子宮頸管の長さが短い…！切迫早産になる？平均より短い原因と対策法を解説！

子宮頸管(けいかん)というのは、子宮の下の方にある部位です。膣と子宮の中（子宮腔）をつなぐ役割をしています。管のような形をしていて、子宮の中につながる部分が「内子宮口」で、膣につながる方が「外子宮口」と呼ばれます。

子宮頸管は出産の時に子宮口となって10センチ程度まで広がりますが、妊娠中の子宮頸管は赤ちゃんが下がって来てしまわないようにかたく閉じています。子宮頸管は、出産まで赤ちゃんが簡単に下りないようにするため、適度な長さを保っていることが大切です。

この記事では、子宮頸管の長さの平均を月齢別に紹介するほか、子宮頸管の長さが短い時のリスクやその原因、対処法などを説明していきます。子宮頸管の長さが短かったママの体験談も紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

（出産時の子宮口については以下の記事も参考にしてください）

子宮頸管の長さの平均は以下の通りです。なお、子宮頸管の長さのことを頸管長といいます（※1）。

妊娠30週未満の妊婦さんの場合、35～40ミリくらいが頸管長の平均になります。まれに70ミリを超える妊婦さんもいますが、子宮頸管が長い場合はそこまで心配しなくても大丈夫です。しかし、もし頸管長が35ミリ以下の場合は注意が必要です。医師からも「できるだけ安静に」という指示を受けるでしょう。

臨月になると、妊婦さんの頸管長の平均は25～32ミリと短くなります。個人差が大きいので、20ミリ以下の妊婦さんもいます。妊婦さんの子宮頸管は臨月に入ると短くなるのが普通ですが、なかなか短くならない場合もあります。

臨月を迎えても頸管長が短くならないと、なかなか出産に至らないケースもあります。臨月になっても子宮頸管が短くならない場合や、出産予定日が近くなっても陣痛が来ない場合は、運動して陣痛を促すようにをすすめられることがあります。

（陣痛から出産までの流れについては以下の記事も参考にしてください）

切迫早産は妊娠22週目から37週目までの間に子宮口が開いて赤ちゃんが生まれてきそうになったり、破水してしまったりするなど、早産になりかかっている状態のことです（※2）。

子宮頸管は、臨月になるにつれて柔らかくなり、赤ちゃんの頭の圧力で子宮の下の部分が伸びることで短くなっていきます。まだお産の時期ではないのに頸管長が短い場合、その分赤ちゃんの頭はどんどん下がって来てしまいます。子宮口が開き、切迫早産の可能性も高くなってきます。

（切迫早産については以下の記事も参考にしてください）

どうして子宮頸管が短くなってしまうのでしょうか？子宮頸管が短くなってしまう原因は、大きく分けて2つあります。