産後の骨盤矯正はいつから?いつまでやるべき?効果・メリット・方法など詳しく解説!

【医師監修】産後の骨盤矯正の必要性や、骨盤が歪む原因・放置した場合のリスクなどを紹介!また後半では、産後の骨盤矯正をいつからいつまでやるべきか、骨盤矯正の効果や正しい方法を徹底に紹介します。妊娠中の人や、産後の人も骨盤矯正の重要性を知り、産後の骨盤矯正に取り組みましょう。

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Contents
目次
  1. 産後の骨盤矯正は必要?帝王切開の場合は?
  2. 産後に骨盤が歪む原因は?
  3. 産後に骨盤の歪みを放置するとどうなる?
  4. 産後の骨盤矯正はいつからいつまでやるべきなの?
  5. 産後の骨盤矯正の効果・メリットは?
  6. 産後の骨盤矯正の方法
  7. 産後に骨盤矯正を行う際の注意点は?
  8. 産後の骨盤矯正は無理せずに!

出産後に骨盤の歪みを放置している場合は、姿勢に変化が生じ、肩こりや腰痛を引き起こすことがあります(※2)。それに伴い、片頭痛などの頭痛に悩まされる人も多いでしょう。骨盤の歪みが原因で体への負担や筋肉の緊張状態が血行不良へとつながり、頭痛を発症します。

産後に母乳を与えている場合は、母乳に移行してしまう頭痛薬を用いることができません。そのため、頭痛の要因のひとつである骨盤の歪みを改善することは、重要と言えるでしょう。

4.冷え性や便秘

出産後に骨盤の歪みを放置している場合、内臓機能への負担によって血行不良が生じます。この血行不良が原因で、冷え性になる場合があるでしょう。また体の隅々に血液がいきわたらないことによって、体のむくみが取れにくい場合があります。

また体内の血液循環がうまくいかないことによって、便秘を引き起こす場合があります。冷え性や便秘は、痩せるのを困難にする要因の一つです。妊娠前の体重まで痩せることを目標としている人は、骨盤の歪みを改善させて体内の環境を整えることが必要でしょう。

5.尿漏れ

出産後に骨盤の歪みを放置している場合は、尿漏れの原因となる場合があります(※2)。出産時に骨盤底の筋肉に大きな負荷がかかります。産後にその筋肉が回復していくのですが、骨盤が歪んだままでは骨盤底筋の機能を正常に果たすことができません。このため、膀胱の機能やそれに付随する神経に影響を与え、尿漏れの原因となるでしょう。

骨盤底筋を鍛える運動として骨盤底筋運動があります。骨盤の歪みを放置している状態で骨盤底筋運動を行っても、効果を十分に得られません。骨盤底筋運動と骨盤矯正をバランスよく意識することが重要ですね。

6.婦人科系の疾患

骨盤の歪みを放置している場合、婦人科系の疾患にかかりやすくなります。骨盤内には子宮や卵巣、腸など内蔵が支えられていますが、これらの臓器が骨盤の歪みによって血行不良となり、正常な働きができないためです。この影響により、将来婦人科系の疾患にかかりやすい状態になってしまうでしょう。

産後に骨盤の歪みを矯正するなど体をケアすることは、将来病気にかからないための予防行動として重要ですね。

7.ぽっこりお腹

出産後の骨盤の歪みは、ぽっこりお腹の原因となります。お腹周りの皮下組織のゆるみによって生じる出産後のぽっこりお腹は、骨盤の周囲の筋肉組織の働きが低下している状態です。骨盤の歪みを放置しておくと、出産後のお腹を引き締めることが難しくなります。

また骨盤の歪みによって血流の循環が滞って基礎代謝量が落ちるため、これが産後に痩せにくい体質になる一因になってしまいます。産後に骨盤矯正を行うことは、妊娠前の体型に戻す目的や痩せる目的として重要な役割を果たします。

女性

20代

出産前に比べて痩せることが難しくなったなあ。周りはおっぱいあげてるから、自然と痩せるよって言うけど、これって骨盤の歪みが原因かな。

(出産後のダイエットについては以下の記事も参考にしてみてください)

安産型とは?出産に適した体型?その11の特徴!ダイエットや骨盤矯正は必要?

産後の骨盤矯正はいつからいつまでやるべきなの?

ここでは、産後の骨盤矯正をいつからいつまでやるべきか紹介します。産後の体をしっかりケアした状態で、適切な時期に骨盤矯正を行うことが重要です。骨盤の歪みを元の正常な状態に戻すためには、効率的に骨盤矯正を行いましょう。

産後の骨盤矯正の開始時期は?

産後の骨盤矯正は、産後1ヶ月を経過したあとに始めると良いでしょう。出産直後は、出産の影響により骨盤が一番不安定な状態です。出産直後に骨盤矯正を始めてしまうと体への負担がかかりすぎるだけでなく、骨盤が誤った位置で固定されてしまう原因となるでしょう。

また帝王切開で出産した人が骨盤矯正を行う場合は、切開部分の傷の痛みがあるので、いつから始めるかは慎重にきめる必要があります。産後2ヶ月程度で切開部分の傷は完治するため、出産部分の傷の様子を見ながら骨盤矯正に取り組むことが必要です。