子宮外妊娠だとつわりがない?子宮外妊娠の症状・確率など解説!体験談も

子宮外妊娠の場合、つわりはあるのでしょうか?子宮外妊娠の原因・確率や、つわりはあるのかなど詳しく解説します!子宮外妊娠気になる治療法、子宮外妊娠を早期発見するコツや、実際に経験した人の体験談も紹介しますので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 子宮外妊娠とは?原因・確率は?
  2. 子宮外妊娠だとつわりの症状がない?
  3. 子宮外妊娠に兆候はあるの?いつわかる?
  4. 子宮外妊娠の治療法は?
  5. 子宮外妊娠を早期発見するコツ
  6. 子宮外妊娠を経験した人の体験談
  7. 子宮外妊娠をつわりで判断するのは難しい!

子宮外妊娠とは?原因・確率は?

子宮外妊娠とは、子宮外で起きる妊娠のことです。子宮内膜に着床するはずの受精卵が何かの原因によって子宮内膜以外の場所に着床してしまった状態をいい、正式には「異所性妊娠」と呼びます。着床する場所は卵管が多く、全体の98.3%を占めますが、子宮頚管や卵巣、腹膜に着床することもあります(※1)。

着床すると、正常な妊娠と同じようにつわりなどの症状が出ることもあります。しかし、受精卵は子宮でしか発育できません。また、受精卵を育む胎盤をつくることや、成長に合わせて大きさなどを変えることができるのは子宮だけです。そのため、子宮以外に妊娠すると、その妊娠を継続することはできません。

子宮外妊娠が進むと、卵管流産や卵管破裂が起き、母体の命にかかわる事態になることもあります(※2)。子宮外妊娠は、早期発見することがとても重要です。

子宮外妊娠の原因

正常な妊娠の場合、卵管で受精した受精卵は、成長しながら卵管壁や卵管の上皮細胞の動きによって子宮に到達し、子宮内膜に着床します。子宮外妊娠は、その過程の中で発生した何かの異常が原因となって起きます。大きく分けて「卵管の癒着」「子宮内の異常」「受精卵の輸送時の異常」が子宮外妊娠の原因と考えられています。

(妊娠の流れについては以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠の流れを図解!排卵から受精、着床、妊娠までの各日数は?

卵管の癒着

卵管の癒着があると、受精卵が通れないために子宮まで辿り着くことができず、そのまま卵管に着床し、子宮外妊娠が起きてしまいます。卵管の癒着は、子宮内膜症や、卵巣・卵管の手術、クラミジアなどの性感染症によって卵管が炎症することなどが原因で起こりやすくなると考えられています(※2)。

子宮内の異常

子宮内に異常があると、受精卵が子宮に到達したとしても子宮内膜に着床することができず、子宮外妊娠となってしまう場合もあります。子宮内の異常は、人工妊娠中絶の手術経験や、IUD(子宮内避妊具)の挿入などによって子宮内で炎症が起きたり、子宮の環境が変わったりしたことが原因となって起きると考えられています。(※2)

受精卵の輸送時の異常

受精卵は、本来、子宮に向かって送られていきますが、子宮以外の場所に運ばれてしまい、卵管や腹膜、卵巣に着床し、子宮外妊娠が起きる場合もあります。また、不妊治療で、受精卵を子宮に戻す「胚移植」の際に受精卵が子宮を通り越し、子宮頚部や卵管に着床してしまうこともあります(※2)。ただ、これらは子宮外妊娠の中でもまれな症例です。

子宮外妊娠の確率

子宮外妊娠の起こる確率は、全ての妊娠の0.5%~1.5といわれています(※2)。卵管や卵巣の手術歴がある、子宮内膜症や性感染症を発症したことがある、人口妊娠中絶をしたことがある人は、これらの経験がない人に比べて確率が高くなる傾向があります。

不妊治療の生殖補助医療の広まりによっても発生する確率は上がっていて、例えば体外受精による胚移植を行った場合の子宮外妊娠の発生確率は全妊娠の約5%です(※2)。また、子宮外妊娠を経験したことのある人の中の、10%が再び子宮外妊娠をしてしまいやすくなるというデータもあります。(※2)

(妊娠超初期症状のチェック項目については以下の記事も参考にしてみてください)

【医師監修】妊娠超初期症状のチェック項目35!あなたの妊娠の可能性は!?

子宮外妊娠だとつわりの症状がない?

