と対策は?どれくらい体重増加する?

【医師監修】妊娠をすると嬉しいのも束の間、体の変化がいろいろ起きてきます。妊娠初期にはつわりが始まり、食事もろくに食べれないにも関わらず、太ることは珍しいことではありません。妊娠初期から太ると何がいけないのでしょうか。ここでは、そんな不安や疑問を解決します。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠初期でも太る原因は?
  2. 妊娠初期は何キロくらい太るもの?
  3. 妊娠初期に太るところはどこ?
  4. 妊娠初期から太るのを防ぐには
  5. 妊娠初期からできる!妊娠中の太る体質を改善する対策は
  6. 妊娠初期から摂りたい栄養素は?
  7. なぜ妊娠中に太るのはいけないの?
  8. 妊娠初期から出産までの理想的な体重の変化は?グラフで確認してみましょう!
  9. 適正な体重を保つ食事と運動は?
  10. 妊娠初期から適正体重で快適な生活を!
妊娠初期につわりの症状!吐き気の原因と対策!つわりにも種類がある?

妊娠初期は何キロくらい太るもの?

大切な赤ちゃんのために妊娠中の体重増加はどのくらいが理想なのでしょう。大切な命を宿したのですから、適正な体重で安心して出産に挑みたいですよね。ここからは、妊娠中の理想の体重について解説します。

妊娠初期は1~2キロ太るのがベスト!

妊娠初期は体内の水分量の増加や血液量の増加はありますが、赤ちゃんや子宮の大きさはまだ小さいので、体重の増加は1~2キロに抑えておくのが良いでしょう。増えることばかりを気にしがちですが、逆に3キロ以上体重が減るようだと妊娠悪阻による脱水症状などが起きる原因になるので、注意しましょう。

事務

30代

妊娠したばかりの頃、一気に3キロも体重が増えて先生に結構強めに注意されちゃった。「このまま体重増加するといろんな症状が出て難産にもなりかねないよ!」ときつく言われて、めっちゃ凹んだ。

妊娠期間中では7~12キロ太るのを目安に!

妊娠期間中の体重増加の目安はおよそ7~12キロです。赤ちゃんが約3Kg、胎盤・羊水が約1Kg、母体必須体重増加が約3~4Kgという、体重増加の中身を知ることも大切でしょう。この母体必須多重増加は、大きくなった子宮についた脂肪分と血液量の増加分に値します。

これを全部足すと7~8Kgになります。一般的に10Kgほど太る方が多いと思いますが、残りの2~3Kg分は余分な脂肪ということになるのです。(※1)

妊娠中はいくら気を付けていても脂肪は付きやすいものです。あまり神経質になってしまってはストレスを溜める原因にもなりかねません。お腹の赤ちゃんを守るには栄養を摂ることも大切ですので、体重の増加を気にして食事を減らしすぎてしまうことだけは避けましょう。

一番太る周期は?

つわりが終わり、食べものが美味しく食べられるようになる頃が一番太りやすくなります。中には、妊娠4ヶ月の1ヶ月で4kg太ってしまったなんて方も。このペースで体重が増加してしまうと楽しいマタニティライフではなくなってしまいます。また、「もうじき生まれる!」という気持ちから気が緩み、臨月に太ることもあるため注意しましょう。

専業主婦

30代

もうすぐ生まれるー!と安心したら、臨月になって体重が一気に増加。病院の先生にも怒られるし、生まれるまでは気を引き締めないとなー。

妊娠初期に太るところはどこ?

つわりもひどく体重もそんなに増えていないのに、妊娠前よりお腹や太もも、顔などが太ったように感じた経験はありませんか?妊娠初期から、体は大切な赤ちゃんを迎えるためにどんどん変化していきます。その症状についてご紹介します。

妊娠初期に太るところ【お腹】

妊娠すると女性ホルモンのひとつである黄体ホルモン(プロゲストロン)の分泌が増加し、胃など消化器官の働きを鈍くします。胃の内容物が逆流することにより、ガスが溜まり便秘になったりするのです。そのため、お腹が膨らみ太ったように感じます。