産後の骨盤矯正はいつから?いつまでやるべき?効果・メリット・方法など詳しく解説!

【医師監修】産後の骨盤矯正の必要性や、骨盤が歪む原因・放置した場合のリスクなどを紹介!また後半では、産後の骨盤矯正をいつからいつまでやるべきか、骨盤矯正の効果や正しい方法を徹底に紹介します。妊娠中の人や、産後の人も骨盤矯正の重要性を知り、産後の骨盤矯正に取り組みましょう。

Contents
目次
  1. 産後の骨盤矯正は必要?帝王切開の場合は?
  2. 産後に骨盤が歪む原因は?
  3. 産後に骨盤の歪みを放置するとどうなる?
  4. 産後の骨盤矯正はいつからいつまでやるべきなの?
  5. 産後の骨盤矯正の効果・メリットは?
  6. 産後の骨盤矯正の方法
  7. 産後に骨盤矯正を行う際の注意点は?
  8. 産後の骨盤矯正は無理せずに!

産後の骨盤矯正は必要?帝王切開の場合は?

出産した後の重要な母体ケアのひとつに、産後の骨盤矯正があります。産後の骨盤矯正は出産後の体の変化を最小限にし、出産による身体への負荷を修復しながら体をケアするための方法です。

また、帝王切開によって出産した人も、産後の骨盤矯正は必要になります。したがって、出産した女性全員に、産後の骨盤矯正は重要です。

カズヤ先生

産婦人科医

母体の身長が低い場合は、赤ちゃんの頭のサイズより骨盤の出口の方が小さいことがあり、これを児頭骨盤不均衡と言います。 臨床所見から、あるいはレントゲンを撮ったりして診断します。 児頭骨盤不均衡の場合は、経膣分娩だと骨盤に負担を与えすぎる、あるいは分娩が困難になることが予想されますので 帝王切開を選択することもあります。

産後に骨盤が歪む原因は?

産後に骨盤が歪む原因は、妊娠と出産による母体への負荷が原因です。妊娠中、胎児の成長に伴い母体の臓器や筋肉が圧迫されます。そのため、妊娠中に姿勢の変化や歩き方の変化が生じ、産後の骨盤の歪みとなっています。

出産の影響

産後の骨盤の歪みの原因は、妊娠中に大きくなったお腹だけではありません。出産のときに赤ちゃんが出てくるための体の変化も大きな関連があります。

出産する時期には、赤ちゃんの頭の大きさは30cm近くに成長しています。赤ちゃんが産道を通って生まれる際、骨盤周囲の筋肉が緩み、骨盤が大きく開くため、産後の骨盤の歪みが発生します。

出産によって骨盤は不安定な状態になり、妊娠前の状態に戻るまでには1年近くの期間が必要となるでしょう。

産後に骨盤の歪みを放置するとどうなる?

骨盤が歪んでしまう原因には、妊娠による腹部の筋力低下や赤ちゃんの成長による母体の臓器圧迫などがあります。この骨盤の歪みを放置した場合、体調不良を生じるリスクがあるでしょう。また出産後は、赤ちゃんの抱っこやおんぶなど体へ負荷をかける姿勢を取るため、普段より骨盤の歪みを正常に戻す心がけやケアが重要と言えますね。

では産後の骨盤の歪みを放置していた場合、どのような体の不調が生じるのでしょうか?ここでは骨盤の歪みによって生じる7つの産後の影響を紹介します。

1.姿勢の変化

出産後に骨盤の歪みを放置していると、骨盤が歪んだ状態で固まり、姿勢に影響を及ぼします。骨盤が歪んだ状態で生活をしている場合は、骨盤の上にある背骨にまで歪みを生じることになりかねません。

猫背や前かがみの姿勢を続けることによって、ぎっくり腰や腰痛を発症することがあります。ぎっくり腰や腰痛によって、思うように家事や育児ができなくなるだけでなく、骨盤の歪みが原因で症状改善に時間がかかってしまいます。骨盤の歪みを放置して骨盤が歪んだ状態で固まってしまうと、姿勢の変化にともなって日常生活に支障が出ることがあるでしょう。

2.肩こり

出産後に骨盤の歪みを放置している場合は、重度の肩こりに悩まされる場合があります(※1)。骨盤の歪みが原因で姿勢に影響し、周囲の筋肉に負荷をかけることによって肩こりを生じるでしょう。

産後赤ちゃんの世話に一生懸命になる中で、無意識に普段はしない姿勢を取っていることがありませんか?普段取らない体勢で育児や家事に取り組むことによって、体への負荷を大きくしてしまっています。骨盤の歪みは肩こりなどの症状を伴い、育児や家事の効率を低下させる要因の一つとなるでしょう。

3.頭痛