子宮外妊娠は、そのまま妊娠を継続することができません。発見されないまま進行すると卵管破裂が起き、母体の命が危険にさらされる可能性もあるため、早期発見をすることがとても重要になります。しかし、子宮外妊娠でも正常な妊娠と同じように、つわりなどの体の変化が起きることがあり、妊婦さんが自分で気がつくことは難しいでしょう。

正常な妊娠と子宮外妊娠は、超音波検査(エコー検査)を受けることで判別することが可能です。子宮内に胎嚢が確認できれば、無事に子宮内膜へ着床できているということになり、子宮外妊娠ではないと判断されます。妊娠している可能性がある時は、産婦人科を早めに受診するようにしましょう。子宮外妊娠をしている場合、どのような症状が出てくるのか紹介します。

(つわりの体験談と対処法については以下の記事も参考にしてみてください)

つわりが辛い!助けて!出産より辛い?つわりの体験談と対処法10選

妊娠初期症状が出る

子宮外妊娠の場合でも、正常な妊娠をした時と同じように体のホルモンバランスが変化します。生理がなくなり、基礎体温も高温期が続きます。そして、胸の張りや風邪のような症状、貧血や腰痛、下痢など、妊娠の初期症状があらわれ、妊娠に気がつくこともあります。この時点で、妊婦さん自身では子宮外妊娠かどうかの判断はつきません。

(妊娠超初期の下腹部痛については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠超初期の下腹部痛はいつまで続く?原因は?生理痛との見分け方も!

妊娠検査薬で陽性反応が出る

子宮外妊娠でも、妊娠検査薬を使用すると陽性反応が出ます。妊娠検査薬は、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という、受精卵が着床すると増加するホルモンが、尿の中にどのくらい含まれているかによって妊娠しているかを判定するように作られています。子宮外妊娠でも着床はしているので、hCGが増加し、妊娠検査薬で陽性が出るという仕組みです。

(妊娠検査薬の使い方については以下の記事も参考にしてみてください)

妊娠検査薬の使い方・見方を正しく解説!失敗しない判定方法とは?

つわりの症状が出る

正常な妊娠でも子宮外妊娠でも、ホルモンバランスの変化によって、吐き気がしたり、匂いに敏感になったり、お腹がすくと気持ち悪くなったりするなど、つわりの症状が出る場合もあります。

子宮外妊娠を経験したことのある先輩ママの中にも、1人目を妊娠した時と同じようなつわりの症状があり、子宮外妊娠だとは全く気がつかなかったという声も多くなっています。

(妊婦初期のつわりについては以下の記じも参考にしてみてください)

妊娠初期につわりが急になくなる?原因は?流産と関係性が?実体験も

つわりの症状が軽い

子宮外妊娠では、つわりの症状が軽いと感じる場合もあります。つわりのピークは妊娠8~11週頃といわれていますが、子宮外妊娠は妊娠6週頃に判明することが多いです。その後は速やかに治療が開始されます。つわりのピークを迎えるとされる時期には治療が完了しているため、つわり症状が軽いと感じるとも考えられています。

つわりの症状がない

妊娠が子宮外妊娠だったと判明するまで、つわりの症状を感じなかったというケースもあります。しかし、これは子宮外妊娠が原因となっていると断定することはできません。妊娠やつわりに関する事柄はまだ解明されていないことも多く、つわりの症状には個人差も大きいです。同じママでも1人目と2人目の妊娠時にはつわりの症状が全く違うことも珍しくありません。

つわりなどの症状だけでは、子宮外妊娠を判断することは難しいでしょう。

(つわりについては以下の記事も参考にしてみてください)

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子宮外妊娠に兆候はあるの?いつわかる?

子宮外妊娠の初期は、特に何の自覚症状もないことがほとんどです。しかし、妊娠6週頃になると、受精卵が大きくなり、着床した場所が受精卵の成長に対応できなくなります。すると、出血が始まったり、ピンク色のおりものが出たり、下腹部や腰の痛みが出ることもあります。ただし、不正出血や下腹部痛は正常の妊娠でも出ることのある症状です。

また、妊娠検査薬での確認やつわりの症状もなければ、出血を生理だと思う妊婦さんもいます。症状が出始めた頃は出血量も少なく、痛みも弱くて不規則なことが多いのためです。しかし、放置しておくと妊娠週数が進むにつれて症状は重くなり、卵管内で流産して血腫ができる「卵管流産」が起きる確率も上がります(※3)。

妊娠7~8週になると、大きくなった受精卵によって卵管破裂が起き、突然強い下腹部痛が起きることもあるので注意が必要です。お腹の中で大量出血し、激しい腹痛と共に出血性ショックが起こってしまうと妊婦さんの命も危険にさらされます。

子宮外妊娠がわかる時期

正常な妊娠の場合、多くが妊娠5~6週目頃には、赤ちゃんを包んでいる胎嚢を子宮内に確認することができます。しかし、その頃に胎嚢が確認できないと、子宮外妊娠の疑いがあると診断されます。妊娠検査薬を使用すると陽性反応が出て、正常の妊娠と同じようにつわりの症状が出ることもあるので、産婦人科を受診してエコー検査を受けなければ判断がつきません。

ただし、排卵日が遅れていて、実際の妊娠週数と、最後の生理開始日から数えた妊娠週数がズレていることが原因で、胎嚢が確認できないという場合もあります。そのため、妊娠6週を過ぎても胎嚢が確認できなければ子宮外妊娠であるとは言い切れません。

エコー検査と共に、基礎体温を元に妊娠週数を計算したり、hCGの数値を確認したり、他の症状を診ることによって、子宮外妊娠かどうかの診断がされます。

子宮外妊娠の治療法は?

