子宮外妊娠だとつわりがない?子宮外妊娠の症状、原因、確率など解説!体験談も

【医師監修】子宮外妊娠は最悪の場合、ママの命も危うくなります。早期発見がなによりです。改めて子宮外妊娠だとつわりがないのでしょうか?子宮外妊娠の症状、原因、確率、早期発見のコツなどについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。参考にしてください。

専門家監修 | 産婦人科医 リエ先生
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。
産婦人科専門医.。国立大学医学科卒業後、初期研修、後期研修を経て、現在大学病院で勤務しています。患者様の不安を少しでも取り除き、正しい知識を啓蒙できればとと思います。

目次

  1. 子宮外妊娠とは?原因、確率は?
  2. 子宮外妊娠だとつわりの症状がない?
  3. 子宮外妊娠に兆候はあるの?いつわかる?
  4. 子宮外妊娠の治療法は?
  5. 子宮外妊娠を早期発見するコツ
  6. 子宮外妊娠を経験した人の体験談
  7. 子宮外妊娠をつわりで判断するのは難しい!

子宮外妊娠とは?原因、確率は?

子宮外妊娠とは、子宮外で起きる妊娠のことです。子宮内膜に着床するはずの受精卵が何らかの原因によって子宮内膜以外の場所に着床してしまった状態をいい、正式には「異所性妊娠」と呼びます。着床する場所は卵管が多く、全体の98.3%を占めます。子宮頚管や卵巣、腹膜に着床することもあります(※1)。

着床すると、正常な妊娠と同じようにつわりなどの症状が出ることがあるのです。しかし、受精卵は子宮でしか発育できません。また、受精卵を育む胎盤をつくることや、成長に合わせて大きさなどを変えることができるのは子宮だけです。このため、子宮以外に妊娠すると、その妊娠を継続することはできません。

子宮外妊娠が進むと、卵管流産や卵管破裂が起き、母体の命にかかわる事態になることもあります(※2)。子宮外妊娠は、早期発見することがとても重要です。

子宮外妊娠の原因

子宮外妊娠の原因は、受精卵が成長しながら卵管壁や卵管の上皮細胞の動きによって子宮に到達し、子宮内膜に着床する過程の中で発生した何らかの異常が原因となって起きます。大きく分けて卵管の癒着(ゆちゃく)、子宮内の異常、受精卵の輸送時の異常が原因と考えられています。

(妊娠の流れについては以下の記事も参考にしてください)

妊娠の流れを図解!排卵から受精、着床、妊娠までの各日数は?

卵管の癒着

卵管の癒着があると、受精卵が通れないために子宮まで辿り着くことができず、そのまま卵管に着床し、子宮外妊娠が起きてしまいます。卵管の癒着は、子宮内膜症や卵巣、卵管の手術、クラミジアなどの性感染症によって卵管が炎症することなどが原因で起こりやすくなると考えられているのです(※2)。

リエ先生

産婦人科医

子宮外妊娠の中でも多いのは卵管部妊娠です。また、1個の受精卵による子宮外妊娠の他に、2個の受精卵によるものもあります。1個は正常妊娠、もう1個は子宮外妊娠という例も稀(まれ)ですが存在します。

子宮内の異常

子宮内の異常は、人工妊娠中絶の手術経験や、IUD(子宮内避妊具)の挿入などによって子宮内で炎症が起きたり、子宮の環境が変わったりしたことが原因で子宮外妊娠になると考えられています。(※2)

受精卵の輸送時の異常

受精卵の輸送時の異常が原因の子宮外妊娠とは、受精卵が子宮以外の場所に運ばれてしまい、卵管や腹膜、卵巣に着床してしまうことです。また、不妊治療で、受精卵を子宮に戻す「胚移植」の際に受精卵が子宮を通り越し、子宮頚部や卵管に着床してしまうこともあります(※2)。ただ、これらは子宮外妊娠の中でも稀な症例です。

子宮外妊娠の確率

子宮外妊娠の起こる確率は、全ての妊娠の0.5%~1.5といわれています(※2)。卵管や卵巣の手術歴がある、子宮内膜症や性感染症を発症したことがある、人口妊娠中絶をしたことがある人は、これらの経験がない人に比べて確率が高くなる傾向にあります。

不妊治療の生殖補助医療の広まりによって、子宮外妊娠の発生する確率は上がっています。例えば、体外受精による胚移植を行った場合の子宮外妊娠の発生確率は全妊娠の約5%です(※2)。また、子宮外妊娠を経験したことのある人の中の、10%が再び子宮外妊娠をしやすくなるというデータもあります。(※2)

(妊娠超初期症状のチェック項目については以下の記事も参考にしてください)

【医師監修】妊娠超初期症状のチェック項目35!あなたの妊娠の可能性は!?

子宮外妊娠だとつわりの症状がない?

子宮外妊娠は、そのまま妊娠を継続することができません。発見されないまま進行すると卵管破裂が起き、母体の命が危険にさらされる可能性もあるため、早期発見をすることがとても重要です。しかし、子宮外妊娠でも正常な妊娠と同じように、つわりなどの体の変化が起きることがあり、妊婦さんが自分で気がつくことは難しいでしょう。

正常な妊娠と子宮外妊娠は、超音波検査(エコー検査)を受けることで判別することが可能です。子宮内に胎嚢(たいのう)が確認できれば、無事に子宮内膜へ着床できているということになり、子宮外妊娠ではないと判断されます。妊娠している可能性がある時は、産婦人科を早めに受診するようにしましょう。子宮外妊娠の場合、どのような症状が出てくるのか紹介します。

(つわりの体験談と対処法については以下の記事も参考にしてください)

関連する記事