子宮底長とは?長さの測り方は?臨月での平均や長い・短いの基準値も解説

【医師監修】子宮底長について、くわしいことをご存知でしょうか?この記事では、子宮底長の意味や測り方、臨月の子宮底長の平均の長さを紹介します。さらに、子宮底長が平均よりも長い場合・短い場合の原因やそれぞれのリスクも紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

Contents
目次
  1. 子宮底長とは?
  2. 子宮底長の長さの測り方は?
  3. 臨月の時の子宮底長の平均の長さ・正常値は?
  4. 子宮底長が正常値よりも『長い・短い』場合のリスク
  5. 子宮底長が正常値よりも『長い・短い』と診断されたら?
  6. 子宮底長は「目安」と考えて

子宮底長とは?

子宮底長とは、恥骨の上から子宮の上までの長さのことをいいます。子宮の大きさを表す数値であり、その数値によって羊水の量や胎児の発育状況を推測することができるのです(※1)。メジャーでお腹の上から測る測定方法のため、誤差も生じやすく、あくまでも妊娠経過の目安として測定されています。

カズヤ先生

産婦人科医

子宮底長の測定は、まだエコーが発達していなかった時代から伝統的に産科検診で測定してきました。 今も、妊娠中期以降は検診ごとに測定し、母子手帳に記入していきます。

(妊娠中の検査については以下の記事も参考にしてみてください)

胎児の心拍数モニタリングでの正常値は?早い遅いの判断基準について

子宮底長の長さの測り方は?

子宮底長さはどのような測り方をするのでしょうか。まずは、子宮底長の測定方法とあわせて、自分でできる測り方を紹介していきます。

子宮底長はいつから測る?

事務

30代

子宮底長って、結局うちの病院では測定されなかったよ。誤差もあるし、エコーの方が確実だから測定しないらしい。友達も測定してないみたいだし、最近は測らない病院も増えてるのかな?

子宮底長の測定は、一般的にお腹がふくらみ始める妊娠16週以降から開始されます。ただし、子宮底長の測定は各病院によって開始時期が定まっていないため、これより早く測定を開始する場合もあります。妊娠中期以降は検診の度に子宮底長を測るのが一般的ですが、最近では測定しない病院も増えているようです。

子宮底長の測定方法

子宮底長は、一般的にメジャーを使って測定します。ベッドに膝を立てた状態で仰向けになり、お腹を出します。触診によって医師が恥骨結合部と子宮底の位置を確認し、その範囲の長さをメジャーで測定するのです。

サービス業

20代

検診の度、子宮底長とやらの平均値との誤差に不安なってたなー。測り方がメジャーだから、誤差が生じるのは仕方ないみたいだけど、やっぱり不安だった。人によって測り方も違うみたいだし、測定方法変えたらいいのにって思ったよ。

膀胱に尿が溜まった状態やお腹に力を入れている状態で測定すると誤差が生じやすいため、測定前にトイレを済ませ、測定の際には力を抜いた状態にするよう心がけましょう。

子宮底長を自分で測る方法

専業主婦

30代

妊娠中期になっても子宮底長を測る気配なくて、先生に聞いてみたら「うちでは測りません」って。今は、エコーしてるから必要ないらしい。でも、気になって家で自分でメジャーで測ってみたよ。誤差の範囲内で正常な数値だったから安心した。

子宮底長はメジャーで測定するため、自分で測ることもできます。病院で測定する時と同様に仰向けになり、大体の範囲の長さをメジャーで測ってみましょう。ただし、自分で測定すると正しい数値ではない可能性もあるため、測定した数値を判断材料にはせず、あくまでも参考程度と考えましょう。

臨月の時の子宮底長の平均の長さ・正常値は?