子宮外妊娠と診断されると、そのまま妊娠を継続することができません。母体へのダメージを最小限に抑えられるよう、速やかに治療が開始されます。治療法は、診断された時の症状や、将来的に妊娠の希望があるかなどによって決まります。

子宮外妊娠の多くは卵管で起きていて、その確率は98.3%です(※1)。ここからは、子宮外妊娠が卵管で起きた場合の治療法を紹介します。

待機療法

妊婦さんの容体が安定していて、卵管が破裂するような状況にないなど、いくつかの判断条件を元に、受精卵が自然に流産するのを待つ、待機療法が選択されることもあります。子宮外妊娠の約18%は自然治癒するといわれているので、経過観察をしながら治癒を待つという方法です。

この場合、hCGの数値の測定とエコー検査などを、病状が良くなったと確認できるまで繰り返します。ただし、その間に病状が悪化すると手術が必要になることもあります。

手術療法

待機療法が難しい場合、胎嚢を卵管から取り除く手術が必要になります。「温存療法」と「根治手術」があり、温存療法では、腹腔鏡で卵管を切開して胎嚢を出す「卵管線状切開術」を行います。手術をした卵管を残すことができ、今後もその卵管で妊娠することが可能ですが、卵管の癒着や、また子宮外妊娠が起きてしまう可能性が高くなるリスクもあります。

根治手術は、着床した卵管ごと摘出する「卵管切除術」を行います。卵管破裂の危険や大量出血があるなど緊急の処置が必要な場合の治療法です。手術をしていない方の卵管を残したり、卵子を保存したりすることで、その後も妊娠や出産をすることができます。

薬物療法

卵管破裂の危険性などがなく、緊急度が低い場合、メトトレキサートという抗がん剤を使用して、胎嚢の成長を止めるという治療法もあります(※2)。副作用として、全身の倦怠感や吐き気、白血球の減少などがみられることもあります。また、この薬を子宮外妊娠時に使用するのは保険適用外になっていることもあり、あまり普及はしていません。

子宮外妊娠を早期発見するコツ

子宮外妊娠は予防することが難しく、確率は低いとはいえ誰に起きてもおかしくありません。妊娠や出産を望む女性にとって、大きな不安要素になることも多いでしょう。しかし、早期に発見することができれば、母体へのダメージも最小限に抑えられ、その後も妊娠することが可能です。

子宮外妊娠を早期発見するために、妊娠検査薬で陽性反応が出たら、できるだけ早く産婦人科を受診しましょう。普段から体を労り、かかかりつけの産婦人科をもつのも良いですね。子宮外妊娠は、つわりの程度や妊娠検査薬の陽性反応、不正出血の有無だけでは判断できません。気になる症状がある時は、早めに産婦人科を受診してみてくださいね。

子宮外妊娠を経験した人の体験談

自営業

20代

子宮外妊娠がわかった時、つわり以外の自覚症状はありませんでした。でも、お腹の中で出血が始まっていて、左の卵管ごと切除しました。たくさん泣きましたが、約1年後、無事に次の子を出産することができ、命の尊さを感じています。

会社員

30代

死産や流産を経験していて、やっと妊娠できたと思ったら子宮外妊娠でした。卵管を切除することになり、もう妊娠の確率はかなり低いのではと、本当に落ち込みました。今は、子宮外妊娠後に出産できた友人の体験談が心の支えです。

主婦

40代

つわりは重いのに妊娠6週を過ぎても胎嚢が確認できず、子宮外妊娠の緊急手術をしました。何とか助けられないか何度も聞きましたが、無理だと言われた時の絶望感は忘れられません。でもその1年後、無事に出産をすることができました。

会社員

30代

同僚から子宮外妊娠の体験談を聞いたことがありましたが、妻も子宮外妊娠をしました。体験談よりも実際のショックはかなり大きかったです。体験談を聞かせてくれた同僚は二児の母になれましたが、妊娠は命がけだと痛感しました。

子宮外妊娠の体験談です。実際に体験した人にしかわからない悲しみや心の葛藤があります。正常に妊娠して、母子ともに健康に出産できることは当たり前ではなく、奇跡だと改めて感じたという先輩ママの声もあります。体験談を参考にして、自身と家族のためにも、妊娠したと思ったら、早めの受診を心がけましょう。

子宮外妊娠をつわりで判断するのは難しい!

子宮外妊娠は、つわりがあるか、下腹部痛や不正出血があるかだけでは判断できません。子宮外妊娠をしても、素早く適切な治療を受けることができれば妊娠や出産が望めます。早期発見をし、母体を守ることが重要です。子宮内に胎嚢が確認できれば、子宮外妊娠ではないと判断されます。エコー検査でその姿を見ることができれば、ひとまず安心できますね。

妊娠検査薬の陽性反応やつわり、他にも気になる症状が出たら、できるだけ早く産婦人科を受診するようにしましょう。

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