妊婦は玄米茶に要注意?妊娠中の胎児への影響、カフェイン含有量など解説!

【医師監修】玄米茶のカフェインの含有量を、他の飲み物と比較しながら紹介します。カフェインが妊婦さん・胎児に与える影響や、お茶に含まれるカフェイン以外の危険な成分、玄米茶を飲む時の注意点も紹介しますので、カフェインを気にしている妊婦さんはぜひ参考にしてみてくださいね。

Contents
目次
  1. 玄米茶のカフェイン含有量は?
  2. カフェインが妊婦さんや胎児に与える影響は?
  3. お茶にはカフェイン以外にも危険な成分がある?
  4. 妊婦さんが玄米茶を飲む時の注意点は?
  5. 妊婦さんにおすすめの玄米茶3選
  6. 妊娠中も玄米茶を楽しもう!

玄米茶のカフェイン含有量は?

一般的に、玄米茶に含まれるカフェインはかなり少ないといわれ、健康志向の人や妊婦さんなどに好まれています。

しかし、カフェインが少ない、健康にいいという事実が1人歩きして「全くカフェインが含まれていない」という間違った認識をしている人が多いことも事実です。玄米茶やコーヒー、紅茶のカフェイン含有量の比較を以下に示しましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。(※)

  100mlあたりのカフェイン含有量(mg)
エナジードリンク又は眠気覚まし用飲料(清涼飲料水) 32~300(製品1本当たりでは、36~150 mg)
コーヒー(浸出液) 60
インスタントコーヒー(粉末) 40(2g使用した場合、1杯当たり80 mg)
せん茶(浸出液) 20
ほうじ茶(浸出液) 20
ウーロン茶(浸出液) 20
紅茶(浸出液) 30
玄米茶(浸出液) 10


(ほうじ茶が妊婦さんに与える影響については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦はほうじ茶に要注意?抹茶・麦茶は?カフェイン量・妊娠中の影響を調査!

カフェインが妊婦さんや胎児に与える影響は?

妊婦さんがカフェインを摂取することはよくない、と言われていますね。しかし、具体的にどのような影響があるのでしょうか?カフェインを摂取することのリスクについて紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

(妊娠初期のカフェイン摂取の危険性については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦はコーヒーをどれほど飲んでいい?妊娠初期のカフェインは要注意!

カフェインが妊婦さんに与える影響

カフェインの持つ利尿作用が妊婦さんの体に悪い影響を与えてしまう可能性があります(※)。

妊婦さんは鉄分やカリウムなどの栄養素が不足しがちです。栄養不足を気にしてそれらの栄養を多めに摂取したとしても、カフェインが鉄分やカリウム、ビタミンの吸収をさまたげてしまう可能性があるのです。妊婦さんに必要な栄養素が体に吸収されない、というのは困りますね。

カフェインが胎児に与える影響

胎盤を通して赤ちゃんがカフェインを摂取することで、赤ちゃんが発育をさまたげたり死亡したりする可能性があるといわれています。カフェインの血流を阻害する働きによって妊婦さんや胎児の血行が悪くなる上、カルシウムや鉄分など妊婦さんに欠かせない栄養素の吸収率が下がってしまうことなどが理由です。(※)

また、十分発達していない赤ちゃんの消化器官ではカフェインを分解できません。そのため身体に負担になり、発育不全につながるおそれもあります。(※)

カズヤ先生

産婦人科医

カフェインは胎盤を通じて胎児へ移行し、さらに母体からの排出量が少なくなってしまうため、大量に摂取し続けると、胎盤機能不全から胎児の成長の妨げになる可能性もあります。 また、出産後に乳幼児突然死症候群の可能性が高くなる、という報告もあります。 さらに妊娠中に不足がちになる鉄分の吸収率が下がってしまう傾向にあるので、より貧血が進行してしまう可能性が高まります。

(妊婦さんの睡眠時間が胎児に与える影響については以下の記事も参考にしてみてください)

妊婦に最適の睡眠時間は?妊娠中の寝すぎは危険?胎児に及ぼす影響を解説!

お茶にはカフェイン以外にも危険な成分がある?

お茶には、カフェイン以外に気を付けるべき成分が含まれているのでしょうか?カフェイン以外の有害成分を紹介します。