子宮底長とは？長さの測り方は？臨月での平均や長い・短いの基準値も解説

子宮底長が正常値よりも短い場合、要因としては胎児の発育の遅れや羊水が少ない「羊水過少」などが考えられます。赤ちゃんがしっかり大きくなれていないために、子宮底長が短くなっていることが考えられるのです。

（羊水については以下の記事も参考にしてみてください）

子宮底長が正常値よりも短い場合のリスクとして考えられるのが、胎児発育不全や低出生体重児の出産などです。何らかの原因で胎児の成長が遅れてしまうことを胎児発育不全といいます。胎児の発育が遅れるため、さまざまな器官の成長が未熟になり、リスクもその分大きくなります。子宮底長が明らかに短い場合は、胎児発育不全の可能性を考える必要もあるのです。

子宮底長はお腹の上からメジャーで測るという測定方法のため、どんなに慣れた医師が行ったとしても誤差が生じやすくなります。そのため、子宮底長が正常値よりも長い・短いと診断されたとしても、不安になりすぎないことが大切です。あくまでも目安の数値と考え、心配しすぎないようにしましょう。

子宮底長は検診において必要な検査であり、妊娠経過を判断する大切な指標でもありますが、この測定だけで妊娠の状態を診断することはできないのです。

妊娠期間は、心配しすぎてストレスをためてしまう方が母体と赤ちゃんには良くありません。過度に不安にならず、穏やかな気持ちで過ごすように心がけましょう。

今回は、子宮底長について測り方や長い・短い場合のリスクなどについて紹介しました。リスクや要因を知ると不安になってしまいますよね。しかし、あくまでも子宮底長は目安の数値であり誤差が生じる場合もあります。そのことを理解し、過度に心配せず穏やかに過ごすよう心がけましょう。