妊娠初期で太る原因と対策は?どれくらい体重増加する?

【医師監修】妊娠をすると嬉しいのも束の間、体の変化がいろいろ起きてきます。妊娠初期にはつわりが始まり、食事もろくに食べれないにも関わらず、太ることは珍しいことではありません。妊娠初期から太ると何がいけないのでしょうか。ここでは、そんな不安や疑問を解決します。

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専門家監修
増田陽子
平成22年「St. Methew School of Medicine」大学医学部を卒業し、日本・米国・カリブ海の医師資格を持っています。・・・
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Contents
目次
  1. 妊娠初期でも太る原因は?
  2. 妊娠初期は何キロくらい太るもの?
  3. 妊娠初期に太るところはどこ?
  4. 妊娠初期から太るのを防ぐには
  5. 妊娠初期からできる!妊娠中の太る体質を改善する対策は
  6. 妊娠初期から摂りたい栄養素は?
  7. なぜ妊娠中に太るのはいけないの?
  8. 妊娠初期から出産までの理想的な体重の変化は?グラフで確認してみましょう!
  9. 適正な体重を保つ食事と運動は?
  10. 妊娠初期から適正体重で快適な生活を!

赤ちゃんの骨や歯を作るカルシウムも、しっかり摂取していきたい栄養素です。カルシウムを多く手軽に摂ろうと思うと、どうしても牛乳やヨーグルトなど体重増加の原因の食物になりがち。納豆やししゃもなど他の食材も意識して摂ると良いでしょう。カルシウムが不足すると、お母さんの体にも肩こりや腰痛に悩まされるなどの症状が出てしまいます。

妊娠初期から摂りたい栄養素【タンパク質】

タンパク質は、赤ちゃんの筋肉や血液を作るために必要な栄養素で、体を形成する主成分です。現代では、普通に食事をしていれば十分なタンパク質は摂取できます。妊娠時に必要なタンパク質は量ではなく質に拘りたいですね。必須アミノ酸は体内では作られないため、乳製品・大豆製品・魚類など必須アミノ酸を含む食品を食べるようにしましょう。

なぜ妊娠中に太るのはいけないの?

自分の意志とは裏腹に体重が増えていると、検診に行く度にガッカリしますよね。「体型が崩れてもいいや!」と思ってしまう方もいるでしょう。「妊娠したのだから太るのは仕方ない」と諦めてしまっては、出産時のリスクが高まりかねません。ここでは、太ることで起こる症状と対策を解説します。

妊娠中に太ってはいけない理由【太ると出産時にトラブル起こる可能性大!】

太ることで出産時にトラブルが起きる可能性があるのはBMIの数値が25以上の人です。脂肪があまりにつき過ぎると産道が狭くなり、赤ちゃんがなかなか出てこれないというリスクが高まります。また、微弱陣痛になったり難産で出産が長引いてしまうリスクも。出産をスムーズに進めるためにも、出産初期から体重管理をし難産の可能性を低くしていく努力が必要です。

出産が長引くと、赤ちゃんはもちろんお母さんの体力ももたなくなり、とても危険な状況になりかねません。妊娠初期からできることを少しづつ、出産まで続けていくようにしましょう。

妊娠中に太ってはいけない理由【妊娠中毒症になりやすくなる】

正確には現在は「妊娠高血圧症候群」と言います。妊娠20週から高血圧(収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上)がみられ、産後12週までに正常血圧に戻るのが妊娠高血圧症候群です。症状として、「血圧の上昇」「蛋白尿」「むくみ」などが挙げられ、重症化すると脳出血や腎臓や肝臓の機能障害を起こす危険性も。(※2)


妊娠高血圧症候群は、お母さんだけでなく赤ちゃんにも影響が出ます。胎児発育不全や低出生体重児など、赤ちゃんの発育に深刻な影響を及ぼす場合も(※2)。原因は不明ですが、急激な体重の増加や塩分の摂りすぎは妊娠高血圧症候群を起こしやすくなると言われます。

妊娠高血圧症候群と診断された場合は、体重管理と低塩分食を意識して取り組むと良いでしょう。簡単な運動と薄味がポイントになります。

妊娠中に太ってはいけない理由【妊娠糖尿病になりやすくなる】

妊娠糖尿病は、妊娠により血糖値が高い状態になったことをいい、その高血糖がコントロール出来ずに糖尿病になってしまうことを言います。食事によって血糖値が上がると膵臓からインスリンが分泌され血糖値をコントロールしますが、妊娠後期はそのインスリンが正常に働きにくく軽度の糖代謝異常を起こしやすくなります。それが原因の一つとされています。(※3)

自覚症状はほとんどなく、気が付くと高血糖になり合併症を引き起こしていたという場合もあります。お母さんだけでなく、赤ちゃんにも合併症が起き難産になりやすいので注意が必要です(※3)。対策としては、食事療養が有効的です。カロリーコントロールをし、食事を減らして回数を増やす分食を行います。

(妊娠糖尿病については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠糖尿病って何!?症状と原因、食事療法や予防法を解説

妊娠中に太ってはいけない理由【体への負担が増える】

体重の増加により病的な症状だけでなく身体的にも変化が現れます。お腹が急激に大きくなることで腰痛や膝の痛みなどの症状が出て動くことが辛くなります。そのため、運動不足になり体重管理が難しくなるという負のスパイラルに陥ってしまうのです。

急に食生活などを変えるとストレスの原因にもなるので、無理をしない程度に食事制限や軽い運動などを実行すると良いでしょう。