つわりを軽減する方法15選!食べ物や飲み物・薬・ヨガなど対策を症状別に紹介!

【医師監修】妊娠すると、つらいつわりが始まります。なんとかして和らげたいものです。つわりの症状別に食べ物や飲み物、薬、ヨガなど、つわりを軽減する方法15選をドクターの助言を交えて紹介します。先輩ママの体験談もあります。自分に合った対策をぜひ見つけてください。

Contents
目次
  1. どうしてつわりが起こるの?
  2. つわりの症状は?
  3. 吐きつわりを軽減する対策方法6選
  4. 食べつわりを軽減する対策方法2選
  5. においつわりを軽減する対策方法3選
  6. よだれつわりを軽減する対策方法2選
  7. 眠りつわりを軽減する対策方法2選
  8. 他のつわりの症状を軽減する対策も!
  9. 妊娠悪阻とは?普通のつわりとの違いは?
  10. つらいつわりに即効性のあった対策は?〜先輩ママの体験談〜
  11. つらいつわり…軽減しよう!

どうしてつわりが起こるの?

新しい命を授かった女性を悩ますのがつわりです。つわりには個人差がありますが、しょっちゅう吐き気を感じたり食べたものを吐くつらい症状を訴える妊婦さんがたくさんいます。つわりがある間は妊婦さんにとってかなり大変な時期といえるでしょう。

つわりが起こる原因は、まだはっきり解明されていません。しかし、妊娠と関連するホルモンなどがつわりの症状を引き起こすといわれています(※1)。

つわりの原因や症状を紹介します。症状別のつわりの緩和方法や、先輩ママたちが実際に試して効果があったつわり対策も紹介します。最後まで読んで参考にしてください。

つわりの原因①【hCGホルモン】

hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は胎盤が分泌するホルモンです。妊娠前は全く体内に存在しないホルモンで、妊娠と同時に分泌され急激に増加します(※1)。妊娠によって急増したhCGがホルモンバランスを大きく崩し、自律神経の乱れや体調の変化を引き起こして、つわりが起こると考えられます。

カズヤ先生

産婦人科医

hCGはヒト絨毛性ゴナドトロピンといい、妊娠成立とともに分泌されるホルモンです。 妊娠5週ごろから徐々に増加し、ピークは妊娠10週前後になります。 ですので、つわりのピークもその付近である場合が多いです。

つわりの原因②【黄体ホルモン】

黄体ホルモン(プロゲステロン)は、妊娠に伴い継続して分泌されるホルモンです。 黄体ホルモンの分泌増加で腸管の働きが悪くなるといわれています。不快な便秘や胸がムカムカする症状が起きやすくなり、つわりにつながるようです(※2)。

黄体ホルモンは妊娠初期だけでなく妊娠中期・後期にも分泌されます。一般的につわりは妊娠初期に起こりますが、黄体ホルモンが作用すると出産前の時期でもつわりを感じることがあります。

つわりの原因③【アレルギー反応】

アレルギー反応も考えられます。人間がもともと持っている免疫機能は、体内に入った自分でないもの(非自己物質・異物)を排除しようと働きます。いわゆるアレルギー反応です。母体の免疫機能がお腹の赤ちゃんを異物と認識することもありえます。原因が明確に判明していないつわりですが、人体のアレルギー反応として起こっている可能性もあるのです。

つわりの症状は?

つわりの症状は吐き気だけではありません。具体的なつわり症状には以下のようなものがあります。

●眠気
●吐き気
●体のだるさ
●匂いに敏感になる
●胃もたれ
●頭痛
●唾が出る
●偏食
●食べものを受け付けなくなる

あてはまる症状はありましたか?つわりの症状には個人差があります。紹介した症状をすべての妊婦さんが必ず経験するわけではありませんので、心配し過ぎないでください。中には、風邪と似た症状もあります。妊娠の兆候とわからない場合もあるため、気おつけておきましょう。

吐きつわりを軽減する対策方法6選

食べても吐いてしまったり、胸がムカムカしたりするのが吐きつわりです。妊婦さんにとってつわりの中でも一番悩ましく、できる限り軽減したい症状でしょう。吐きつわりに悩んでいる妊婦さんに実践してほしい6つの緩和方法を紹介します。

1. ビタミンB6を含む食品を食べる

吐きつわりにはビタミンB6を含む食品を食べると効果的です。分解されないタンパク質が体内に溜(た)まることが吐きつわりの原因のひとつと言われます。ビタミンB6はタンパク質の分解に欠かせない物質です。吐きつわりで悩んでいる妊婦さんは、ビタミンB6を豊富に含んだ食品を食べるようにしてみましょう(※3)。

2. ストレッチする

吐きつわりに悩む妊婦さんは胃を伸ばす軽いストレッチを行ってみましょう。吐き気がある時に胃を伸ばすと、吐き気が軽減されることがあるからです。背もたれがある手近な椅子に座り、体を楽にして、胃を伸ばすイメージで深く深呼吸するだけです。負担の無い簡単なストレッチですから、ぜひ試してください。