子宮頚管ポリープとは?症状は?妊娠中にできた時の治療法、その費用なども解説

【医師監修】子宮頚管(けいかん)ポリープって、どんな病気でしょうか。自覚症状がないため妊娠中にできた時は要注意です。子宮頚管ポリープの症状、妊娠時の治療法、費用などについて先輩ママの体験談やドクターの助言を交えて解説します。妊婦さんはぜひ参考にしてください。

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Contents
目次
  1. 子宮頚管ポリープとは?
  2. 子宮頚管ポリープの症状は?出血が特徴?
  3. 子宮頚管ポリープが妊娠中にできた時の妊婦への影響は?
  4. 妊娠中にポリープができたら切除する?治療法やかかる費用を解説
  5. 妊娠中にポリープが見つかった人たちの体験談!
  6. 妊婦の子宮頚管ポリープは早期発見がカギ!

妊娠中にポリープができたら切除する?治療法やかかる費用を解説

実際妊娠中に子宮頚管ポリープができた場合には、どのような治療法なのかを説明していきます。ポリープと聞くと「切除する」という印象を持ちますが、ポリープの状態や医師の判断によって処置はさまざまです。実際に用いられている治療法だけでなく、かかる費用についても紹介します。

妊娠中のポリープは大きさによっては切除

妊娠中のポリープは大きさによっては切除します(※2)。膣内を十分に消毒し切除を行った後、切除部分を顕微鏡で確認して悪性かどうかの検査を行うという流れになることが多いでしょう。切除と聞くと緊張する人も多いですが、ポリープ切除の治療法はあっという間で、痛みを感じないことが一般的です。

切除後は多少の出血を伴うことがありますが、数日安静にしていれば日常生活には支障をきたすことはありません。再発防止のため、その後定期健診をすすめる病院もあります。根治できずに再発しやすくなるというリスクもあるため、医師から通院の指示がなくても定期的な検診をおすすめします。

リエ先生

産婦人科医

妊娠中に子宮頚管ポリープが見つかった場合の処置に関しては、先生の裁量によるところがあります。妊娠中は出血しやすいため、切除する場合にも注意が必要です。 分娩に影響がなさそうであれば、様子を見ることもあります。

妊娠中のポリープは様子を見る場合も

妊娠中のポリープは様子を見る場合もあります。検診で子宮頚管ポリープと診断された場合でも、腫瘍が切除できない場所にあったり、初期や中期を問わず切除による出血のリスクを考慮したりして経過観察とする場合もあるでしょう。

中には自然と取れる場合や、切除しても根治できず再発しやすくなる場合などもあります。医師からの診断結果をしっかり聞いて理解するようにしましょう。

妊娠中のポリープは切除または経過観察

妊娠中のポリープは医師の診断の結果、それほど緊急性がない場合は、切除または経過観察を選択できる場合もあります。この場合はポリープの状態が中期以降ということはないので、妊婦への影響も少ない状態といえるでしょう。

切除をしてしまう方が安心と思っても、切除による出血とその原因による感染症のリスクを避けて様子見の方が望ましい場合もあります。しっかり医師と相談し、それぞれのメリットやデメリットなども理解した上で選択しましょう。

リエ先生

産婦人科医

子宮頚管ポリープは比較的よくある疾患です。自然に脱落する場合もあるため、様子を見ることも可能ですが、出血しやすい場合は摘出をおすすめします。良性のため、癌ではありません。

子宮頚管ポリープ切除の際の費用

子宮頚管ポリープ切除の際の費用は、保険が適用され自己負担は3割となることから5,000~10,000円前後が一般的です。ただ、その後の通院有無や、症状の初期、中期、ポリープの大きさなどで治療法が変わり費用も変動することがあります。詳細は各クリニックで確認しましょう。

また加入している生命保険のプランによっては保険がおりることもあるため、保険会社へ一度確認してみるのもよいかもしれません。


(妊婦検診や費用については以下の記事も参考にしてください)

産婦人科の初診の流れと初診料は?妊婦検診は保険がきかない?体験談も

妊娠中にポリープが見つかった人たちの体験談!

実際に妊娠中に子宮頚管ポリープが見つかった人たちのコメントを紹介します。不安や焦り、逆に気が楽になったことなどさまざまな体験談がありました。悩んでいる妊婦さんにはとても頼りになる声でしょう。参考にしてください。

不安を感じている

まずは不安を感じている声からみてみましょう。

女性

28歳

先日の診断でポリープから出血が見られると医師から伝えられた。切除は早産や出血による感染のリスクがあるためしばらく経過をみましょうということになったけど、毎日不安です。